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第3回、第8回と第12回を使った配転・出向・転籍の解説


 まず、菅野労働法P727-P742「第3款 配転・出向」(第13版はP681-P698)か、プレップ労働法P60-P75「第2章 人事」(できれば両方)を一読してください。このテーマのどこに論点があって、その答えがどうなっているのかの大枠がわかると思います。そのうえで、このテーマが特定社会保険労務士試験第1問の設例で登場したら、どういう風に解いていくかについて、検討していきます。第19回第1問の主要論点が「錯誤取消し」だったので、「懲戒」、「パワハラ」と並んで、この「配転・出向・転籍」も出題可能性の高いテーマだと思います。

目 次
1. 配転・出向・転籍の用語の定義
(1)  人事異動
(2)  配転
(3)  出向
(4)  転籍
2. 配転・出向・転籍の共通点と相違点
(1)  共通点
(2)  相違点
3. 配転・出向・転籍の一方的な命令が有効であると判断する2つの要素
(1)  命令する権限があったか?
(2)  権利濫用ではないか?
4. 第3回、第8回、第12回の過去問の比較
5. 第3回の解答例と解説
6. 第8回の解答例と解説
7. 第12回の解答例と解説

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