最近の第1問過去問の構造の分析と攻略方法
前回までで、この試験の第1回と第2回の過去問の解説(と若干の練習問題)をしました。第12回からは、第1問(紛争事例問題)の小問の出題形式が、第11回までと違って、だいたい固定しています。(民法の改正前後の違いはありましたが)第19回は、第14回と同じ論点でした。
第1回と第2回の過去問の解説を読んで(自分で解いた上ですよ~)、大体どんな試験なのかについて理解できたと思うので、最近の過去問の第1問(紛争事例問題、今回)、第2問(倫理事例問題、次回)の構造について分析して、説明します。今回は、内容も盛りだくさんで、読んで理解することが一筋縄では行かないと思いますが、最後まで頑張って読んでください(書く方も大変なのです。)。
目 次
1. 第1問(紛争事例問題)小問(1)~(5)の設問の構造
小問(1)求めるあっせんの内容
小問(2)X(労働者)の主張事実
小問(3)Y(使用者)の主張事実
小問(4)法的判断の見通し
小問(5)Xの代理人の考える現実的な解決策
2. 第1問(紛争事例問題)小問(1)~(5)の解き方(解答の書き方)
小問(1)求めるあっせんの内容の書き方例
ここまでの解き方を使って第16回第1問小問(1)~(5)を解く。
3. 第1問に関係する4つの疑問点
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