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身体表現性障害という病になったはなし①

現在、もう治癒したと感じるので、同じように体の不調があるのに原因不明で悩んでいる方のためにも覚えていることを記載していきたい。

2011年夏頃、当時20代半ば、身体中あちこち不調がはじまる。
飲み込みにくい、喉になんとなく感じる異物感。 お腹が常に張り、太ったわけでないのにウエストが締め付けられて苦しく胃の辺りまで苦しい膨満感というやつ。
左耳のドクンドクンという脈打つような煩すぎる耳鳴り。
右足の地に足がつかないような、しびれるような力が入らない感覚。
肩こり首こりだけでなく身体全体が凝って、ガチガチで息苦しい。
他にもあったのかもしれないが、とにかく上記の不調が睡眠時以外にあり、とても不快だった。
まず色々な症状の原因をネットでたくさん調べた。
これ!という病名が出てこなかった。
考えても仕方ない。すぐ病院にいこう!と思い、一つずつ気になる症状を受診することにした。
まずは耳鳴りが気になったので耳鼻科へ。
こちらはこれといって異常がなかった。
血流をよくするお薬を出してもらい様子をみてみることに。
次に足の踏ん張れないようなしびれるような感覚が不快で、通勤で満員電車に立ちながら揺られるのが大変だったので整形外科へ。
レントゲンでは腰も首も異常なし。
後日MRIも撮って詳細に調べたがこれも異常が見つからなかった。
私は全身の呼吸が苦しくなるような凝り感を解消させたくて、都内で有名な整体にもいくつも足を運んだ。
その時の私は、色々な病院をドクターショッピング状態だった。
大きな病院で診てもらったが、結果は不明。
体の異常自体が見つからないのだ。
私は身体がフラフラで、原因がわからず辛かった。
仕事中も体調が悪く、不快な耳鳴りや食べてないのにお腹の膨満感のせいで制服のスカートがきつくて苦しかった。
足に力が入らない感覚も不快で、ヒールはやめていた。
症状が出てから時間だけが過ぎていった。
既に1年半は経っていた私は、病名がわからない不安とストレスで発狂しそうだった。
一度、何かの拍子に過呼吸を起こしてしまったこともあった。

私は頼みの綱で東京女子医科大学で何科にかかればよいかわからない人が診てもらえる総合診療科で今までの体の不調を相談した。
今までの体調不良の時系列やあらゆる病院で診てもらったが異常は見つからなかったこと、もう辛いことを話した。
若い男性の先生だったが親身に、かなり細かく症状を聞いてくれた。
そして後日、メンタルヘルス外来で先生に診てもらうことをおすすめされた。
え!私、体の不調を相談してるのにメンタル!?と
かなり驚愕したし、落胆した。

その後、精神科医の先生とお話をした。
『これは身体表現性障害という名前がつきます。
あなたの身体は実際にとても辛い、症状があるのは事実なのに、原因が見つからないんです。』
先生曰く
はじまりの原因は気付かないうちにストレスだったり、きっかけはわからないこともある。
体のさまざまな不調があちこち出ること。
不調は実際にあるのに、病院に行っても原因が見つからず、ますます不安になってしまう。
お薬を飲んで治療しましょう、とのこと。
私はこの身体表現性障害という病名に辿り着くまで2年は経っていた。

長くなるので続きます。

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