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上品なのに親しみやすいファッションのルール②

自分を好きになる理系ファッションアドバイザー、Kaori です。元はダサめの理系オタクIT企業を退職しとある強い思いからファッションの仕事をしています

ファッションとは、色・柄・形・素材の4要素から成り立っています。私は各要素毎に分析して「貴方に似合うスタイル」を提案する専門家です。理系的、つまり再現可能な形で提案しています。

この記事では、品があるのに親近感を消さないファッション②(形・素材)について解説します。
※これは品があるのに親近感を消さないファッション①(色・柄)の記事の続きです。

表面の〇〇がない生地

上品、皇室のような高貴さ。そんなファッションのために最も大事と言えるのが、生地感です。なぜなら、お値段が一番現れるのが生地だから。上品に見せてくれるのは、表面の凹凸が少ない滑らかな生地です。理科的に言えば摩擦係数が低い生地。

具体例を出しながら説明します。

この3つのニットを比較します。どれが一番滑らかでしょうか?どのニットにも、それぞれの良さがあります。上品な生地、高貴な雰囲気を作るのは一番右側の生地です。縫い目や編み目が見えない生地が、滑らかな生地です。

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表面の凹凸を作るのは、編み目や縫い目だけではないです。生地を作る糸の形状にもよります。モヘアニットでも、ふわふわと毛羽立つ素材よりも、毛羽立ちがない生地の方が、上品・静的な雰囲気を作ります。手触りがすべすべしている感じ。

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そして、こちらは皇室の公式衣装の写真。

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もちろん、皇室衣装のような高級シルクも、滑らかで上質な生地。ですが、一般市民が手が出るお値段ではありません。

一般社会に生きる私達が、気品ファッションを作る場合は、値段よりも生地の滑らかさを重視してください。

決して乱れることのない安定したシルエット

気品ファッションのシルエットは、とにかく安定していること。風が吹いても乱れないような形であることが大事です。

以下の記事でもちょこっと解説しています。マリリンモンローのパンチラは美ですが、高貴な方々のパンチラなんて起きてはならないのです。

例えばこんなシルエット。こちらはオッスン様にご提案したの例です。ボックススカート、タイトスカートの形で、膝下丈。いずれも、左右対称乱れにくい。パンチラ事故が起きようもないか安定した形です。

裾広がり(Aライン)でも、裾が細くなっている(Yライン)でもない。オーバル型です。

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ほんの少しだけ崩したシルエット

皇族のような気品あるファッションルールを全網羅すると、近寄りがたいほど高貴な雰囲気になります。が、一般社会で生きる我々には程々の親近感も大事です。オッスン様はコーチとして活動することを範疇に入れているので尚更。

風が吹いても一糸乱れぬシルエットが、近寄りがたいほどの気高さならば、ほんの少しだけ風に揺れるスタイルに変えると、親近感がぐっと増します。

例えば、ほんの少しだけ、裾広がりにする。広がりの角度は鋭角、30度以下で抑えるのが、気品あるファッションでは○です。

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自分に似合うを知るとは

自分に似合うものの軸を知る。似合う色・柄・形・素材。それを知ると、どう「どこまで外して大丈夫なのか」がわかります。

「似合う」「素敵に見える」とは、色・柄・形・素材の全条件を「似合う」とした場合に限りません。全体のコーディネートの60%以上が似合っていれば、素敵に仕上がるのです。

たとえば、今回紹介した皇族のような気品あるスタイルが似合うオッスンさん。完全な気品スタイルよりも、少しだけ裾広がりの服を着る、生地は超高級シルクではなくコットンやデニムなどカジュアルな生地を使う。そんな工夫をすることで、親近感も生み出します。

自分の似合うの軸を知ると「似合わない」と思っていた物も、素敵に身に纏うことができます。たとえば、オッスン様は淡い色が得意で濃い色は苦手でした。けれど、こちらのワインレッド色のコーデはお似合いです。

生地・シルエットなどはオッスン様に似合う軸に寄せて、色だけを「似合う」から外しています。苦手だと思っていた色であっても、素敵に魅せることが可能なのです。

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自分の軸はどこにあるのか。応用や崩し方(抜け感を作る)のは、自分の軸が何なのかを知るのが、一番の近道です。

ただ、貴方を素敵に魅せたいだけじゃない。その方法を言語化して、ご自身でも再現できる様になって欲しい。

「私は俺はこんなに素敵な人なんだ!」

少しでも多くの人が、それに気づくためのきっかけになったら、それが嬉しいです。

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参考文献:Baila,Classy, Story, 宮内庁提供写真,Takashimayaオンラインショップ, https://sayurio.thebase.in/items/24588784, GapPress


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