≪アーゼウス絶許≫【罠型魔界劇団】のすすめ
初めまして、faruと申します。
今回は、数あるP(ペンデュラム)テーマの中でもダントツのトリッキーさを誇る【魔界劇団】デッキについて解説させていただきます。
ただでさえややこしいPテーマなのに、トリッキーなテーマなんて扱いたくないと思われるかもしれませんが・・・実は『トリッキー』と認識してしまうのは【魔界劇団】のことをよく知らないだけなんです。
きちんと効果と戦い方を理解すれば、目標がこれほど単純明快で扱いやすいテーマは他にありません。(EXデッキに依存しないこともその一因です。)
イラストアド・使用キャラクターの人気の高さからファンデッキとしても人気の高い【魔界劇団】ですが、今回は大会でも十分優勝を狙える構築としてあります。このnote執筆中に笹塚CSに出場し、実際に優勝することもできました。
記事の最後まで無料で読めますので、記事ツイートのリツイートをしていただけることが最大の励みになります。
1.構築・戦績
今回の構築です。
今の罠型に変えてから大会に1回だけ出場し、時の運もあり優勝することができました。
この日ほどの豪運がなくても、決勝トーナメントへは定期的に進めそうな感触でした。低速化している環境にマッチしていたようです。
各カードの採用理由は後述します。
分類としては【罠型】に属する【魔界劇団】となります。
【魔界劇団】が最も苦手とし、しかも採用率の高い「天霆號アーゼウス」を徹底的にメタっています。
2.このデッキの強み・他テーマとの差別化点
【魔界劇団】の強みは以下の4点です。
▼盤面突破力
▼持久力
▼EXデッキに依存しない
▼地雷性
この構築の最大のライバルであると勝手に認識している【罠型コードトーカー】との差別化点を踏まえて、それぞれ説明していきます。
▼盤面突破力
1.召喚権に依存しない
このデッキの初動は下級Pを通常召喚して「魔界劇団-ハイパー・ディレクター」をリンク召喚することになります。このリンク召喚を妨害されたとしても、P召喚を行うことである程度強い動きを突き通すことができます。
【コードトーカー】も同じように下級モンスターを通常召喚し、手札の「コード・ジェネレーター」等とリンク召喚を行いますが、この召喚権を妨害されればすることがありませんからね。
2.「魔界台本「魔王の降臨」」や「魔界劇団-コミック・リリーフ」の存在
【魔界劇団】最大のアイデンティティである「魔界台本「魔王の降臨」」は、表側表示カードを複数破壊する、名称ターン1ではない、チェーンは許さないという核弾頭です。【コードトーカー】はおろか、すべてのテーマを見てもこれほどインパクトと汎用性を兼ね備えた魔法カードはないでしょう。
また「魔界劇団-コミック・リリーフ」も盤面を崩すうえでは重要なカードです。モンスターのコントロールを永続的に奪うことができるため、「魔界台本「魔王の降臨」」で敢えて破壊しないというプレイングが求められることもあります。(「大捕り物」と違い、攻撃宣言や効果の発動も行えます。)
▼持久力
Pテーマですから、スケールが貼られている限りモンスターが湧いて出ます。
▼EXデッキに依存しない
【コードトーカー】や、他のPテーマである【魔術師】【DD】【セフィラ】は下級モンスターを素材にEXデッキを使って盤面を作り上げていきます。
対して【魔界劇団】デッキに必須のEXデッキは「魔界劇団-ハイパー・ディレクター」のみです。
この差があることにより、
・「強欲で金満な壺」を採用できる
・「増殖するG」に対して、ドロー枚数を抑えて展開できる
・長期戦となっても、EXデッキの枯渇を意識する必要がない
という恩恵を得ることができます。
▼地雷性
記事冒頭で話した通り、【魔界劇団】はトリッキーな動きをすると相手には思われています。Pテーマ独特の動き、P効果とモンスター効果のテキスト量の多さ、使用プレイヤーの少なさが要因なのですが、それゆえ相手は【魔界劇団】に対して有効なプレイングを行うことができません。
フリーチェーン効果をもつカード(例:「閃刀姫-レイ」)にチェーン不可の「魔界台本「魔王の降臨」」を打つために、そのタイミングまではサーチ等を行わずテキストを相手に読ませないなどの盤外戦術を楽しみましょう。
ちなみに【魔界劇団】プレイヤーで最強格と名高い沢渡シンゴ選手も、対戦前から相手プレイヤーのデッキ情報を仕入れてメタを貼るという番外戦術を使いこなしています。
個人戦では一勝もしていないという噂もありますが、是非とも参考にしましょう。
3.このデッキの弱み・弱みを補うための構築
【魔界劇団】にはどうしようもない弱みがあります。
それは妨害カードがテーマ内に1枚もないということです。(一応妨害となり得るフィールド魔法がありますが、サーチが効かないためテーマカードとは扱いません。)
この「妨害が存在しない」弱みを補うために、全国各地の【魔界劇団】プレイヤーは「じゃあ後攻とってワンキルしちゃおう」派閥と「テーマ外カードに妨害を委託しよう」派閥に二分されていました。
私もかつてはワンキル派の人間でしたが、以下の理由からワンキル派から脱退することとなりました。
・少しでも妨害があるとワンキル失敗しやすい(盤面突破は得意だが、ライフを削り切れない)
・【エルドリッチ】や【シャドール】、【コードトーカー】など罠による妨害を主軸とするデッキタイプが増加(「魔界台本「魔王の降臨」」はセットカードを破壊できないのです)
・相対的に、モンスターによる妨害を軸とするデッキが減少
これらの理由からワンキル派を脱退し、晴れて【罠型魔界劇団】を扱うこととなりました。
4.基本的な戦い方
罠型ですから、じゃんけんに勝てば先行を取ります。
▼先行1ターン目
①展開札を用いて、可能な限りのリソースを蓄えます。
ここで言う展開札とは、魔界劇団関連カードすべてを指します。「魔界台本「魔王の降臨」」は捲り札でもあり、展開札でもあります。
②リソースを蓄えた後は素引きしている罠を伏せてターンを返します。
以上です。
先行ですからモンスターを用いて妨害を用意したいところですが、無理なものは無理です。「召命の神弓-アポロウーサ」を出せる手札パターンがごく稀にありますが、1発でも手札誘発をもらうと壊滅するため狙わないほうが無難です。妨害は、素引きした罠と少数の手札誘発(ニビルと接触するG)に託します。
リソースの蓄え方については展開例のコーナーで説明しますが、ポイントは3つです。
・フィールドよりも手札のリソースを重視する
・優先順位はエキストラ≧ライザー>マドンナ>ホープ>リリーフ>ルーキー>スター
・手札またはデッキに「魔界台本「魔王の降臨」」を1枚は残しておく
このポイントを押さえておけば、ターンが返ってきたときに場がボロボロだとしてもある程度捲れます。
『フィールドよりも手札のリソースを重視する』は天敵の「天霆號アーゼウス」をケアするためです。
相手ターン中の罠・誘発の使い方ですが、「天霆號アーゼウス」の着地を阻止することを最優先事項とします。「天霆號アーゼウス」さえ出されなければ、あるいは採用していないデッキであれば大抵何とかなります。
▼先行2ターン目以降
罠型構築ですから、ほぼ100%で2ターン目が返ってきます。
フィールドのカードが残った状態でターンが返ってこれば、そのターンで決着を狙いましょう。「魔界劇団-ハイパー・ディレクター」との相互リンク「トロイメア・フェニックス」や「フルメタルフォーゼ・エレクトラム」を起点とし、「魔界台本「魔王の降臨」」や「魔界劇団-コミック・リリーフ」で場を空けてキルです。
盤面を崩されていた場合は、せめて盤面修復だけでも狙いましょう。
相手の場を空ける、妨害モンスターを「魔界劇団-コミック・リリーフ」で奪えれば十分です。数ターン同じことを繰り返していれば、Pデッキの持久力によりスタミナ勝ちを狙えます。
▼後攻1ターン目
ジャンケンで負けて後攻となりました。
この場合は先行2ターン目と同じです。
盤面修復を行いながらアド差をつけていきましょう。
5.各カードの採用理由
各カードの採用理由に入る前に、Pデッキの大原則を書いておきます。それは『「手札の強さ」は、「手札のPカードの枚数」に指数関数的に比例する』ということです。
これは遊戯王のテーマ全体に言えることですが、Pテーマは特に顕著だと感じています。Pカード1枚のときの強さが2とすると、2枚のときの強さは4、3枚のときは8、4枚のときは16・・・といった具合に果てしなく強くなります。
その要因はスケールとしての2枚さえ準備してしまえば、残りのPモンスターはすべてP召喚してしまえるからなんですよね。(簡単に言えば)
ということは・・・極論、デッキの全てをPモンスターにしてしまえば最強なんです。現に【魔術師】デッキのほとんどは展開用のPモンスターで占められていますから。
しかし【魔界劇団】はそう上手くいきません。テーマ内ではどうしても手の届かない要素が多いのです。ドロー、伏せ除去、妨害etc…。これらの要素を最小限の枚数で賄い、残りはPカードに全振りしたのが今回の構築となります。それではどうぞ。
≪モンスター≫
▼魔界劇団-メロー・マドンナ 3枚
【魔界劇団】でのモンキーボード。毎ターンサーチをし続けることが勝利につながるため、スケールには常に張っておきたい最強の子。
モンスターとしての効果もアドを稼ぐうえで強力であるため、P効果使用後に「魔界劇団-ハイパー・ディレクター」で特殊召喚したいです。
ただし「魔界劇団-メロー・マドンナ」のP効果の発動後は「魔界劇団-ハイパー・ディレクター」をリンク召喚できなくなってしまう点に注意。
20枚くらい採用したいところだが、3枚で我慢しておきましょう。
▼魔界劇団-ビッグ・スター 3枚
主人公エースステータスの攻撃力2500、星7。
名称ターン1ではないモンスター効果により、「魔界台本「魔王の降臨」」を引っ張ってきます。自身が星7であるため、チェーン不可の条件も満たしてくれるまさに主役級の子。
魔界劇団Pの母数を多くしたいという目的から3枚投入。調整によっては2枚でも十分運用可能です。
▼魔界劇団-ワイルド・ホープ 3枚
相方がどんな子であってもスケールを合わせてくれる気が利く子。たとえホープ同士であったとしても。
破壊時にサーチを行えるため、ターンを返す際のスケールに張っておくと「ハーピィの羽根箒」などのダメージを抑えられます。
P召喚に「神の通告」など召喚無効を撃たれると全モンスターが墓地に送られてしまうことは有名だが、この子はその場合でもサーチを行える点が優秀ですね。
リンク素材、スケール調整要員として汎用性が高いため3枚採用。「魔界劇団-メロー・マドンナ」のモンスター効果で特殊召喚できる星4として最大火力であるところも魅力です。
小技ですが、リンク素材にする前に効果①の火力アップをとりあえず発動しておきましょう。【魔界劇団】に詳しくない相手が「幽鬼うさぎ」や「PSYフレームギア・γ」を発動してくれるとサーチにつながります。
▼魔界劇団-エキストラ 3枚
アドを稼ぐ展開で最も活躍できる便利な子。
自身の効果により全ての魔界劇団スケールになることができるため、サーチ先に困った場合にはこの子にしておくと無難です。
初動として最も優秀であるため3枚採用。
この子1枚で「魔界劇団-コミック・リリーフ」の発動条件を満たしてくれるため、攻撃力5100以上となったニビルトークンと合わせてワンショットキルが可能です。
▼魔界劇団-コミック・リリーフ 3枚
自分の魔界劇団を引き換えに、相手モンスターのコントロールを奪う欲張りな子。コントロール奪取にありがちな効果無効・攻撃不可等の弱体化はなく永続的に奪えてしまうため、妨害モンスターを対象とすることで実質的に妨害札となり得ます。
唯一の高スケールPであるため、常にスケールか手札に確保しておくプレイを意識しましょう。P効果を毎ターン発動し圧力をかけたいため、3枚採用。
▼魔界劇団カーテン・ライザー 3枚採用
自己SSによりエレクトラムへ繋げる動きで、魔術師さん家へ出張しがち。【魔界劇団】の中で最も有名な子でしょうね。
【魔界劇団】デッキにおいてはこの子のモンスター効果をどれだけ発動できるかがカギ。名称指定のないターン1のため、効果発動後にリンク素材としP召喚することで、再度効果を発動しアドを稼ぎましょう。
一番お手軽にアドを稼げて便利なため、3枚採用。
単体でいるときの攻撃力上昇が地味に優秀で、「エルシャドール・ミドラーシュ」と相打ちでき、守備表示の「接触するG」をギリギリ倒せない奇跡の数値。(「魔界劇団「ファンタジー・マジック」」とのコンボで活きます)
▼魔界劇団-サッシー・ルーキー 2枚採用
ターン1の破壊耐性を持ち、それでも破壊されると仲間を引き連れてくる縁の下の力持ち。
「魔界台本「魔王の降臨」」を発動するには魔界劇団が1体はフィールドにいなければならないが、フリーチェーン除去(「プランキッズ・ハウスバトラー」や「電脳堺門-朱雀」)を耐えながらその条件を満たしてくれる点が優秀です。
魔界劇団Pの母数確保のために2枚採用していますが、今後の調整やサイドチェンジで抜ける可能性が高いのが悲しい・・・。
著者が最も愛しているフェイバリットカードです。
▼原始生命態ニビル 3枚
「墓穴の指名者」を腐らせることのできる手札誘発。相手フィールドに生成されたトークンを「魔界劇団-コミック・リリーフ」で奪い、ワンショットキルを狙える点で非常に相性が良いです。
中速デッキにはこのカードが刺さりませんが、そのようなデッキは【魔界劇団】のアド・物量で押し切れるため気にする必要はありません。
先行・後攻ともに強力であるため3枚採用。
▼接触するG 2枚(サイドに1枚)
相手フィールドにSSし、自身をEX素材にすることを強要する手札誘発。
天敵である【十二獣】の「天霆號アーゼウス」へ最も損害を与えられるためメインから採用しましょう。アーゼウス許すまじ。
守備力が高いため、魔界台本「ファンタジー・マジック」を付与した下級で殴ることで再利用可能です。
星6であるため、【電脳堺】へは間違っても出さないように!
≪魔法≫
▼魔界台本「魔王の降臨」 3枚
【魔界劇団】のアイデンティティと呼べる核弾頭。
9期のころは「真竜剣皇マスターP」や「Kozmo-ダークシミター」など破壊・対象耐性が多かったが、11期に入ってから減少している(と感じる)ため相対的に強化されています。
ロングゲームを支配する厄介な永続魔法・罠もお手軽に破壊できるため、素引きしても全く問題ないです。3枚採用。
▼魔界台本「ファンタジー・マジック」 1枚
懐刀(ふところがたな)として1枚のみ採用しています。「FNo.0 未来龍皇ホープ」などの破壊耐性持ちを簡単に処理できる点を評価しました。
サイドデッキに採用している「接触するG」と非常に相性がよいため、サイドチェンジの際に誤って抜いてしまわないよう注意しましょう。
▼魔界台本「魔界の宴咜女」 1枚
「魔界劇団カーテン・ライザー」のコストとして墓地へ送った任意の魔界台本を回収できます。使用済みの「魔界劇団-ハイパー・ディレクター」や「魔界劇団カーテン・ライザー」をリリースすると無駄がありません。
ターン2という回数制限が結構有難いです。
セット時に破壊されたときの②効果が全魔界台本でトップの爆発力。「魔界劇団-コミック・リリーフ」2体のコンボで自壊するルートを常に頭の片隅に置いておきましょう。
CS決勝3戦目はこの効果で勝負が決まりました。脳汁ドバー。
▼強欲で金満な壺 2枚
他Pテーマでは採用しづらいドローソース。
「金満で謙虚な壺」よりも以下の2点で優っています
・ダメージ半減のデメリットがないため、キルを狙いやすくなる
・6枚から選ばれた1枚より、無作為に選ばれた2枚のほうが貴重(どうせ何を引いても「魔界劇団-ハイパー・ディレクター」を経由することで好きな魔界劇団になれるため)
被りが弱いため2枚の採用に抑えています。
▼ハーピィの羽根帚 1枚
アド差で勝つ目的のデッキですので採用しました。
≪罠≫
▼神の宣告 2枚
二大最強罠の一角。「ハーピィの羽根帚」をケアする必要なく伏せられるため精神衛生的に良いです。
枠の都合だったり、ライフを払いすぎるため2枚採用に抑えています。
▼神の通告 3枚
二大最強罠の一角。ライフコストが軽く、召喚時以外のモンスター効果にも対応しているため「神の宣告」より優先度を高くしてみました。
CSでも大活躍していたため3枚採用でよいでしょう。
▼激流葬 2枚
1枚で最も大きな損害を相手に与えられる罠。
Pテーマであるため自分への損害はあまりケアしなくても構いませんが、「魔界劇団-ワイルド・ホープ」や「魔界劇団-サッシー・ルーキー」で一応ケアできます。
後攻でも割と強かったです。
最後の枠調整として2枚の採用。
≪EX≫
「強欲で金満な壺」を採用しているため、EXデッキはおまけ程度に考えておきましょう。「魔界劇団-ハイパー・ディレクター」は全試合で使いますが、それ以外のカードを使う試合は10回に1回程度です。
周りの環境に合わせ、「深淵に潜む者」を入れるなど自由に調整してください。
▼魔界劇団-ハイパー・ディレクター 3枚
【魔界劇団】の潤滑油どころか、爆発力を高めてくれるエンジンオイル。
下級Pともう1枚Pがあれば最低限の動きをこなしてくれるため、【魔界劇団】では手札事故がほとんど起きません。
「強欲で金満な壺」で飛ばしたくないため、3枚採用。
▼フルメタルフォーゼ・エレクトラム 1枚
Pテーマの英雄。
【魔界劇団】の先行においては「魔界劇団カーテン・ライザー」のP効果を使わなければ出せないため、使用頻度は低いです。
後述の展開例『カーテン・ライザー + ワイルド・ホープ + 下級P』において登場します。
「アストログラフ・マジシャン」を採用することで爆発力を高められますが、「フルメタルフォーゼ・エレクトラム」が出ない試合においてはただの低スケール要員となるため採用しませんでした。
▼召命の神弓-アポロウーサ 3枚
「フルメタルフォーゼ・エレクトラム」を使用する展開において着地点となります。他のEXカードよりは使用頻度が高いため、3枚採用としました。
▼その他
自由に汎用カードを採用しましょう。どうせ使いませんので。
≪サイド≫
▼接触するG 1枚(メインに2枚)
メインデッキの欄で説明済み、省略。
▼増殖するG 3枚
展開デッキに打ちたいカードですが、そういうデッキは「指名者」フル投入しているためどうせ通りません。
だったら相手に存分展開させて「原始生命態ニビル」で刈り取ったり、「魔界劇団-コミック・リリーフ」で奪い取ったりした方が有益です。
正直、サイドにも採用しなくていいと思っています。
▼冥王結界波 2枚
全モンスターを無力化することができるため、そのターン中に処理することで大きなアドバンテージへと繋がります。
▼コズミック・サイクロン 3枚
【魔界劇団】の天敵である「王宮の勅命」や「魔封じの芳香」に合わせてサイドから投入したいです。
仮想的は【シャドール】。「影依の偽典」を使われるとアドが追いつかないので、融合体で回収されないよう除外しましょう。
▼ライトニング・ストーム 3枚
後攻時に採用します。モンスター除去を選ぶことはほとんど無く、魔法・罠を除去することが目的です。
▼サンダー・ボルト 1枚
「魔界台本「魔王の降臨」」のようにお膳立てをする必要がないため、より気軽に打てるモンスター除去。
守備表示で出されがちな「十二獣ドランシア」や「天霆號アーゼウス」も突破できるため、「ライトニング・ストーム」よりも有能です。さすが元禁止。
▼天龍雪獄 2枚
【エルドリッチ】や【ドラゴンメイド】など手札誘発が刺さらないデッキに有効なことが多いです。
6.先行展開パターン
※可視性を高めるために以下、カード名の「魔界劇団-」「魔界台本」を省略します。
ここでは先行になるべくアドを稼ぐことのできる展開例を列挙していきます。手札の組み合わせによって無数のパターンがあり、慣れないうちは試合時に最良の動きができないかもしれません。(いわゆるプレイングミス)
プレイングミスを少しでも減らすために、アドを稼ぐことのできる動きの要素を押さえておきましょう。
【魔界劇団】でアドを稼ぐ動きは以下のパターンです。
・「ハイパー・ディレクター」でスケールから特殊召喚&デッキからスケールへ置く
・「メロー・マドンナ」のP効果でサーチ
・「メロー・マドンナ」のモンスター効果でデッキからSS
・「カーテン・ライザー」のモンスター効果でEXデッキから回収
・「ワイルド・ホープ」の破壊時効果でサーチ
以上の動きをなるべく多く実現できるように考えながらプレイしましょう。
≪1枚初動≫
▼エキストラ
1.「エキストラ」通常召喚。モンスター効果を発動、「カーテン・ライザー」をデッキからスケールに置く。
2.「カーテン・ライザー」のP効果で自身をSS。「カーテン・ライザー」のモンスター効果を発動、「魔王の降臨」をデッキから墓地に送り「エキストラ」をEXデッキから回収。
3.「カーテン・ライザー」を素材に「ハイパー・ディレクター」をリンク召喚。
4.「エキストラ」をスケールに発動。スケールの「エキストラ」を対象に「ハイパー・ディレクター」の効果を発動、「エキストラ」をSSし「メロー・マドンナ」をデッキからスケールに置く。
5.「メロー・マドンナ」のP効果で「エキストラ」をサーチ。
場:ハイパー・ディレクター、エキストラ、メロー・マドンナ(P)
手札:エキストラ
EX:カーテン・ライザー
手順5で「エキストラ」ではなく「コミック・リリーフ」をサーチしてスケールに発動し、カーテン・ライザーをP召喚することでカード総数はより増えます。ただし『フィールドよりも手札のリソースを重視する』という原則から上記の動きを推奨します。
≪2枚初動≫
※今後「サッシー・ルーキー」が展開例に出る場合、『なんの効果も持たない下級P』の代表例として扱われています。この構築では採用していない「プリティ・ヒロイン」や「ティンクル・リトルスター」でも同様の展開が可能です。
さて2枚初動のコーナーです。
下級Pともう1枚P(上級でも可)があれば、「ハイパー・ディレクター」の効果により「メロー・マドンナ」をスケールに置くことができます。
つまり「サッシー・ルーキー」のような展開効果を持たないP2枚としても、「メロー・マドンナ」をスケールに置くことで最低限の動きが保証されています。
【魔界劇団】において手札事故はほとんど発生しません。強い。
▼サッシー・ルーキー + ビッグ・スター
1.「サッシー・ルーキー」を通常召喚し「ハイパー・ディレクター」をリンク召喚。
2.「ビッグ・スター」をスケールに発動。
「ビッグ・スター」を対象に「ハイパー・ディレクター」の効果を発動、「ビッグ・スター」をSSし「メロー・マドンナ」をデッキからスケールに置く。
3.「メロー・マドンナ」のP効果で「ワイルド・ホープ」をサーチ。
「ワイルド・ホープ」をスケールに発動してP効果を発動、「メロー・マドンナ」のスケールを9に変更。「サッシー・ルーキー」をP召喚。
4.「ビッグ・スター」のモンスター効果で「魔王の降臨」をデッキからセット。「魔王の降臨」を発動、「ワイルド・ホープ」を破壊。
5.破壊された「ワイルド・ホープ」のモンスター効果を発動、「エキストラ」をデッキから手札に加える。
場:ハイパー・ディレクター、サッシー・ルーキー、ビッグ・スター、メロー・マドンナ(P)
手札:エキストラ
EX:ワイルド・ホープ
この展開では「サッシー・ルーキー」はただの下級Pとして使っています。「サッシー・ルーキー」が「カーテン・ライザー」になるだけでもリソースが1枚多く確保できるので比べてみましょう。
▼カーテン・ライザー + ビッグ・スター
1.「カーテン・ライザー」を通常召喚し「ハイパー・ディレクター」をリンク召喚。
2.「ビッグ・スター」をスケールに発動。
「ビッグ・スター」を対象に「ハイパー・ディレクター」の効果を発動、「ビッグ・スター」をSSし「メロー・マドンナ」をデッキからスケールに置く。
3.「メロー・マドンナ」のP効果で「ワイルド・ホープ」をサーチ。
「ワイルド・ホープ」をスケールに発動してP効果を発動、「メロー・マドンナ」のスケールを9に変更。「カーテン・ライザー」をP召喚。
4.「ビッグ・スター」のモンスター効果で「魔王の降臨」をデッキからセット。「魔王の降臨」を発動、スケールの「ワイルド・ホープ」を破壊。
5.破壊された「ワイルド・ホープ」の効果を発動、「エキストラ」を手札に加える。
6.「カーテン・ライザー」のモンスター効果を発動、「魔王の降臨」をデッキから墓地へ送り「ワイルド・ホープ」をEXデッキから回収。
場:ハイパー・ディレクター、カーテン・ライザー、ビッグ・スター、メロー・マドンナ(P)
手札:エキストラ、ワイルド・ホープ
EX:なし
「サッシー・ルーキー」が「カーテン・ライザー」に置き換わったことで、手順6の回収効果でアドを稼げましたね。
次に「エキストラ」が絡んだ2枚初動のパターンを見てみましょう。1枚初動にもなりえる「エキストラ」のパワーは如何に・・・?
▼エキストラ + サッシー・ルーキー
1.「エキストラ」通常召喚。モンスター効果で「カーテン・ライザー①」をデッキからスケールに置く。
2.「カーテン・ライザー①」のP効果で自身をSS。「カーテン・ライザー①」のモンスター効果を発動、「魔王の降臨」をデッキから墓地に送り「エキストラ」をEXデッキから回収。
3.「カーテン・ライザー①」を素材に「ハイパー・ディレクター」をリンク召喚。
4.「サッシー・ルーキー」をスケールに発動。スケールの「サッシー・ルーキー」を対象に「ハイパー・ディレクター」の効果を発動、「サッシー・ルーキー」をSSし「メロー・マドンナ」をデッキからスケールに置く。
5.「メロー・マドンナ」のP効果で「カーテン・ライザー②」サーチ
場:ハイパー・ディレクター、サッシー・ルーキー、メロー・マドンナ(P)
手札:エキストラ、カーテン・ライザー②
EX:カーテン・ライザー①
あれ・・・あんまり強くない・・・?「エキストラ」1枚初度のときに比べて、手札に残ったPモンスターが1枚多いだけじゃないか!
「サッシー・ルーキー」ではなく他のPモンスターだとどうなるのだろう・・・
▼エキストラ + ビッグ・スター
1.「エキストラ」通常召喚。モンスター効果で「カーテン・ライザー①」をデッキからスケールに置く。
2.「カーテン・ライザー①」のP効果で自身をSS。「カーテン・ライザー①」のモンスター効果を発動、「魔王の降臨」をデッキから墓地に送り「エキストラ」をEXデッキから回収。
3.「カーテン・ライザー①」を素材に「ハイパー・ディレクター」をリンク召喚。
4.「ビッグ・スター」をスケールに発動。スケールの「ビッグ・スター」を対象に「ハイパー・ディレクター」の効果を発動、「ビッグ・スター」をSSし「メロー・マドンナ」をデッキからスケールに置く。
5.「メロー・マドンナ」で「ワイルド・ホープ」をサーチ。
「ワイルド・ホープ」をスケールに発動し、P効果発動。「メロー・マドンナ」のスケールを9に変更。「カーテン・ライザー①」をEXデッキからP召喚。
6.「ビッグ・スター」のモンスター効果で「魔王の降臨」をデッキからセット。「魔王の降臨」を発動、スケールの「ワイルド・ホープ」を破壊。
7.破壊された「ワイルド・ホープ」の効果を発動、「カーテン・ライザー②」を手札に加える。
8.「カーテン・ライザー①」のモンスター効果を発動、「ファンタジー・マジック」をデッキから墓地に送り「ワイルド・ホープ」をEXデッキから回収。
場:ハイパー・ディレクター、カーテン・ライザー①、ビッグ・スター、メロー・マドンナ(P)
手札:エキストラ、カーテン・ライザー②、ワイルド・ホープ
EX:なし
かなり強い動きができましたね。フィールドに「ビッグ・スター」を残しつつ、手札には次ターンにどんな動きも実現できそうな「エキストラ」「カーテン・ライザー」「ワイルド・ホープ」を揃えられました。
「サッシー・ルーキー」が「ビッグ・スター」になるだけでここまで進化した要因としては、
・「ビッグ・スター」が「魔王の降臨」を持ってくるため、「ワイルド・ホープ」の破壊時効果を使えた
・「ワイルド・ホープ」が破壊されているため、「カーテン・ライザー」の回収効果を2回発動できた
ことが挙げられます。
今度は「ビッグ・スター」を「カーテン・ライザー」に変えてみましょう。
▼エキストラ + カーテン・ライザー
1.「カーテン・ライザー①」のP効果で自身をSS。
2.「エキストラ」通常召喚。モンスター効果で「メロー・マドンナ」をデッキからスケールに置く。
3.「カーテン・ライザー①」のモンスター効果を発動、「魔界の宴咜女」をデッキから墓地に送り「エキストラ」をEXデッキから回収。
4.「カーテン・ライザー①」を素材に「ハイパー・ディレクター」をリンク召喚。
5.「メロー・マドンナ」のP効果で「ビッグ・スター①」をサーチ。
スケールの「メロー・マドンナ」を対象に「ハイパー・ディレクター」の効果を発動、「メロー・マドンナ」をSSし「ワイルド・ホープ」をデッキからスケールに置く。
6.「エキストラ」をスケールに発動し、「ワイルド・ホープ」のP効果を発動。「エキストラ」のスケールを9に変更し、手札の「ビッグ・スター①」とEXデッキの「カーテン・ライザー①」をP召喚。
7.「ビッグ・スター①」のモンスター効果で「魔王の降臨①」をデッキからセット。「魔王の降臨①」を発動、スケールの「ワイルド・ホープ」を破壊。
8.「メロー・マドンナ」のモンスター効果をチェーン1、破壊された「ワイルド・ホープ」の効果をチェーン2で発動。「ビッグ・スター②」をサーチし、「カーテン・ライザー②」をデッキからSS。
9.「カーテン・ライザー①」の効果を発動。デッキから「魔王の降臨②」を墓地へ送り、EXデッキから「ワイルド・ホープ」を回収。
10.「ビッグ・スター②」をスケールに発動。「メロー・マドンナ」をリリースして「ビッグ・スター②」のP効果を発動、墓地の「魔界の宴咜女」を回収。
11.「カーテン・ライザー②」の効果を発動。デッキから「ファンタジー・マジック」を墓地へ送り、EXデッキから「メロー・マドンナ」を回収。
12.「魔界の宴咜女」を発動。「ハイパー・ディレクター」をリリースして墓地の「魔王の降臨①」をセット。
13.「魔界の宴咜女」を発動。「カーテン・ライザー①」をリリースして墓地の「魔王の降臨②」をセット。
14.エンドフェイズ、「カーテン・ライザー②」を手札に戻す。
場:ビッグ・スター①、エキストラ(P)、ビッグ・スター②(P)、魔王の降臨(裏側)×2、魔界の宴咜女(表側)
手札:ワイルド・ホープ、メロー・マドンナ、カーテン・ライザー②
EX:カーテン・ライザー①
びっくりするほど回りましたね。
・「ハイパー・ディレクター」でスケールから特殊召喚&デッキからスケールへ置く
・「メロー・マドンナ」のP効果でサーチ
・「メロー・マドンナ」のモンスター効果でデッキからSS
・「カーテン・ライザー」のモンスター効果でEXデッキから回収
・「ワイルド・ホープ」の破壊時効果でサーチ
といったアドを稼ぐ要素をすべて遂行できており、
更に「カーテン・ライザー」のモンスター効果を3回も発動できたのが大きな要因です。
EXデッキからSSされたモンスターはすべてリリースされているため、「影依融合」や「煉獄の虚無」を地味にケアできています。
上記の動きでは魔法・罠ゾーンとPゾーンがすべて埋まっているため、汎用罠を伏せることができません。罠を引いているのであれば、「魔界の宴咜女」の効果を1回だけにして対応しましょう。
これ以上2枚初動の展開例をあげてもキリがないため、最後に3枚初動を挙げます。Pテーマ最強リンク、「エレクトラム」が登場です。
≪3枚初動≫
▼カーテン・ライザー + ワイルド・ホープ + 下級P
(1ドローが魔界劇団でないパターン)
1.「カーテン・ライザー」のP効果で自身をSS。「下級P」を通常召喚。
2.「ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム」をリンク召喚。「エレクトラム」の効果①で「メロー・マドンナ」をEXデッキへ加える。
3.「ワイルド・ホープ」をスケールに発動。「ワイルド・ホープ」を対象とし「エレクトラム」の効果②を発動。「ワイルド・ホープ」を破壊し「メロー・マドンナ」をEXデッキから回収。
4.「エレクトラム」の効果③をチェーン1、破壊された「ワイルド・ホープ」の効果をチェーン2で発動。「コミック・リリーフ」をサーチし、1枚ドロー。
5.「メロー・マドンナ」と「コミック・リリーフ」をスケールに発動し、EXデッキから「カーテン・ライザー」と「下級P」をP召喚。
6.「カーテン・ライザー」の効果を発動。デッキから「魔王の降臨」を墓地へ送り、EXデッキから「ワイルド・ホープ」を回収。
7.「カーテン・ライザー」と「下級P」と「エレクトラム」で「召命の神弓-アポロウーサ」をリンク召喚。
8.「メロー・マドンナ」のP効果を発動、X(エキストラかビッグ・スター推奨)をサーチ。
場:アポロウーサ(3素材)、メロー・マドンナ(P)、コミック・リリーフ(P)
手札:1枚ドロー、ワイルド・ホープ、X
EX:カーテン・ライザー、下級P
「カーテン・ライザー」と下級P、「ワイルド・ホープ」が揃うことによりようやく妨害を用意することができました。【魔界劇団】がどれほど妨害から縁のないテーマであるかが如実に現れてしまいましたね。
とはいえ布陣はそれなりに強力です。アポロウーサで1回は妨害できるでしょうし、「コミック・リリーフ」をスケールに構えていることで次ターンの捲りも非常にしやすいです。
今回の例では「ハイパー・ディレクター」を使用していません。手順4のドローが魔界劇団Pの場合は展開が伸びますので、そちらのパターンを最後に見てみましょう。
▼カーテン・ライザー + ワイルド・ホープ + 下級P
(1ドローが魔界劇団のパターン)
1.「カーテン・ライザー①」のP効果で自身をSS。「下級P」を通常召喚。
2.「ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム」をリンク召喚。「エレクトラム」の効果①で「メロー・マドンナ」をEXデッキへ加える。
3.「ワイルド・ホープ」をスケールに発動。「ワイルド・ホープ」を対象とし「エレクトラム」の効果②を発動。「ワイルド・ホープ」を破壊し「メロー・マドンナ」をEXデッキから回収。
4.「エレクトラム」の効果③をチェーン1、破壊された「ワイルド・ホープ」の効果をチェーン2で発動。「コミック・リリーフ」をサーチし、1枚ドロー。
5.「メロー・マドンナ」と「コミック・リリーフ」をスケールに発動し、EXデッキから「カーテン・ライザー①」と「下級P」、手札から「魔界劇団P」をP召喚。
6.「カーテン・ライザー①」の効果を発動。デッキから「魔界の宴咜女」を墓地へ送り、EXデッキから「ワイルド・ホープ」を回収。
7.「カーテン・ライザー①」と「下級P」と「エレクトラム」で「召命の神弓-アポロウーサ」をリンク召喚。
8.「魔界劇団P」を素材に「ハイパー・ディレクター」をリンク召喚。
9.「メロー・マドンナ」のP効果を発動、X(エキストラかビッグ・スター推奨)をサーチ。
10.「メロー・マドンナ」を対象に「ハイパー・ディレクター」の効果発動。「メロー・マドンナ」をSSし、デッキから「ビッグ・スター」をスケールに置く。
11.「ハイパー・ディレクター」をリリースし「ビッグ・スター」のP効果発動。「魔界の宴咜女」を墓地から回収。
12.「魔界の宴咜女」を発動。「メロー・マドンナ」の効果を発動し、デッキから「カーテン・ライザー②」をSS。
13.「カーテン・ライザー②」の効果を発動。デッキから「魔王の降臨」を墓地へ送り、EXデッキから「カーテン・ライザー①」を回収。
14.発動済みの「魔界の宴咜女」の効果を発動。「カーテン・ライザー②」をリリースし、墓地の「魔王の降臨」をセット。
場:アポロウーサ(3素材)、メロー・マドンナ、ビッグ・スター(P)、コミック・リリーフ(P)、魔王の降臨(裏側)、魔界の宴咜女(表側)
手札:ワイルド・ホープ、X、カーテン・ライザー②
EX:カーテン・ライザー①、下級P、魔界劇団P(ドローしたカード)
魔界劇団をドローしたため「ハイパー・ディレクター」を出せました。手札総数は変わらず、次ターンの捲りに有用なメロー・マドンナ、魔王の降臨を残すことができましたね。
以上が主な展開パターンとなります。
後攻時には捲りとして「コミック・リリーフ」のP効果や「魔王の降臨」が絡んできます。
例を挙げて紹介したいところですが、相手の布陣によって如何様にも変わってくるので省略いたします。
実際のところ、私も捲り方については毎回アドリブなんです。
個性的な劇団員を統べるプレイヤーとしてアドリブを駆使し、エンタメデュエルを楽しみましょう!!
(ということで許してください)
≪「増殖するG」について≫
アドを稼ぐ展開中に「増殖するG」を打たれた場合の止めどころについて私なりの考えを書きます。
私は、継続的にアドを生み出せる「メロー・マドンナ」へアクセスするために何枚引かせるかを判断基準としています。
パターン分けをすると
(A)1枚引かせるだけで「メロー・マドンナ」へアクセスできる→展開続行
(B)2枚引かせることになるが、このターンで動かなければ次ターンに「メロー・マドンナ」へアクセスできる保証がない→展開続行
(C)2枚引かせることになるが、次ターンに「メロー・マドンナ」へアクセスできる手札が温存できている→停止
となります。
例えば手札が「サッシー・ルーキー①」「サッシー・ルーキー②」「ビッグ・スター」だったとしましょう。
「ハイパー・ディレクター」をリンク召喚するために「サッシー・ルーキー①」を通常召喚したタイミングで、有識者ならGを打ってきます。
この場合は「メロー・マドンナ」へアクセスするために、
★「ハイパー・ディレクター」をリンク召喚
★「ハイパー・ディレクター」の効果でPゾーンからSSし「メロー・マドンナ」を構える
と2枚引かせることになります。
しかしこのターンで動かなくとも、次ターンに手札に残っている「サッシー・ルーキー②」と「ビッグ・スター」で「メロー・マドンナ」へアクセス可能です。
よってパターン(C)に当てはまるため停止します。
もし同じ手札で、「ハイパー・ディレクター」のリンク召喚後にGを打たれた場合は
★「ハイパー・ディレクター」の効果でPゾーンからSSし「メロー・マドンナ」を構える
の1枚のみ引かせることで「メロー・マドンナ」へアクセス可能です。
よってパターン(A)に当てはまるため展開続行しましょう。
パターン(B)がどんな状況かといいますと、
手札が「サッシー・ルーキー①」「サッシー・ルーキー②」といった場合ですね。
「サッシー・ルーキー①」の通常召喚後にGを打たれたとしても、展開続行しなければなりません。
もし停止した場合、次ターンは「サッシー・ルーキー②」だけで「メロー・マドンナ」にアクセスする手段がありませんから。(ドロー次第ではアクセスできますが、保証はありません。)
7.不採用カードとその理由
採用するかどうか迷ったカードを挙げていきます。
▼魔界台本「オープニング・セレモニー」
【魔界劇団】は全カードのテキストを確認される(しかも複数回)ため、EXターンに入りやすいです。その際、ライフ差を広げたいときに有用となるためサイドでの採用を考えていました。しかし、故意的な遅延と捉えられて相手を不快にさせたくないため不採用となりました。
ちなみに【バーン】相手だとこのカードを再利用し発動しつづけることで絶対に負けません。
▼魔界劇場「ファンタスティック・シアター」
『魔界劇団』名称ではないため、サーチが効きません。
しかもモンスター効果の書き換えが強制効果であるため、相手のプレイング次第でケアされます。
しかもしかも罠型構築であるため、伏せを破壊されると困ります。
以上、不採用!
イラストは最高です。店番してる「サッシー・ルーキー」かわいい。
▼ダイナレスラー・パンクラトプス
単体の捲りカードとして優秀ですが、魔界劇団Pの方が相乗効果のおかげでより優秀になると考えています。「墓穴の指名者」を腐らせるデッキ方針にもそぐわないため不採用です。
▼灰流うらら
相手のうごきを中途半端に止めるだけなので、リソースを削ることができません。それにどうせ「指名者」で通らないため、不採用。
▼スキルドレイン
構築時には思いつかなかったため不採用でした。
【魔界劇団】でどうしても使いたいモンスター効果は「ハイパー・ディレクター」くらいなため、デメリットよりメリットが優っているはず。
これからの調整で投入を考えています。
8.主要なデッキに対する戦い方
罠型構築で大会に出場したことは1回しかないため場数は少ないです。
そのため、笹塚CSにて遭遇した4つのデッキタイプについての戦い方を書いておきます。
▼十二獣
今回の構築で最も強く意識したデッキタイプです。
このnoteで幾度となく言及してきた「天霆號アーゼウス」をお手軽に出してきやがります。
今更ではありますが、なぜ「天霆號アーゼウス」をここまで目の敵にしているのか説明します。
理由は、「除去に2枚以上カードを消費させられる」ためです。
「天霆號アーゼウス」を最も効率よく除去する手段としては、下級Pを通常召喚して「魔王の降臨」を発動することです。「魔王の降臨」を素引きするという豪運をもってしてでも2枚消費していますね。
「魔王の降臨」を持っていない場合は「ビッグ・スター」をP召喚しなけれならず、それにはスケールが2枚必要。「ビッグ・スター」のP召喚に成功したとしても、召喚時に「天霆號アーゼウス」効果を発動されると突破できません。3枚のカード&P召喚権を費やしても、素材を2枚切らせるのが精いっぱいなんです。
話を戻しますと、【十二獣】と戦う際には「天霆號アーゼウス」に神罠を直接ぶつけることを意識します。
「天霆號アーゼウス」までの過程に「十二獣ドランシア」を出されたとしても無視します。「死者蘇生」や「十二獣の開局」による第2陣をケアするためにも、「天霆號アーゼウス」の着地を意地でも召喚無効します。
「原始生命態ニビル」や「激流葬」は、
①「十二獣ライカ」か「十二獣ワイルドボウ」にぶつけるか
②一発撃たれるの覚悟で「天霆號アーゼウス」にぶつけるかの二択です。
手札に十分なリソースを確保できている場合は、②をオススメします。
上述同様、「死者蘇生」や「十二獣の開局」をケアできますので。
以上のことさえ意識していれば、デッキパワーで殴り勝つことができます。
サイドチェンジは、
先行:「天龍雪獄」IN、「ハーピィの羽根帚」「魔界の宴咜女」OUT
後攻:「接触するG」「サンダー・ボルト」IN、「激流葬」OUT
が無難かなと思います。
▼電脳堺
「真竜皇V.F.D.」に「原始生命態ニビル」をぶつけたいのは当然として、「電脳堺門-朱雀」が「真竜皇V.F.D.」並みに脅威となります。
「真竜皇V.F.D.」は「魔王の降臨」や「コミック・リリーフ」のP効果で比較的突破しやすいです。そのためには「電脳堺門-朱雀」を処理しなければならないため、サイドチェンジでバック除去を投入しましょう。
サイドチェンジ
先行:「コズミック・サイクロン」IN、「接触するG」「ハーピィの羽根帚」OUT
後攻:「コズミック・サイクロン」「サンダー・ボルト」IN、「接触するG」「神の宣告」
▼ドラゴンメイド
メインフェイズ1に「魔王の降臨」で下級を倒しておくことを意識しましょう。「ドラゴンメイドのお片付け」のバウンスがPテーマにはあまり刺さらず、アドを稼ぐスピードは同等なので有利対面かと思います。
場を一掃されることがないため、「フィールドよりも手札のリソースを重視する」という原則に従う必要はありません。場にも大量のカードを並べておき、物量で圧倒しましょう。
サイドチェンジ
先行:「天龍雪獄」「増殖するG」IN、「原始生命態ニビル」「接触するG」OUT
後攻:「天龍雪獄」「コズミック・サイクロン」IN、「原始生命態ニビル」「接触するG」OUT
▼LL鉄獣
「原始生命態ニビル」は【十二獣】以上に刺さりますが、「接触するG」は使いどころに注意する必要があります。
下級LLの着地に合わせて打ったところ、「王神鳥シムルグ」のリンク素材とされてしまいました。想定していた動きは阻害したと思いますが、それでも「王神鳥シムルグ」からアドを稼がれ、対象耐性が地味にきつくそのまま押し切られてしまいました。
「LL-ベリル・カナリー」のX制約が課せられるまでは温存するようにしましょう。
罠の使いどころについては、【十二獣】と同じです。
「天霆號アーゼウス」を絶対に許さないプレイを心がけましょう。
9.最後に
この長いnoteを最後までお読みいただきありがとうございました。
はっきり言って今の【魔界劇団】は環境デッキに大きく後れを取っています。相当の運が絡まなければ公認大会でも結果を残すのは難しいでしょう。
ですが発売当初の9期に比べると優秀な新規カードが追加され、環境の低速化も進み、すごく戦いやすくなっています。
アニメ出身テーマであることもあり、これからの新規カードも大いに期待できます。いつか本当に環境級テーマになることを夢見て今のうちから、いや今日からデッキパーツを集めてみてください。
以上、ありがとうございました。
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追記
罠型魔界劇団noteの第2弾を公開しています。
併せてご覧ください!!
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