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オンライン誕生日会が楽しかった話

この記事は何?

 オンラインで誕生会をしてみたら思った以上に楽しかったので共有します.

オンライン誕生会とは

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 弊研究室ではメンバーの交流のため毎月誕生月の人を祝うお誕生日会兼飲み会が行われます(参加は自由です).明確なルールはありませんが,以下のような基準の元開催されています.

・お誕生月の人はメンバーからカンパされたお金でプレゼントをもらう(Amazonで2000~3000円相当)
・飲み会の料理,ドリンク類,プレゼントの準備はお誕生日係の人が管理
・参加費は2000~3000円(この金額内にプレゼント費も入ってる)

 特に決まりはないですが研究室で行うことが多いです.今年はコロナの影響により研究室に集まれないため開催すべきかどうかという判断があったのですが,逆にこういう状況だからこそメンバー間の交流は重要であると考えオンライン開催に至りました.

オンライン誕生会のやり方

 具体的な開催内容は以下のとおりです

・Spatial Chatを使ってコミュニケーションをとる
・料理,ドリンク類は各自で準備
・お誕生日プレゼントは各ご家庭に配送

 Spatial ChatとはZoomのようなカメラ映像と音声を使用したオンラインコミュニケーションツールです.
 ブラウザ上で動作し,webカメラで撮影したユーザーの顔が表示されます.特徴として自身のアイコン(映像)を自由に移動することができ,ユーザー同士の距離に応じて声量が減衰します.つまり2Dのブラウザ上で空間的な位置関係をリアルのように感じることができます.さらに無料で使用できること,ブラウザ上で動作するため導入の手間がかからないこと,メンバー全員(20人)が参加できることから選定されました.
 Spatial Chatに関してはこちらの記事がよくまとまっています.

 料理,ドリンク類の準備に関しては特に制限は設けず,各自が食べたいものを自由に用意しました.筆者は近くのコンビニでお酒やおつまみなど食べたいものを好きなだけ買いました.

料理の写真

欲望を具現化したらこんな感じになるのかな,というラインナップの料理が集まりました.

 プレゼントは手渡しできないため事前に各ご家庭に配送しました.配送は誕生日係の方が個別に住所を確認し,配送手続きを行いました.プレゼントは当日まで開けずにとっておき,当日にみんなの前で開けるという形を取りました.

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結果,実際にやってみて

 研究室メンバー20名のうち,17名が参加しました.はじめに誕生日係さんの挨拶でSpatial Chatの使い方の説明と,今月のお誕生月の人が発表されました.乾杯の後最初はギクシャクしていましたが自由に画像や動画を貼る人が現れはじめ徐々に盛り上がりました.このとき研究室ローカルな写真(研究室メンバーのおもしろ画像など)が貼られ,場の流れができ始めました.
 その後は4~5人のグループに自然にわかれ,お酒を飲みながら雑談が始まりました.雑談のテーマとしては留学や研究環境などの真面目な話題から漫画,ゲームなどのゆるい話題で盛り上がりました.

飲み会スタート

 そして飲み会開始から20~30分後に場がいい感じに盛り上がったところでプレゼント贈呈が行われました.これは事前にお誕生日係さんからお誕生月の人へプレゼントが配送され,当日まで開けずにおいたものを開封する形式で行いました.実は筆者は今月が誕生月で,プレゼントをもらいました.当日まで開けるのが楽しみ普段のお誕生会よりもワクワクしていたかもしれません

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前々日にはこんな感じで自宅に届いており,開けるのがとても楽しみでした.

プレゼントありがとう

みんなの前で開封してもらったものを見せています.中央でグラスを掲げているのが筆者です.

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筆者はお酒が好き,という情報が事前に出回っていたらしく升付きのグラスを頂きました.嬉しい!!!ありがとうございます!!!

 その後流れで会を続けていましたが,あるグループはオンラインでできるゲームを始めたり,そのまま雑談を続けたり,退出したい人は退出したりと自由な流れになりました.筆者はトータル2時間ほどで退出した気がします.

マイクラ楽しそう

Minecraftのマルチプレイをやる人やオンラインのソリティアをやる人が現れ始めました.Spatial Chatでは画面共有ができるためプレイ動画をリアルタイムに共有できます.

真面目トーク

こちらは留学や触覚デバイスの話など真面目な話をしています.

オンラインお誕生会を振り返って

 総合的にオンラインお誕生会はとても楽しかったです.オンライン飲み会の知見とほぼ変わらないと思いますが特にプレゼント開封という点は斬新に感じました.みんなの前で「あ!なんかすごい高そうな箱に入ってる!!」とか「これ欲しかったんですよ~~~!!」みたいなことを言ってるとまるでYouTuberになったような気がして面白かったです.
 また以下に良かった点,改善点をまとめます.

良かった点
・全員webカメラを使用していたため顔が見えてスムーズに会話ができた
・自然にいくつかのグループが構成され,会話が弾んでいた
・プレゼント開封が盛り上がった

改善点
・BGMがないと寂しい
・タイムスケジュールがほしい(オンラインで遊べるゲームや企画,話題提供などがあると良い)
・終わりがないのでいつ抜けてよいかわからない

まとめ

 今回はオンライン誕生会をSpatial Chatを使って行いました.プレゼント開封といったイベントもあり,思った以上に会話が弾み楽しかったです.楽しさの要因として考えらるのは自然とグループが形成されるなどリアル飲み会のシチュエーションが再現されていたことにあるのではないかと感じました.このあたりは音の距離減衰が実装されているSpatial Chatならではないかと思います.一方でオンラインの良さもまたあると感じており,画像や動画を使った遊びやオンラインゲームの活用などはリアルにはない要素かと思います.
 このように総合的にオンライン飲み会は素晴らしかったわけですが,これが平時であればどう受け取られるかを考えることが大事ではないかと感じました.条件をフラットにした上でオンライン飲み会を選択するかどうか,そこがこの先オンラインコミュニケーションの普及や活用を考える上で最も重要なことではないか,とオンライン推進派の筆者は考えています.

 日本社会は徐々に以前の環境に戻りつつありますが今回の騒動で得た知見や経験を大切にし,より良い環境を作っていきたいですね.

 では,また.


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