T.kameoka/ふぁるこ

VR研究者

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最近の記事

バーチャル学会2023を開催して

総括バーチャル学会2023が2023年12月9日(土)から10日(日)にかけてVRChatおよびclusterにて開催されました。今年も多くの方々の発表とご来場をいただき大変嬉しく思います。今年の運営のテーマとしては「体験のアップデート」を掲げ、新規ポスター会場、懇親会会場の作成や新たな取り組みとしてオーガナイズドセッションにてアイデア会、招待デモの実施、デモツアーの拡充などを行いました。これらの施策は参加者の皆様からも大変評価いただいたと手応えを感じております。また昨年に

    • バーチャル学会2021を開催して

      (2024/01/07) まずバーチャル学会2021の振り返り記事なのになぜ2024年に上がっているかというと、ふぁるこがずっと公開を先延ばしにしていたからです。ごめんなさい。特に理由はなく、強いて言えば公開先をnoteにするかどうかを考えていたところ結局2020の記事もnoteに上げたし2021もnoteにあげようというところで決心が固まったので公開します。 はじめにバーチャル学会の目的 バーチャル学会は電脳世界を豊かにすることを目的に2019年より開催しています。電

      • Phantom touchの意味を調べる

        はじめに Phantom touch、Phantom sense、Phantom touch illusion…。世はまさに大Phantom時代!!触覚研究者としてVR環境における映像から感じる触覚の定義をはっきりさせておきたい!と思いメモを残す(が、今回だけでははっきりしてません。すいません。)。 Phantom touch きっかけになった論文。scientific reports。 とその記事 この記事とTwitterでの反応を見て思ったことは 「いや、映像

        • 2021年振り返り

          2021年を振り返ります。ちなみに2020年はじめにはこんな抱負を書いていました。 1月~2月 在宅環境改善在宅研究が本格的に継続されそうな気配を感じて自宅の研究環境を整えることに注力していたみたいです。その一環として安価な3Dプリンタでいろんなマテリアルが出力できないかとか試していました。ほかにもレーザー加工機や電動糸鋸をお迎えしたりしていました。 3月 はじめしゃちょー失禁体験

          バーチャル学会2020を開催して

          はじめに バーチャル学会2020主催のふぁるこです。本記事はバーチャル学会2020を振り返り、バーチャル学会2021運営に活かすほかバーチャル学会とは何だったのか、バーチャル学会運営は何を目指していたのかを記録していきます。合わせてバーチャル学会2020の裏側の技術や工夫も記していきますので、今後VR環境でイベント等を開催したい方の参考になればと考えております。長い記事になってしまいましたが、最後までお読みいただければ幸いです。 Welcome to Virtual Soc

          バーチャル学会2020を開催して

          X-Oasis体験レビュー(2021/07/25雪待つばきさん追記)

          本記事の内容は2020/06/20~2020/08/09に筆者が体験したクラウドファンデングβ版のサービス内容に基づいていますが,投稿時(2020/09/26)ではサービス内容に変化はありません.また,前提として全ての記述は筆者の個人的な感想であることをご理解ください. 概要 本体験レビュー記事は2020/06~07の間に行われたx-oasisが提供するVRSEXサービスのクラウドファンディングユーザー向け先行体験のレビューになります.サービス内容はスマホVRを用いた2眼立

          X-Oasis体験レビュー(2021/07/25雪待つばきさん追記)

          REALITYでボイチェンしてみた(2021/02/07追記,iOSオーディオをPC経由にする方法)

          REALITYでボイチェンをしてみたのでそのやり方をメモします.ひいてはスマホでボイチェンをする方法として参考になれば幸いです.REALITYとは?という説明は省きます.詳しくは公式サイトを御覧ください. なぜREALITYでボイチェンを?もともと僕はVRChatやclusterなどで恋声を使ったボイチェン(ボイスチェンジ)をしてコミュニケーションを取っていました(素の声で話すときもあります).またふとしたきっかけでREALITYを使う機会があり,そのときはイベント用にアカ

          REALITYでボイチェンしてみた(2021/02/07追記,iOSオーディオをPC経由にする方法)

          オンライン誕生日会が楽しかった話

          この記事は何? オンラインで誕生会をしてみたら思った以上に楽しかったので共有します. オンライン誕生会とは  弊研究室ではメンバーの交流のため毎月誕生月の人を祝うお誕生日会兼飲み会が行われます(参加は自由です).明確なルールはありませんが,以下のような基準の元開催されています. ・お誕生月の人はメンバーからカンパされたお金でプレゼントをもらう(Amazonで2000~3000円相当) ・飲み会の料理,ドリンク類,プレゼントの準備はお誕生日係の人が管理 ・参加費は2000

          オンライン誕生日会が楽しかった話

          僕がmemexのぴぼに言いたいこと

          memexのぴぼに言いたいことが溢れて爆発してしましました. memex is 何memexはバーチャルオルタナアーティストです(公式).  2019年1月1日活動開始。  ぴぼ、アランの2人からなるバーチャルオルタナアーティスト。 「技術で音楽活動をハックする」をテーマに、楽曲の発表に加え、ソーシャルVR空間でのライブ活動や、音に重点を置いたVRワールド制作など、「オルタナティブ」な音楽活動を行う。 ソーシャルVR空間「VRChat」にてクリエイティブユニットarsと共

          僕がmemexのぴぼに言いたいこと

          バーチャル空間でイベントを開催するには

          5月28日:clusterの上限人数に関して追記 こんにちは,ふぁるこです.昨今コロナウィルスの影響により様々なカンファレンスやイベントが中止になりバーチャル学会や電脳空間でのイベント開催がにわかに話題となっています. そこで具体的に電脳空間でのイベントを開催するためにはどうすればよいかをバーチャル学会2019を運営した経験と各種遠隔会議や発表に参加した知見に基づいて紹介します.本記事が少しでもイベント運営者の方々や参加者の皆様のお役に立てれば幸いです. 電脳空間とは前

          バーチャル空間でイベントを開催するには

          バーチャル学会2019を開催して

          この記事はバーチャル学会2019実行委員長のふぁるこが個人的な視点から学会を振り返ります. バーチャル学会の立ち上げ経緯と意義まず始めにバーチャル学会2019公式HPより挨拶を引用します. 近年,低価格なHMD(ヘッドマウントディスプレイ)の普及によりVR空間(コンピュータにより計算された3次元CG領域に一人称視点で没入できる空間)を介した遠隔コミュニケーションが実用レベルで展開されています.VR空間では人と人が関わり日々新しい価値が生まれています.いずれVR空間は現実世

          バーチャル学会2019を開催して