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日の本のFaroStarが黒船に立ち向かう

みなさん、こんにちは!ファーロスターnote編集部です。
米REGENT Craftが供給するSeaglider(シーグライダー)をご存じでしょうか?

このシーグライダーには日本の企業が投資しているもので、新しい海上輸送機として注目されています。

しかし!日本の造船業にとっては(ファーロスターにとっても)、黒船来航の再来とも言える一大事だと考えるのであります!

と言いますのも、日本の産業として危機的状況にある造船業さえも海外勢の餌食になる可能性があるからです。

テレビや家電、スマホ、コンピューターなど我が国から失われた産業を思い出してください。同様に自動車産業さえ、電気自動車の出現によって危機が顕在化してきています。その上、造船業まで失ってしまうことになると、それは想像に耐えられません。

この黒船来航に毅然として立ち向かえるのは、日本で唯一、表面効果翼船を開発しているファーロスターしかありません。

今回は、この黒船にファーロスターがどのように立ち向かうかについて語りたいと思います。

シーグライダーとは

シーグライダーは海面上を運航する、全電動式でゼロエミッションの、地面効果翼機に分類されるもので、波に強い水中翼を持ち、浮上時には水面から30~60フィート(約9~18m)の超低空を、時速180マイル(約290km)で飛行するものです。

地域のコミュニテ、医療、雇用などのサービスをより手頃な価格かつ高速で結ぶサービスが可能となり、離島間をつなぐ輸送手段として期待されています。

2024年1月、米国ではThe Hawaiʻi Seaglider Initiative(HSI)という官民コンソーシアムが形成され、ハワイ諸島における利便性の高い交通手段として、シーグライダーを導入するために発足したと発表がありました。

Hawaiʻi Seaglider Initiative Launches with Airlines and Other Local Partners to Provide Affordable & Accessible Kamaʻāina Transportation | Business Wire

Business Wire

黒船は既に日本との交渉を始めている?!

ファーロスター情報筋によると、黒船たち(実際には複数の国から黒船がやってきているので)は、既に日本と交渉を始めているとの情報を掴んでいるとか、いないとか。
もちろん、日本で就航するためには船舶検査等が必要なので、今時分から調整を始めていてもおかしなことではありません。念のため。

船舶検査とは

船舶検査は大きく次の2つに分類されます

  • 船舶安全法に基づく船舶検査(安全の観点からの検査)

  • 海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律に基づく船舶検査(海洋環境保護の観点からの検査)

(詳しい内容については、最寄りの運輸局等にご相談ください)

船舶の堪航性及び人命の安全を確保することを目的として定められた船舶安全法は、船舶の構造・設備に関する技術基準を定め、船舶の就航前及び就航後の一定期間ごとにこの基準への適合性を確認するため、船舶所有者が検査(定期的検査)を受検することを義務付けています。

ファーロスターは船舶検査について調整をはじめている

もちろん、ファーロスターも船舶検査について国土交通省海事局検査測度課の窓口を通じて調整を始めています。
特殊船舶に属する表面効果翼船の検査は前例がないため、実証試験機を基にデータを分析しつつ進めることになります。ここは海事局と密に連携を取り、進める計画です。

黒船はアメリカだけではない。

ファーロスターの調べによると、シンガポールと韓国からも表面効果翼船の検査調整が入ると踏んでいます。
シンガポールでは航空宇宙や造船に強いST Engineeringが2025年のサービス開始に向けてAirfish8をリリースしており、日本への売込も始まっています。
韓国の詳細な情報は得られていませんが、2000年台から開発が進められており、競合の一つと考えます。

このように日本の近海では表面効果翼船(黒船)によって囲まれようとしています。

このままでいいのでしょうか!

ファーロスターは孤軍奮闘ではない

ファーロスターは2019年創設当初から表面効果翼船の研究開発をはじめました。表面効果翼船に必要な技術開発を段階的に進め、ようやく実証試験へと進む段階となりました。

例えば、表面効果翼船は他の船舶との速度差が大きいため自動管制の仕組みが必要となりました。この自動管制については、ドローンによる実証試験でその有効性を実証しました。
この実証試験に関わっていただいた、大阪府、福山市、南相馬市、NEXCO東日本、ACSL、岡山県ドローン協会などたくさんの方々に支えていただきました。

表面効果翼船については、次の場所を実証試験地として調整しています。

  • 静岡県 天竜川流域/浜名湖(9月下旬)

  • 長崎県 新上五島町周辺(11月~12月)

  • 栃木県那須郡 那須高原りんどう湖(2025年)

その他、静岡県や浜松市との調整をしていただいている森ビルさん、軽量素材を検討いただいている木村鋳造所さん、表面素材を検討いただいている積水化学工業さん、要素試験を実施している熊本高専、資金面を支えていただいている株主さまなどここでは書ききれない方々の協力のもと、開発を進めています。

ファーロスターはたくさんの方に支えられています。

オールジャパンでの結束が必要

黒船の造船に関わろうとしている日本企業はたくさん存在します。海外から仕事をもらうことは必要だと思いますが、日本の産業として成り立つかという視点に立つと、不安を感じます。
航空機産業がその例です。現在、米国やヨーロッパでは航空機の新機種開発の着手があまりなく、現行機の製造が主軸となっています。しかし、日本における生産額は世界では決して高い方ではありません。むしろ、装備品製造のシェアは少なくなっています。

経済産業省「我が国航空機産業の今後の方向性について」2024年3月27日


経済産業省「我が国航空機産業の今後の方向性について」2024年3月27日

これからの航空産業も造船業も自国での開発を進めない限り、産業として成り立たなくなる時代がきっと来るでしょう。

今こそ、日本古来から得意としている「海」の覇権となる造船業を、オールジャパンで取り戻さなければならないと考えます。

黒船に立ち向かう

ファーロスターが目指す未来は、表面効果翼船を通じて新交通を提供することです。もちろん、このプロジェクトも段階を踏んで実現します。
先ずは荷物の搬送から実行します。

物流問題は始まりました。恐らくこの数カ月で翌日配送される地域は少なくなり都心部のみの対応となるでしょう。

ファーロスターはこの現実問題の解決を優先します。

その後、人口減少にともない、離島地域の輸送手段は更に減少します。
物流輸送による安全性が確保できた段階で、離島における人の輸送へ拡大します。

黒船にはできない、日本のニーズに合わせたサービスで、黒船に立ち向かいます。

最後に

ファーロスターはたくさんの方のご支援をいただき開発を進めています。これからも黒船に対抗するために開発速度を上げる必要があると認識しています。
開発速度を上げるには人と資金が必要となります。そこで現在、ファーロスターは株式投資型クラウドファンディングに挑戦しています。
上記趣旨をご理解いただき、みなさまのお力をファーロスターにお貸しいただければと思います。
日本の新産業のため、ぜひともお力添えをお願いいたします。

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