今年のサニーレタス栽培について

こんばんは、可部谷武蔵です。
2022年度サニーレタス栽培の反省をしていきます。

今期は5年に1回の当たり年でした。周りでサニーレタスをやめる人が何人かいましたが、やめた人は後悔してるのではないでしょうか。
それくらい値段的な面はよかったです。虫をつきにくい感じもあったので生産面も寒さを除いては、良い年だったように感じます。

〈金銭的に見たサニーレタス〉
昨年と比べると1株辺りの単価は高かったです。特に年末にかけて年始第1週までが非常に高かったです。その期間だけでいつもの1ヶ月の売上を作れました。
大体、僕の地域では10月頭から出荷する人がちらほら出てきます。その時期の値段も高いです。毎年その時期の価格は外れることが少ないです。11月になると多くの人が出荷して値段は崩れます。去年だと酷く安い値段が続いて泣きそうになりました。

11月から12月20日くらいまでは出荷者も減らずに価格はそんなに上下しませんでした。クリスマスシーズンに入ると価格は上がりました。クリスマスを過ぎると出荷者も減って大きく値段は変わりました。
ここからは世間でいう周りに儲けてますねって言われるラインでした。

それが年内で終わると思いましたが、年始から価格は上がり続けました。クリスマスシーズンと比べると2倍も上がりました。

年始2週目の後半からは年末の値段まで落ち着きました。落ち着いたと言っても高い分類でした。

今年は長く続けていればサニーレタスでも儲けられた年だったと思います。
僕のサニーレタスの出荷はもう終わりですが、周りはこれから出てきます。

ここから値段がどう変わるかで来年の作型を考え直していくべきだと思います。値段が高いようなら将来のために作れるようにします。

金銭的に見た今期サニーレタスはよかったです。こういう年があるので続けようかなと思います。

〈栽培的に見たサニーレタス〉
今期は11月22日からの出荷でした。苗場の移動が重なって苗の準備が遅れました。そのために出荷も遅くから始める結果になりました(今年は値段的にこれで正解でした)。

他の人から聞いたり、見ると今期10月の出荷は難しかったです。収穫手前でとうが立つことが多かったです。日中は夏のように暑く、収穫手前でよく雨が降りました。それによって成長し過ぎていました。

11月からは順調に成長して綺麗なサニーが出来ています。そこから12月10日くらいまでは綺麗に育ちましたが、そこからスポットで3回ほどきつい霜が降りました。
パオパオをしていないと酷く葉が痛むところでした。20日以降も霜は酷く、今期は1重パオパオでは葉の痛みを止められませんでした。
初めてこの季節に取るサニーレタスに2重パオパオをしました。
年内はそのような感じです。

年を越してから2日にもきつい霜が降りて、パオパオ2重かけでも葉の痛みを防げませんでした。
今期の寒さは異常でした。綺麗なサニーレタスを作るためにはビニールトンネルが必要な年でした。
この寒さがいつかまた来るかもしれないので1月出荷には何かしらの対策を考えないといけません。

害虫問題は農薬散布を3回行ったのでアブラムシ、アオムシの姿を見ずに済みました。病気は雨が降った次の日に出ていたので、そこで対策すると欠株を減らせます。

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可部谷武蔵 / シゴトは農業関係
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