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『見栄を断捨離』見栄を捨てればお金は増える

今日は「見栄」(ミエ)という切っても切れない人間の心理について、一緒に考えてみたいと思います。
実はこの“見栄”、ちょっと手放すだけで、驚くほどお金や心の余裕が増えるかもしれません。私自身、過去に「かっこいいと思われたい」「すごい資格を持っている人になりたい」という気持ちが強く、いろいろ浪費をしてきました。そんな実体験をもとに、今回は見栄を捨てる(断捨離する)メリットについてお話ししていきたいと思います。


1. 見栄ってなに?—誰もが持っている承認欲求

見栄とは

  • 「周りから良く見られたい」「かっこいいと思われたい」「認められたい」という気持ちの総称です。

  • 誰でも、程度の差はあれ承認欲求を持っています。持っていて悪いものではありませんので、そこで自己否定する必要は当然ありません。

例:こんなところで見栄が顔を出す

  • 友達と遊びに行く予定ができる度に高級ブランドの服やバッグを買ってしまう

  • SNSで“映え”を狙って散財してしまう

  • なんとなく「資格を取りたい」と思って勉強を始めたが、その理由を突き詰めると「かっこいい肩書が欲しいだけ」だった

  • 「友人が旅行の写真をアップしており、たくさんイイネが付いていた」自分も負けられない!と旅行に行った

  • 街でかっこいい車を見て、自分もかっこよく見られたくて車を買い替えた

こういった行動は、一時的に満足感は得られても、長く続く幸せには繋がりません。
こういう私自身も、見栄が先行した結果、ほとんど着ない服がクローゼットに眠っていたということがありました。


2. 見栄がもたらすデメリット

1) お金がどんどん出ていく

見栄による買い物は、そもそも“必要”かどうかの基準ではなく「良く思われたい」という一時的な気持ちで行うものです。

  • 衝動買いが増え、結果的に支出が増えます

  • 本来やるべき自己投資や、貯金に回すお金がなくなります

2) 心理的ストレスが増える

  • 「常に周囲からどう見られているか」を気にしてしまう

  • 承認欲求は高まるほど満たされにくくなる(“もっと、もっと”と自分を追い詰めてしまう)

  • 本来必要なことに集中できず、やりたいことが見えなくなる

3) 見栄を満たす行動は“快楽の順応”も早い

  • 高いものを買っても、日が経つにつれて慣れてしまう傾向があります

  • もっと高級なものが欲しくなる傾向もあります
    「ヘドニック・トレッドミル(快楽の回し車)」

私自身、特にその分野で何をしたい、どう稼ぎたいなどのビジョンがないまま、資格の勉強をして、結果的にその資格は取れましたが、役立てていないものがあります。
資格を取ったことが無駄とまでは言いませんが、やはり心のどこかで、資格を取った自分が「かっこいい?」と思っていたのかもしれません。そして人にその資格があることを言いたかっただけかもしれません。
その結果、その資格を取るために貴重なお金と貴重な時間を使っていました。


3. 見栄を断捨離するメリット

1) お金が貯まる、増える

  • 見栄を張らなくなると、「本当に必要なものか?」を常に考えるクセがつきます

  • 不要な出費が自然と減り、結果的に貯蓄が増えます

  • 浮いたお金を投資や自分の本当に興味のある勉強・スキル習得に回すことで、将来の収入増につながる可能性もあります

2) 心に余裕が生まれる

  • 他人と比べなくなるので、“いいね”の数や周囲の評価に振り回されにくくなります

  • 物事を「自分はこれが好きだから」「これが必要だから」という基準で選べるようになります

  • ストレスを減らし、より自分らしい生き方に集中しやすくなります

3) 自己肯定感が高まる

  • 「周りからどう見られるか」ではなく「自分が納得できるか」という軸で行動できるようになります

  • 自分が選び抜いたものだけを持つ感覚は、誇りや充実感をもたらします

  • “持ち物や肩書きではなく、自分自身の価値”に気づきやすくなります


4. 見栄を捨てるための具体的ステップ

Step 1: 支出を振り返り、仕分ける

  1. 自己満足のためのお金か?

  2. 実利(収入アップや健康維持など)になるお金か?

  3. 他者に良く見られるためのお金か?

リストや家計簿アプリを使って、自分の支出を洗い出してみましょう。中には「こんなに買い物していたのか?しかも今使っていない!!」と驚くようなことが見つかるかもしれません。

Step 2: “どう見られたいか”を明確にしてみる

  • 「カッコいい肩書きが欲しい」「SNSでフォロワーに褒められたい」など、本音を書き出す

  • その理由が“自分の幸せ”に直結するかどうかを見極める

書いたことの繰り返しになりますが、私は「とりあえず資格があったらすごそう」と思って、複数の資格を取ったことがあります。しかし、実際は自分の仕事や将来像とはあまり関係ない資格で、結果として、お金と時間を浪費してしまう結果となりました。

Step 3: 小さくてもよいので“自分が本当にほしいもの”に投資してみる

  • 興味がある分野の本やセミナー、あるいは健康のための運動や食事など

  • 自分の心がワクワクするかどうかを基準にすると、見栄や世間体から離れやすくなります

Step 4: 定期的にSNSや広告から距離を置く

  • 自分と違うライフスタイルを見過ぎると、つい比較して不安になりがち

  • スマホの使用時間を管理したり、“SNS断食”を週末だけ取り入れるなど、意識して距離を取ります


5. 断捨離で生まれたお金や時間をどう活かす?

  • 投資:積立投資や資産運用で将来に備える

  • 本当に興味のある勉強や趣味:長く続けることで自分の人生を豊かになります

  • 人間関係への投資:大切な人と過ごす時間や体験に使うと、深い満足感を得られます

「なんでもやめる」ことが正解ではありません。
自己満足を得るために投資することも必要だと思います。大切なのは、“なんとなく”見栄で選ぶのではなく、自分自身の本当の思いから選ぶということではないでしょうか。


6. 結論

見栄は決して悪いものではありません。自然な承認欲求です。
しかし、それが過度になると自分を苦しめ、金銭的にも精神的にも追い詰めてしまうことがあります。

「本当に必要なものは何か?」を考える習慣が身に付くと、ムダな見栄を手放せるようになり、結果としてお金も心も、さらには時間にも余裕が生まれます。


7. 最後に質問

  1. 「これ、いつも使っているけど本当に必要かな?」と疑問に思うものはありますか?

  2. 新しく買おうとしているモノやサービス、本当に必要ですか?それとも何かしら見栄が働いていませんか?

  3. 見栄を捨てて生まれたお金と時間を、どう活かしてみたいですか?

ぜひ一度、見栄に関する出費を見直してみてください。
きっと、もっと自由で身軽な新しい自分に出会えるはずです!!

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TaK(保育士FPが実践する、我慢せず自分らしく生きる家計設計の専門家) |Farmacy Lab
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