『羅生門』の初のロシア語訳
芥川龍之介 『羅生門』 初版 ロシア語 1936年 レニングラード刊
Akutagawa, Ryunosuke, Rasemon. The Sotires. Khudozhestvennaya Literature, Leningrad, 1936 <R20-138>
First Russian edition, 16mo, 368pp [4pp], contemporary red cloth binding, title lettered in gilt on spine and front cover
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本書は芥川龍之介(1892-1927)の代表作20作品を収録した作品集です。本書で『羅生門』は初めてロシア語に翻訳されました。翻訳と序文はNataliya Feldman(1903-1975)が担当しております。彼女は松尾芭蕉の翻訳や、日本語の教科書を執筆したことで知られております。彼女の夫Nikolai Konradはソビエト連邦における日本学をリードする研究者でした。
彼女の夫Nikolai Konradはソビエト連邦における日本学をリードする研究者でした。彼は1938年に日本のスパイとの容疑をかけられ逮捕されました。彼女の方は辛うじて逮捕を免れたと言われております。
そのような状況にもめげず、彼女は1952年に再度、芥川作品の翻訳を手掛け世に出します。この翻訳本は1973年にナウカ社(ロシア語専門書店)が東京で再販したことで知られております。
収録タイトル
Rasho Gate (羅生門/Rashomon; 1915)
The Handkerchief (手巾/Hankechi; 1916)
Monkey (猿/Saru; 1916, no translation into English)
Fortune (運/Un; 1917)
Mensura Zoili (1917)
The Story of a Head That Fell Off (首が落ちた話/ Kubi ga ochita hanashi; 1918)
Kesa and Morito (袈裟と盛遠/Kesa to Morito; 1918)
Hell Screen (地獄変/Jigoku hen; 1918)
Mandarins (蜜柑/Mikan; 1919)
A Strange Story (妙な話/Myona hanashi; 1921)
Autumn (秋/Aki; 1920)
The General (将軍/Shogun; 1922)
おぎん/O-Gin (1922)
Gratitude (報恩記/Honki; 1922)
The Garden (庭/Niwa; 1922)
A clod of earth (一塊の土/Ikkai no Tsuchi; 1924)
Horse Legs (馬の脚/Uma no ashi; 1925)
A Young Socialist (或社会主義者 /Aru shakai shugi-sha; 1926)
Spinning Gears (歯車/Haguruma; 1927)
A Fool's Life (或阿呆の一生/Aru Ahnno Issho; 1927)
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