British Online Archives:英国独立労働党の記録 1893-1960年
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＜KBOA-17＞
Independent Labour Party: Formation and Development, 1893-1960 (British Online Archives)
コレクション概説
独立労働党（Independent Labour Party / ILP）は、1893年に設立されたイギリスの左派政党で、1906年から1932年まで労働党と提携していました。
このコレクションには、党のアーカイブから集められた議事録、年次報告書、委員会報告書、会議決議、演説者向けの週報が含まれています。これらの文書は、戦争と平和の問題から住宅、労働組合主義に至るまで幅広いテーマを扱っています。これにより、イギリスにおける労働運動初期の状況について、貴重な知見を得ることができます。
1930年の演説者向けの週報では、インドで展開する情勢について議論されています。また、これらの週報ではサイモン委員会の調査結果についても検討されています。独立労働党の年次報告書には、National Administrative Council（NAC）の報告書が含まれています。1900年のNACの報告書では、党としてボーア戦争に反対する姿勢が残されています。
独立労働党の議事録には、Emmeline Pankhurstが1898年7月から1904年7月まで党の会合に出席していた記録が残されています。1898年に夫が亡くなった際、家族の生計を支えなくてはならなくなったPankhurtsは、党への寄付を断っています。
第一次世界大戦と第二次世界大戦に直接対応する修正案を含む決議もあります。第一次世界大戦中には、兵士の権利と協同農場を通じた食料供給の増加が優先事項とされました。
1.Annual Reports of the Independent Labour Party, 1893-1932
大会に出席した代議員や彼らを派遣した支部の名前、国際会議の議事録、党大会で合意された党の方針、党の情報部による国会議員の投票に関する報告書、議会および地方選挙の報告書、ILPの報道活動に関する報告書が含まれています。より珍しい内容として、Boggart Hole CloughでILPの会合に参加したことで党員2人が投獄された出来事や、1924年の女性労働会議で提案された決議案の詳細、1897年に設立された「ILPニュース」についても取り上げられています。
2. ILP Minute Books, 1893-1909
National Administrative Councilの議事録には、党が純粋に思想的な活動から選挙活動へと焦点を移す中での変化が示されています。党組織の構成に関する議論は、長年にわたる党の成長と変化の規模を明らかにしています。また、外部組織との関係についてのコメントは、政治運動全体の発展についての知見を提供しています。
3. Committee Reports and Conference Resolutions, 1914-1960
これらの報告書の大部分は1914年から1926年までの期間に焦点を当てており、以下のようなさまざまな問題を取り上げています：選挙制度改革（特に女性参政権付与以前）、銀行や土地、交通機関などの国有化、失業および労働権、中等教育改革、年金制度改革、外交および植民地政策、産業政策、財務報告書、議会報告書、党組織および情報提供の要求事項など。
4. Weekly Notes for Speakers, 1926-1931
週報では、「子どもの健康」や「賠償政策の失敗がドイツに現実的な結果をもたらさなかったこと」といった中心的なテーマを、毎回一つづつ取り上げています。繰り返し登場する中心的なテーマは、第一次世界大戦後の軍縮と賠償問題、失業、帝国を重視した外交政策、経済繁栄と労働者の貧困の対比、低下する子どもの健康への対応の重要性などです。
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