明昨日

いつでも陽気で、妙なことをしでかしては人混みの中心で笑っていたあの子が
実は自分を何もできないやつだと思っていたこと。
容姿の良いあの子
仕事のできるあの子
お金持ちのあの子
才能のあるあの子が、うらやましかったこと。
自分の代わりなんていくらでもいると、いつ死んでも構わないと思っていたこと。

自分のコントローラーをうしなったようだ。
心のうちが 青白く燃えている。
なにもつかめない。
心のうちが ただ 青白く燃えている。

君が味方でいてくれるなら
全てが可能になる気がした。
世界の主人公にだってなれると信じた。
未来のような人だったんだ
きみは。

二度と、過去にはもどれない。
人生変えるくらいさ、すごい人だったんだよ、ぜんぶまやかしだって、聞いてやくれないだろうけど。

明るい昨日を知ってしまった。

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