投資商品は、「リターンさえ出れば何でもいい」わけじゃない
資産運用を行う際に、
「わかりやすいものに投資をする」というのが、
重要なポイントの1つになります。
かの世界3大投資家の一人である
ウォーレン・バフェット氏も、
「投資対象は、自分に理解できるシンプルなビジネスに限るべきだ」
と述べています。
たとえば、世間でよく行われている投資の1つに
投資信託が挙げられます。
投資信託とは、多くの投資家から集めた資金を使って、
ファンドマネジャーが運用を行い、
出資額に応じて出た利益を投資家に分配する、
という金融商品です。
投資信託は、いろいろな銘柄に投資を行うことから、
「分散投資の効果がある」と言われているものの、
仕組み的に、どこの何に投資をした結果、
値上がりしたのかが、不明瞭なところがあります。
投資家にとっては、
利回りさえ得られればいいのかもしれませんが、
不明瞭である・わかりにくい金融商品は、
中抜きを可能にしたり、高い手数料を取られたりしがちです。
投資をする際は、「わかりやすい」ということが
大事な指標の一つになることを忘れないでください。
多くの場合、金融商品への投資は、
どのような方法でリターンが生み出されているのかを、
投資家は直接見ることができません。
通常、上場企業などへの投資は
比較的リスクが低いと見なされていますが、
それとて社内で資金がどのように使われているのかを、
私たちは知る術がないのが実情です。
一方、わかりやすいのが実物資産です。
たとえば、金やダイヤモンドなどであれば、
価値が一目瞭然ですし、
不動産は、生きていく上で欠かすことができません。
実物資産のもう1つのメリットは、
「有限である」という点です。
一般に、世の中に無限にあるものに
価値などありません。
「欲しいのに、なかなか手に入らない」
というものにこそ、価値があるのです。
実は、通貨も同じです。
いくらお金だからとはいえ、
政府の都合でいくらでも発行できるものに対して、
人々がいつまで価値を感じるとは到底思えません。
実際、インフレによって
お金の価値は毀損してきています。
FANGSが、資産の一部を実物資産で持つように
お勧めする理由が、ここにあるのです。
【参考文献】
LIFE INSIDER:2019年9月8日、他
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