一目惚れ


予報ハズレの雨に降られて
駆け込んだカフェ
雨宿りがてら
店内から雲行きをうかがっていた

通勤バッグには
暇潰しできるものなんてなくて
手持ち無沙汰にスマホをいじりつつ
辺りを何気なく見回す

その時だ

文庫本を片手に
コーヒーを飲む君に瞳奪われ
さっきまで憂鬱だった気持ちも
キレイさっぱり吹き飛んだ

常連なのかな?
それとも僕と同じで
たまたま雨宿りに来ただけ?
こんな一目惚れ
どうすればいいのだろう


*end*



(ナンパな奴だと思われたくないな…)
お読み頂きありがとうございました。

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