花影


知らない間に
紅く育った
君の心の蕾は
綺麗な花を咲かせた

そして いつしか
僕の知らない人の
心を強く惹き寄せて
一緒に咲いてた

それは眩しいほどに
一段と君を輝かせ
気付けば僕の瞳を
伏せるしかなかったんだ

ひっそりと
僕の心に育ってた蕾は
君を魅了することなく
咲くことも出来ずに…

大切に思いすぎて
触れることもないまま
伝えたかった言葉も
飲み込むしかなかった

今キレイに咲き誇る
君の満開の笑顔が
曇るのが怖くて
この想いは隠したまま

悲しむなら
僕だけでいい


*end*



(君の花は、ずっと枯れないで。)
お読み頂きありがとうございました。

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