赤い糸
一目見たその瞬間に
君との未来が見えたんだ
なんて言ったら
君は笑うかな?
こうして二人で同じ時を
同じ気持ちで過ごすのは
必然かのように
僕にとって君は
あまりに特別だったよ
桜舞い散る公園で
風になびいた髪の先から
ふわりピンクの花びらが
僕の目の前でひらひら踊った
それはとても美しい
僕達の赤い糸でした
ねえ これからもきっと
長い長い僕達の時の中で
雁字搦めになったり
千切れそうになることもあるでしょう
それでも決して解けないように
大切に 丁寧に
何度でも結び直しましょう
傷一つもないような
綺麗な糸じゃなくていい
少しのほつれも
僕達が分かり合う為の
必要な傷
ねえ これからの君に
僕はきっと何度でも恋するでしょう
桜舞うあの日よりずっと
愛しくて大切な存在に
僕が思っていた未来で
君が変わらず笑っていられるように
いつまでも守り続けましょう
*end*
(この手をするりとすり抜けないように力いっぱい掴んでるよ。)
お読み頂きありがとうございました。
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