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君がありのまま生きていくために私ができること

「男だから」「女だから」
自分自身や周りの人、子供に対して、このように思ったり、口に出したりしたことはありませんか。私はこんな考え方(=ジェンダー規範)は世の中からなくなってしまえばいいと思っています。そう思う理由の一つはこの固定観念のせいで女性の社会進出が男性に比べて遅れていると考えるからです。ジェンダー規範を減らすにはどうしたらいいのでしょう。

この疑問に対するヒントが欲しくて読んだのが『女の子は本当にピンクが好きなのか』です。

著者は2人の女児を持つ女性で、自身のお子さんがピンクのキラキラした世界に没頭する様子を描写するところから始まります。ピンクが女性のジェンダー規範を象徴する色となるまでの日本を含めた世界の歴史、欧米でピンク反対運動が起き、女性へSTEM教育(科学・技術・工学・数学の教育分野を総称する語 Wikipediaより抜粋)を促すようになった流れ、日本の現状、男性のピンクへの反応と続きます。

本書によると70年代まで女性のジェンダー規範は世界共通だったそうです。しかし、そこから女性へのSTEM教育が盛んになった欧米と70年代からあまり進んでいない日本。問題は何でしょうか。

欧米と比べて声を上げる人が少ない、またはそれに賛同する人が少ないので社会にインパクトを与えることができないのだと考えます。社会的に生きづらさを感じているのに声を上げずに受け入れるしかないと思っている人がいるでしょう。

それより問題なのは、この生きづらさに気付かず当然のことと受け入れる女性、無意識に女性に生きづらさを強いている男性が多数ではないかということです。

冒頭に「女だから」「男だから」と口に出したことはないかと聞きました。私は自分より上の年代はもちろん、同世代の人や年の離れた若い人、保育園の先生からもこのような言葉を毎日のように耳にします。

だから、私も声を上げます。日本のジェンダー規範は行き過ぎです。しかし、当事者がこれを当然と受け入れていては今後も社会は変わりません。まずはおかしいということに気付いてほしいです。

本書では日本の現状を変えるためにいくつかの提案がされています。私が最高だと思ったのは、日本のおじさんへのかわいくなってはどうかという提案です。「おじさんのかわいいポテンシャルは高い」という言葉に大きく頷けます。これは本書で紹介されている、それを裏付ける動画です。見るとほっこりするのでぜひ見てみてください。

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asa
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