映画の話 『映画秘宝』が休刊しました。

この”note“のはじまりとなる記事が、休刊の話で恐縮ですが。

映画誌『映画秘宝』が、25周年記念を迎えたと同時に休刊となりました。

「日本一売れている映画雑誌」がなぜ、休刊に追い込まれたのか。

こちらは洋泉社の公式サイト、映画秘宝の出版物が検索できます。

昨年末、出版元の洋泉社が、宝島社に吸収合併されると発表されました。

『映画秘宝』の休刊を報じたのは朝日新聞が第一報だったようです。

出版社の宝島社は18日、子会社の洋泉社を来年2月1日に吸収合併すると明らかにした。宝島社が全ての権利義務を継承し、洋泉社は解散する。洋泉社が発行する映画雑誌「映画秘宝」は休刊する予定だという。
 洋泉社は、1985年に設立。雑誌のほか、新書やムックなど年間約170点を刊行しているという。
 宝島社は朝日新聞の取材に対し、「映画秘宝」について「宝島社で継続発行する予定はないが、休刊時期は未定」と回答した。「洋泉社MOOK」「新書y」「歴史新書y」といった洋泉社のレーベルも合併後に発行する予定はないという。従業員については、宝島社が継続して雇用する。

合併の理由について、宝島社はこういいます。

合併の理由について、宝島社は「機能・人材を集中し、両社が一体となることで、柔軟かつ機動的な出版活動を進めるため」とコメントした。


一方、Twitter上には休刊を惜しむ声、復刊を望む声が続出。

また、オンライン書店や書店でも、

休刊号となる「2020年3月号」の完売の報告が相次いでいます。

宝島社はなぜ、マニア向けの”需要性があり続ける“雑誌を休刊にしたのか。

真意はわかりませんが、残念でなりません。


休刊が報じられた後の町山智浩さんのTwitter。

休刊号の発売日に向けた、田野辺尚人さんのTwitter。

作家、内田樹さんのTwitter。

ジュンク堂に毎月取り置きをお願いしている『映画秘宝』の休刊号をとってきました。創刊号から25年間、一度も欠かさず隅から隅まで読み続けて来たただ一つの定期刊行物でした。どこかの出版社から復活することを願っております。とりあえずほんとうに長い間ありがとうございました。😥

意外でした。

前に、内田樹さんと直接、お話しした時に「パニック映画」がお好きだと話していました。フランス映画よりも「パニック映画」がお好きなようでした。

まさか、『映画秘宝』まで読み込んでいたとは。


町山さんは「ムダ話155」にて「映画秘宝」、洋泉社の設立の経緯を詳しく紹介しています。

休刊号や関連書籍が売れに売れて、億の収益を上げることができたら。

“需要があり続ける”この映画誌が復刊することでしょう。

多少、楽観してしまいますが、

吸収合併して、“日本一売れている映画誌”を休刊にした宝島社は、

今後、どのような動きをみせるのでしょうか。


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