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プライドという名の鎧を脱ぐ
キーワードは「プライドを捨てる」
自尊心(プライド)について感じたことを、あるクライアントさんのご相談から紐解いていきました。
40歳を過ぎて独身のA美さん。
とても頭も良くて、氣も効いて、何より色白で肌も綺麗し、すらっとした知的美人さん。
だけど、長年お付き合いする人がいません。
彼氏が欲しいにも関わらず。
ただ、彼氏云々の前に氣になる点が一つありました。
彼女は、仕事も、自身の生き方にも、全く満足していないことが、彼女の言葉の端々に現れていて、それが【要因】のキーワードにあるのだろうな、と感じたのです。
彼女の口癖の裏にあった強い思い。
A美さんは今の仕事がイヤでたまらないのです。
でも辞めないで仕事を頑張ってやっているのは、お金のため。
そこそこいい金額のお給料を頂いているので、40代になり中途就職で、今のお給料の金額を頂ける仕事にはつけない、と思っていたので辞めないでいたのです。
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彼女は1人暮らし。
お金は自分で稼がなきゃ!と思いつめいたので、嫌な仕事でも、重い体で毎日這うように出勤していたのです。
両親は離婚し、母親と一緒に暮らしていましたが、先日母親も他界。
姉妹も家庭を持ち、年老いた親戚に頼ることなどできない…。
彼女はこれからの人生に不安しかありませんでした。
1人で頑張って来たA美さんは、とても凛々しい人でした。
背筋はちゃんと伸び、丁寧な受け答えで、振る舞いはどこにも非の打ち所がありません。
そんな彼女は30代の前半に付き合っていた人と別れてから約10年近く誰ともお付き合いしないで暮らしていました。
間違いが、自分にも他人にも許せない!自他共に厳しく生きている女性でした。
A美さんは、長年1人で生きて頑張ってきたんだったので、
『誰か助けて!』
『私を助け出してくれるパートナーが欲しい!
』
そんな思いで私のところに相談に来られたのだろうなとエネルギーで受け止めたのです。
彼女の相談は、
【今の苦しい状況(1人で頑張り続けている状況)から脱出するために、一日でもいい人と出会って結婚したい。そんな日は訪れるのか?】というような内容でした。
タロットカードに現れた【女帝】のリバース(逆位置)が私にメッセージをくれました。
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恋愛に邪魔しているのは『プライド』…と。
私は彼女に「プライドを捨ててみたら?」
と伝えてみました。
過去の私が捨てたプライドとは?
そのアドバイスから私の過去が走馬灯のようにビジョンで流れて来たのてす。
私も50歳くらいまではA美さんのようでした。
『いつまで働かなきゃいけないんだろう?』
『どれだけ頑張らなきゃいけないんだろう?』
『このまま一生こんな生活で終わるのか?』
『そんなはずはないはず…じゃあ、何がおかしいんだろう?』
ずっとそんな思いを抱えて生きていたのです。
そんな私のこの問いかけの終わりは40代後半にやってきました。
その時の私が辿り着いたアンカーポイントは【プライドが邪魔をしていた】だったのです。
占いの世界の第一線で生きてきた!というプライド。(誰にも負けないという自負心)
スピリチュアルの世界を探求している!というプライド。(人よりも精神を探求しているという謎のマウント)
誰にも迷惑をかけない!と頑張ってきたプライド。(私は頑張ったんだから、甘えるな!という僻み)
そこそこの結果を出して来たプライド。(間違えていない、という裁く心)。
それらの本当のプライドとは違う、『プライドいうあだ名ガチガチの鎧』を、何層も着込んでおり、その重圧をなんとか維持するために、私は人を認められずにいたことにたどり着いたのです。
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鎧を着ているから、弱い自分がわからなくなっていた。
でも、自分が弱い人間だということを本能的にはわかっている…だけど、鎧を着ている自分(強いと思い込んでいる自分)が本当の私なんだ!と、大きな思い違いをしていたのです。
プライドという言葉の意味の履き違え
自分に厳しく生きてしまった結果、息も抜けず、自分を優しく愛することを、何よりも一番後回しにしていたのです。
お金が先。
仕事が先。
体裁が先。
責任が先。
楽しんでる場合じゃない。
遊んでいる場合じゃない。
笑っているなんて不謹慎。
迷惑かけるなんてもってのほか。
失敗は許されない。
占いの世界の第一線で生きるために、どんな面倒な仕事も嫌と言わずに請け負ったキャリア。
スピリチュアルの世界を探求して、自分の声をそっちのけで、メッセンジャーやスピーカーの声を重視した経験。
誰にも迷惑をかけない!と頑張り続けて、苦しくても弱音を吐かないでいた日々を生きていた過去の私。
結果を出すために、心身にかなりの負荷をかけていたことも認めずに、プライドのために、自分を愛することをせず、自分に鞭打って、結果出せない自分を罵って、その結果いつも自分が嫌で、いつも孤独だった。
誰もわかってくれない。
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そろそろ50才に差し掛かろうとした時、氣がついたのです。
【わかってくれないのは自分だった】と。
この氣づきは、自分を愛そう!と決めて、自愛し始めた時からだったのです。
自分を愛する。
スピリチュアルな世界ではそれを当たり前のようにいうけれど、私は自分を愛していなかった。
でも、愛しているつもりだったけれど
愛し抜いていなかったのです。
それは私は尊い存在だと言い切れなかったのです。
楽しちゃいけない→ちゃんとやらないと尊い存在になれない。
遊んじゃいけない→不真面目だとと尊い存在になれない。
笑っていられない→凛々しくないと尊い存在になれない。
迷惑かけられない→頼られないと尊い存在じゃない。
失敗は許されない→完全でないと尊い存在じゃない。
そんな思い込みが根底にあって、それらを演じている頑張りが私のプライドになっていたのです。
いえ、プライドと言うあだ名の心の鎧にガチガチに囚われていたのです。
セルフリスペクトへのヒント
いくら生徒さんや、たくさんのクライアントさんが
「先生がいてくれたから」とと言ってくれて、
「ありがとう!嬉しい!」と受け取っていても、最後の最後の腹の奥の奥では、私は自分を尊い存在だと思いきれていなかったのです。
私は【本当の自尊心(プライド)】を知らなかったのです。
セルフリスペクト(自尊心)=プライド、ではありません。
私が必死にしがみもっていたプライドって、どちらかというと歪んだ自負心に近い感じかな?
自負心とは、負けると書いていますが背負うの「負う」という意味です。頼りにするという意味。
自分で請け負う、自分で自分を頼る。
私はこの歪んだ自負心(プライドと思っていたもの)を捨てたのです。
でも、何気なく言葉にして簡単に表現すると「プライド」になってしまう。
言葉の定義がずれていると人には腑に落ちないことが往往にしてあるので、A美さんには、そんな私の過去の心情や経験を例え話に置き換えて「プライド」の話しをしたのです。
私が伝えたい『捨てるプライド』とは『歪んだ自負心』だったのです。
そして、それを捨てた時に、自分がいかに尊い存在で、私が生きている意味があったのかをエネルギーで理解(腑に落ちた)できるかをお伝えしたのです。
自尊心…セルフリスペクト。
自分が尊い存在であるということを認識するには自分が自分を愛するしか方法はありません。
考えてみてください。あなたが誰か尊敬する人がいたとしましょう。
尊敬する人に、夜寝ないで仕事をさせますか?
体が悪くなるような食事をさせますか?
やりたくないことを押し付けますか?
嫌がる人と一緒に食事させますか?
【尊敬する人】を【私】に置き換えるだけでいいんだ。
私に、夜寝ないで仕事をしていませんか?
私に、体が悪くなるような食事をしていませんか?
私に、やりたくないことを押し付けていませんか?
私に、嫌がる人と一緒に食事させていませんか?
それをいつも問いかけています。
そして腹の底でNo!と言った自分の声を尊重し、優先し、守ることを決めたのです。
お金より
仕事より
体裁より
責任より
優先させる私の本音の本音。
それが本当の自尊心が生まれた瞬間でした。
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自負心 > 自尊心 から 自負心=自尊心に
自負心 > 自尊心
になっていた私だからこそ、自尊心を大切にして
自負心=自尊心
のバランスを保てるようになったのです。
女性は特に頑張れる体ではないのです。
生理という周期を、いつもいつも感じるたびに
「頑張りすぎてないか」を生理や排卵が教えてくれています。
女は生み出せる生き物だからこそ、器を大切にしなくちゃいけないのです。
更年期に入り始めるとさらにバランスが崩れやすくなり頑張りの効かない体になります。
A美さんには、心と体両方の観点から、プライド(と言う名の歪んだ自負心)はさっさと捨てて、わがまま(自尊心を取り戻す過程)を、まずやって欲しいと思ったのです。
まだまだ大丈夫。人生はこれからが最高潮!