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「哲っちゃんのお陰で、趣味ができました。」菅原伸也さん②

(前回からの続き)

⑨一番最初に見たライブを教えてください。

金谷:
その後はライブって、どんな感じで行かれました?

菅原:ライブは、なんか結構そこから楽しくなったんですけど、翌年は行かなかったんですよね。その次の2014年に行ったのかな?15年になっていたかもしれないけど。さいたまスーパーアリーナ。
僕、その前に、金谷さんがやっていた(FANKSのfacebookの)コミュニティを見つけているんですよね。もう、本当に当時はいろんな人が会ったこともないのに快く友達になってくれてね。今はちょっと会ったこともない人と一緒に友達に、なんてことはないのかもしれないけど。みんな、なんかなってくれたんですよね。結構嬉しかったんですよ。

金谷:ちょうどSNSが今ほどこじれていなくて、まだ始まった時期だから「みんなと繋がれて嬉しいな。」っていう気持ちの人が多い場だったっていうのもありますよね。

菅原:それはあると思いますね。

金谷:さいたまスーパーアリーナは、2015年の「QUIT30 HUGE DATA」ですね。

菅原:その前に、「FANKS PARTY」に行っているんですよ。2014年12月にあった。いつもはそのタイミングでウツがそういうパーティー的なことをやっていたらしいんですけど、TMが30周年っていうことでTM NETWORKで「FANKS PARTY」をやったんですよね。めちゃくちゃ楽しかったんですよ、なんか。その時に(リアルで)初めて会ったFANKSの方たちもいて。

「FANKS PARTY」は、600人しかいなくって。楽しかったんですよ、とにかく。その時も(「TM NETWORK FANKS THE PARTY 2023 feat. “DEVOTION”」と同じく)住吉 美紀さんが司会だったんですよ。
で、3人がFANKSが入場してきた扉から出てきたんですよね、ひな壇の方に向かって行ったんですけど。

ちょうど僕のテーブルの前に、宇都宮 隆さんが来たんですよね。すごい至近距離。僕のテーブルって、1テーブル10人いたんですけど、そのうち7人がウツファンだったんですよ。僕ともう1人男性がいて、その男性とその男性の隣にいたお姉さんが哲っちゃんファンだったんです。あとはウツファンな訳ですよ。
で、ウツが近づいてくる訳ですよ。さすがになんか、目を合わせられなかったけどね。近くて。隣のお姉さんを見たら泣いているんですよ。

それでその後、いろんなコーナーがあって。食事しながらね。で、僕、どこかで見忘れちゃったんだけど、電話番号を書くところがあったんですね。で、「今から電話がかかってきた人には、プレゼントします!」ってプレゼントがあるの。それで、宇都宮 隆が、木根さんとか哲っちゃんも1人ずつなんですけど。で、ウツが電話するの。そうすると会場の誰かにかかる訳ですよ。会話するじゃないですか。で、当たった人はウツの前に行くんですよね。

金谷:会話もできたんですね。それは一生の思い出ですね。

菅原:ウツは今、自分がしているスカーフかな?「これあげます。」って。

金谷:すごい!

菅原:ニコニコしながらね。あの時はね、ホント、ウツはファンの気持ちを分かってくれているっていうか。(スカーフを)ファンの子にかけてあげたんです。もらったお姉さんは家宝でしょうね。
木根さんはね、「今しているサングラスをあげます。」って言ったんです。それはすごいな、と思ってね。それは男性の人に当たったんです。
哲っちゃんは女性だったんですけど、「今しているネクタイをあげます。」って言って。

(その後も)なんか、また違うプレゼントがあったんですよね。全員でじゃんけんして、勝った人にあげます、みたいな。全員立ってじゃんけんするんですけど、今度は哲っちゃんとするんです。僕、哲っちゃんとじゃんけんした時に、「俺、今、哲っちゃんとじゃんけんしてるよ。」って思いましたよ。「高校生の頃に、自分、こんなこと想像できなかった。」って思いましたね。あんなに憧れた人だよ。それが目の前にいて、自分とじゃんけんしている。「すげえな、これ!」って思いました。

金谷:ですよね、本当に。

菅原:それで、最後には「3人と握手できます。」ってあったんですよ、全員。出口のところで3人待っているんですよ。
順番的には、哲っちゃん、ウツ、木根さんだったんです。僕、哲っちゃんと握手して、3人に「ありがとうございます。」しか言わなかったんですけど、もう、なんか言葉が出てこなかった。哲っちゃんはね、握手しようと思った時に、目を合わせてくれなかったんですよね。照れくさそうで。たぶん3人の中で一番シャイなんじゃないかって思って。

ウツはね、すごい微笑んでくれるんです、僕にも。何かこう言われるのを待っているって感じなんですよね。木根さんは、小さい声で「ありがとうございます。」って言ったら、「はーい。」って。でも、なんか一番手が温かかったのは、哲っちゃんだったんですよね。

金谷:このファンイベントのお話は貴重です。600人しかいないじゃないですか。

菅原:この話、したかったんだよね。600人しかいないから、そのテーブル、テーブルでまた違う物語があるじゃないですか。

(次回へ続く)

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