「MVで、ピーマン食ってる小室哲哉は衝撃!」田中伊作さん①
第10回は、洋楽ハードロックが大好きな、シニカル牧師FANKS、田中さんのご登場です。ふざけているのか硬派なのか、終始発言は直球勝負。思わぬドジっ子エピソードや独自の恋愛論もありますが、何分、ご本人がロックな気質なので、「愛ある辛口トーク」には、ご容赦を。それでは、いざ、田中劇場の開幕です。
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【インタビュー日:2023年7月25日】
①お名前:田中伊作
②年齢:49歳
③ご職業:牧師
④お住まい:和歌山県
⑤FANKS歴:36年
⑥推しメン:哲っちゃん
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⑦FANKSになったきっかけを教えてください。
田中:シティーハンターの第一話を見て、エンディングで「Get Wild」を聴いて好きになりました。曲が非常に良かった。あの頃は基本的に、デジタルサウンドが好きだったので。まだ中学生でした。REBECCA、安全地帯、BOOWY、(渡辺)美里とか、流行りの割とおしゃれなカッコいい邦楽を聴いていましたね。
その後は洋楽に行っちゃったので、(邦楽の)最新デジタルサウンドとかは聴かなくなっちゃったんだけど。
それで、「この曲、すごく良いな。」と思って、人生で初めてお小遣いでレコードを買った訳です。中学2年生で。それが「Get Wild」。
そこから、当時(住んでいた)埼玉というか関東地区では、「友&愛」という有名な貸しレコード屋があって、友達にもTM好きがいたので、友達とレコードを借りまくっていました。
実は、なぜかシングル盤から買い始めてしまったんです。アルバムを買えば良かったのに、シングル盤の「1974」から全部買ってしまった。その後アルバムを聴き始めました。馬鹿だよね。
アルバムは高くて買えなかったっていうのもあったんだけど。アルバムはレンタルで借りて、テープに落として、そのテープを友達に貸したり借りたりしていました。
今でも実家に行けば、レコード盤があるんじゃないかな。だいぶ捨てちゃいましたけど。その後CDシングルが出て、そのCDも全部買いました。その時は高校入った後ぐらいです。
CDはボン・ジョヴィを最初に買って、次に買ったCDアルバムが「CAROL」でした。中学3年生で初めて親からCDラジカセを買ってもらって、「何、買おうかな。」と思っていた時に、たまたまボン・ジョヴィのアルバムが出て。それでレンタル店に毎日通ったんだけど、全然借りられなくて、アタマに来て「だったら買ってやろう!」と思って買ったのが最初。その次が「CAROL」です。
「CAROL」は、好きでしたね。初めて買ったTM関係のアルバムは、正確に言うと、「SEVEN DAYS WAR」のサントラのカセットテープです。僕はどっちかというと「CAROL」より「Self Control」の方が好きでした。なんかカッコ良かったんです。妙にハマってた。
やはり、小室哲哉ですよ。あの「シンセサイザーに囲まれてピーマン食った」っていう。(「Self Control」の)ビデオを見た時は衝撃でした。僕はピアノを習っていて、鍵盤が弾けたんです。
中学入ってやめちゃったんだけど、小室哲哉のシンセサイザーの山を見て、DX7に埋もれながらピーマン食ってるのを見て、「これ、カッコいいな。俺もちょっとまた、弾いてみようかな。」と思って、自宅のピアノをポロポロ弾き始めたんです。大人になってシンセも買っちゃいましたけど。
金谷:シンセ、買ったんですね。(以前)ピアノを弾いてくださったじゃないですか。だから、クラシックのイメージが強くて。
田中:子供の頃は、ずっとクラシックだったんです。親がクラシックしか認めない人だったから。小学校中学年ぐらいから、いわゆるトップテンみたいな番組を見て、流行り物を聞きはじめました。中学校に入ると音楽好きが周りにいたんで、さらに今度は、自分で(好きな音楽を)見つけられるようになって。だから、最初は親の影響でクラシック。
TMはひたすら、小室哲哉の作る曲が好きだった。あと、小室哲哉がカッコ良かった。だから、宇都宮隆を見て、キャーキャー言ってる女性陣を見ると、クエスチョンマークが浮かぶ訳です。僕は純粋に音楽でファンになったから。
ハードロックでもそうなんだけど、ハードロックの「男性ファン」はギタリストが好きで、このギターはこういうのを使ってて、チューニングはこうだとか、そういう技術的なことばかり言ってるんです。「女性ファン」はボーカルにキャーキャー言ってるだけ。
「何でこうなんだろう?」と3年ぐらい前まで思っていました。今は、そんなことはどうでも良くなったけど。やっぱり、僕は小室哲哉がカッコ良かったんで好きになったんでしょうね。
ステージでやっていることや、サウンドが好きだったんです。中学生で、シンセに囲まれながらピーマン食ってるやつ初めて見て、「こいつ、タダもんじゃねぇ!」って思いましたよね。
僕のFANKS友達も「結構衝撃だった。」って言っていましたし、大人になってから自分で真似している人がいました。
インパクトってすごく大事です。ああいう人は、もう現れないですよ。
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⑧一番好きな曲を教えてください。
田中:一番好きなのは、「KISS YOU」です。「Get Wild」じゃなくて、次の「KISS YOU」の方が僕的には衝撃でした。「あ、こういうこともできるんだ。」っていう。
なんかラップみたいなんだけど、でも、ちゃんとメロディーがあって。やっぱ「KISS YOU」はすごいです。「よく作った!」って思います。ちゃんと詞も韻を踏んでいて、どこか洋楽志向っていうか。洋楽的なカッコ良さが好きだったんです。
金谷:あの頃は、MTVに影響されて、(TMも)ミュージックビデオをすごく流していましたよね。「KISS YOU」のPVはいかがですか?
田中:アメリカのMTVが中学か高校ぐらいです。最初テレ朝かな?その後TBSが深夜の時間帯に毎日MTVを朝まで流していたんです。MTVジャパンがまだ開局する前で、小室哲哉もゲストで出ていたんですよ。売れる前のB'zもゲストで出てました。ビデオも撮っていましたよ。MTVを観ていたから、やっぱりその後、洋楽に行っちゃったんです。
ハッキリ言って、あの頃の邦楽アーティストのPVは大したことなかった。今見たら面白いけど、アメリカのPVが良さの基準になっていました。「Self Control」のビデオはとても良かったと思いますけど。
あと、あんまり中学の頃はテレビを見せてもらえなかったんですよ。「テレビを見たら馬鹿になるから勉強しろ。」っていつも親から言われてました。
(第2話へ続く)
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