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日本は今の年金制度を維持できるのか?

公的年金制度とは、若い頃から保険料を積み立て、
定年後に保険金を受け取る社会福祉制度の一つです。
 
国が、老齢年金保険料を徴収する方法としては、
積立方式と賦課(ふか)方式の2つがあります。
 
積立方式では、自分の積み立てたお金が将来、
そのまま自分の年金になります。
一方、賦課方式では、現役世代が払っている保険料が
年金受給者に支払う年金の財源になっています。
 
現在、積立方式を採用しているのがシンガポールであり、
賦課方式を採用しているのが日本です。
 
日本は年々、現役世代が減少していくのに対して、
年金受給者は増加の一途をたどっています。
このままでは、積立金が枯渇するのも時間の問題です。
 
現状、日本の年金保険料は
GPIF(年金積立金管理運用独立法人)という
公的機関が管理・運用を行なっています。
ただし、運用しているといっても、
収益は元金をもとに増えていくものですから、
不足している元金を補えるものではありません。
 
実は、日本の年金の仕組みは、ネズミ講と同じです。
新規客(若者)からお金を集めて、
それを既存客(年金受給者)に渡すというのは、
まるで投資詐欺の手口そのものではないでしょうか。
 
もちろん年金制度を破綻させないために、
国は最大限、努力するでしょうが、
制度を維持していくのは、難しいのが実情です。
 
それでは、積立方式で保険料を徴収している
シンガポールはどうでしょうか。
積立方式であれば、自分の老後資金は自分で作りますから、
公平な仕組みであるのは間違いありません。
しかもシンガポールの年金は、国が年利4%を保証しています。
 
だったら「シンガポール人たちは満足しているのか?」
というと、実際は不満しか言っていません。
なぜなら、シンガポールは物価が非常に高く、
生活していくのが大変だからです。
要は、金利が高い国というのは、
総じてインフレ率も高い傾向にあるわけです。
 
いずれにせよ、一つ言えるのは、
「私たちは、自分の老後を国に頼っていてはいけない」
ということです。
自分自身を守るためにも、自分の老後資金は
自分で準備するようにしましょう。


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