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糖質ゼロは本当にゼロ?

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「糖質オフ」や「糖類オフ」、さらには「糖質ゼロ」や「糖類ゼロ」と商品によっても表示がさまざまですが、その違いを正しく知ることで、自分が食べているものは何なのかを知ることができます。


~「糖質」と「糖類」について~


まず惑わされやすい誤解を解決するために、糖質=糖類ではありません。糖質と糖類の違いを述べる前に、炭水化物とは、炭水化物=糖質+食物繊維のことを指します。そして、この糖質の中に「糖類」という分類があります。他にも糖質の中には、糖アルコールや多糖類といった種類が含まれますがここは省略します。
大枠で言うと、炭水化物>糖質>糖類といった構造です。
つまり、「糖類ゼロ(オフ)」と書かれたものであっても、「糖質ゼロ(オフ)」であるとは限りません。
その逆で、「糖質ゼロ(オフ)」の場合は糖質の方が大きい括りではあるので、「糖類ゼロ(オフ)」とは言えます。
表現方法で実は意味合いが違ってくるのが食品表示です。ここは大切なポイントですので、覚えておくとお菓子や商品を見分けるポイントにもなりますよ。
普段食べているものは何と表示してますか?ぜひ、チェックしてみてくださいね。


~「ゼロ」と「オフ」について~


では、ゼロとオフの定義は?これも完全なイコールではありません。
「ゼロ」:食品100gあたり0.5g以下
(一般に飲用の液体では100mlあたり0.5g以下)
「オフ」:食品100gあたり5g以下
(一般に飲用の液体では100mlあたり2.5g以下)

このように、ゼロ表記であっても実は本当のゼロとは限らないという点は驚きですよね。こういった表示に関しては、法律で定められています。このゼロやオフ表記に関しては、糖類や糖質だけに限らずカロリー表記に関しても上記と同様のことがいえます。正しい知識を持った上で食の選択を行うことで、確かな情報をキャッチできますね。

どれを選択することが正解などはありませんが、自分は何をどれくらいとっているかの基準にはなるはずです。なんとなく、糖質オフや糖質オフなど選んでいることはありませんでしたか?

「糖質オフ」と書いていれば大丈夫!と安心するのではなく、何がどれくらい入っているのか?はチェックしてみるといいですね。普段、食べているものや目にしているものに関心を持ってもらえるきっかけとなれば嬉しいなと思います。



By Nanae
食を通じて健康に美しく、そして幸せに
食べること、健康になること、美しくなることはわたしにとっての幸せです
食材の素晴らしさを伝えることで、食事の楽しさを知る
ただしい栄養学をわかりやすく伝えることで、健康を手に入れる
そういったお手伝いを管理栄養士として行なっていければと思います

ななえさん


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