5032 エニーカラー①(ファンダ編)
株式市場でも出来高が多く人気の高い銘柄。Vtuberアイドル達を率いて世界に日本のアニメコンテンツの良さを伝えることを目的とする(社長の理念)。まずは基本となる指標から。
指標
この銘柄の特徴はROEの桁違いの高さ。IT系の会社はやはり財務体質がよいのが特徴。例にもれずにこちらも高い。
また、昨今の原材料高を気にしなくていいのもこの銘柄の特徴でもある。円安が影響するかどうかもチェック↓
円安で為替差損が減っているのは事実だが、そもそも500万くらいしか影響がない。今期100億円以上の営業利益を目指す会社にとってはこの点よりも優先するところがありそう。尚、英語VTuberの売り上げが立ってきた時には
営業利益に入るのかな?将来的には無視できなくなりそうだが。
ただし、時価総額は営業利益に比して高めに推移している。そこを考えれば一度4000円くらいまで落ちてもらってもいい(やりすぎか)。
また、エニカラの利益を支えているのはグッズ販売だったりするからIT系とひとくくりにするというのも違う。そこでまず、利益構造をしっかり確認しておこう。
利益構造
ビジネスとしては基本的にはファンを拡大して視聴料・グッズ販売やライブイベントで収益を得て、企業との協賛などでブランド化。
根本はファンがどれだけつくかなので、youtubeの視聴回数はかなり大事なファクターになると思う。ちなみにグッズ販売は売上げにかなり寄与しているので、こちらに関しては原材料などで値段は上下することになるが、やはりこのご時世なので、値上げを発表していた。まあ、売り上げ減には影響はないだろうが。国内、海外の市場は会社によると次の通り↓
アニメ市場について
資料によると国内、海外市場すべてで2.7兆円の市場と分析している。ちなみにエニカラの今期の売り上げ目標は330億円だからまだ1%と少しを占めているに過ぎない。この資料が正確でも不正確でもまあ、今は特に問題ないと思われる。
エニカラの売り上げや来期予測のチェック
一番の特徴は成長率約30%という数字。これに尽きる。
決算書き起こしによると毎年30%ずつ成長していくと社長は宣言。根拠は海外の需要はまだまだあるということ。別に国内の需要が頭打ちになったわけではないだろうが、海外事業の成長率が半端ないのであろう。それは後で後述する。
本当に成長できるのか?
まずは日本と海外の売り上げの比率を確認するべきだと思う。
今期というか、ここ数年は日本事業と英語圏事業が牽引するだろうことは想像に難くないけど、英語圏(NIJISANJI EN)が例えばほぼアメリカから売り上げをとっているのか、それともイギリスやフィリピンも混ざっているのかで随分意味合いが違ってくる。英語圏ならカナダやオーストラリアも入ってくるのでは?と思う。ここはどうにかして探したいところだが、探せるかどうかはわからないところ。
ならば英語圏の売り上げが日本の売り上げに追いつくにはどうすればいい?会社からしたらデビューの仕組みをしっかり作る。僕らは調子がいいかどうかをどうやって知るか。これはあくまでもチャンネル登録数などで知るべきだと思う。
にじさんじのツイッターのフォロワー数は?
それは地道に100万登録アイドルが何人いるか?ツイッターのフォロワー数は?等を比較していくのが早道だと思う。
尚2023年6月27日時点では
ツイッター 日本語垢フォロワー148.7万 2018年1月開始
英語垢フォロワー82.1万 2020年1月開始
インドネシアフォロワー6.6万 2019年7月開始
韓国フォロワー4万 2019年12月開始
インドネシアと韓国は現状うまくいっていない。と見るか、黎明期ととるかはこれから次第か?ただ、アカウント作った日からわりと時間が経っているからそのあたりが気になるところ。英語垢のほうが後でできてるけど、伸びが早い。
尚、個人的には英語圏が一番顧客層が厚いと思っている。次にインドか。中国も人口は多いが規制とかありそうな気がしているのもあるが、英語の世界人口という意味なら中国もインドも上回る。
適当なサイトで英語人口を見てみた↓
上の記事の真偽はともかく英語人口という意味では、中国やインドに負けることもなかろう。よって正直一番伸びるのは英語Vtuberではないかと思う。その間に中国、インドなどにも広めてほしいとか勝手に思う。
チャンネル登録数は?
上記のサイトにVTuberのランキングが掲載されていて、ここでにじさんじの上位50位までの日本と英語のVTuberを比較してみる(にじさんじのみとする)。
日本Vtuber 2449万登録
英語Vtuber 1106万登録
英語圏はまだまだ成長過程だが、役員は少し英語圏の伸びがよすぎて成長を抑えたほうがいいかなと言っていた(決算説明書き起こしより)・これは英語VTuberが30名前後くらいしかいないからコンテンツが彼らに集中する。よって質が下がるということだろう。競合であるカバーも見ていかないといけないが、1つの動画に対する再生回数はエニカラのタレントのほうが上だった。だが、カバーのタレントは多い。どちらが勝つということはないのかもしれないが、投資として比較したときにはエニカラのほうが財務なども合わせて現時点では上。なぜカバーの財務がエニカラより悪く見えるのかはしっかり調べる必要がある。
フランスにアプローチ
調べているうちに思ったのだが、アニメコンテンツを世界に広めるというならフランスにはアプローチしてほしいと思っていたが、つい先日そのニュースがツイッターで出た。イベントの反応を見て本格的にやるかどうかを決めようということだと思う。
まとめ
個人的には少なくとも今後3年は伸び続けると思っている。需給面に関しては別に書いてみるが、人気銘柄で出来高もある中でこのファンダ珍しいとも思う。しかも成長の余地がまだまだ見える。
それだけに最初のインのタイミングはわりと重要になると思う。ボラがある銘柄だし、信用も多いので4000円に行く可能性は0ではないからである。
今回は以上です。需給面もいろいろ書いてみます
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