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眩惑の中野ブロードウェイ

先日、中野ブロードウェイに行ってきました。最後に行ったのは2017年、上京してすぐの頃。なんと7年ぶり!「時が経つの早すぎだろ…」って思いながら、久々の潜入。

でも、滞在時間わずか20分。ビルを出る頃には、謎のどんより気分…。夕飯時なのに、食欲ゼロ。同行者と二人してグッタリ。「いや、これ色んな噂もあるし…もしかして?」

「霊感?いや、私、霊感とかゼロなんで」って思ってたけど、過去のことも頭をよぎる。前に同居してたY先輩に「愛Cちゃんが出て行ったら、家の電球が全然切れなくなったよ」とか言われたり、福岡時代に家の電球が一晩でバタバタと全滅した夜があったり…。いや、あれは偶然…偶然だ!と思いたい。でも、なんか、古い物が発する目に見えない“気”みたいなものが体に乗っかってきた感じがしたんですよ。7年前はそんなこと感じなかったのに、今になってこれか。

考えてみれば、7年前の私は完全に「フル疲労モード」。HPほぼゼロ。仕事中、昼休みになると「あ、もうこのまま魂抜けてもいいかな」って思うくらい。だから、何も感じなかったんだな。で、その時やってた「おかえり!怪獣ブースカ展」の自撮り写真があるんですけど、今見返してみたら、目はキマっていて笑ってないし肌色が土偶みたいになってて、ブースカと同化してるんですよね。今考えると、あれはかなりヤバかった。

で、何でそんなことになってたかと言うと、前回話したように、20代後半に勢いだけで上京してきたわけなんですが、まぁ、上京直後はドタバタしすぎてだいぶ大袈裟に言うと地獄絵図だったんですね。あれが「東京の洗礼」ってやつか…。

引っ越しは8月末、シンプルに暑さで体力は削られるし、慣れない地域で常にアウェイ感満載だし、満員電車で「私、今日から圧縮袋の一員です、宜しくお願いします」みたいな感じだし、住んでるマンションは建て付けが悪く、強風の日換気扇の方から「トンカンカンカン」って謎のカウベルみたいな音が高速で響いてめっちゃうるさいし、職場では新人イジメの洗礼。「え?どんだけ東京に洗礼あるの?」って、洗礼フルコースをご堪能(笑)。

それでもプライドが邪魔して、友達にも弱音が吐けない。ここでも大黒摩季大先生の「経験が邪魔して素直になれない」モード大爆発だ。

休日は基本引きこもり。残りの時間は「せっかく上京したんだし」ってムチ打って無理して1人で外出。けど、疲れるだけでどこか自分の居場所じゃない感じ。東京カレンダーの港区世界線には入る術も無い感じだし、推しもいなければオタク活動もなし。職業柄モードなハイファッションや美容には興味あるけど、とにかく高い!経済力が追いつかない。

ここでもやっぱり何かが足りない日々。でも、疲れててたって好きなアーティストの来日公演は別!とばかりに見慣れない夜道をナビ頼りに会場まで突撃。帰りは乗り換えにミスり終電逃しつつも「まだ好きなことに熱中できるじゃん!」って爽快感。(メンタルジェットコースター)。

そんな生活を3ヶ月。ある日ふと思った。「あれ、肝心の出会いなくない?」って。いや、月の休みの半分は引きこもってんだから当然だろが!と自分にツッコみつつも、大人になってからの「自然な出会い」ってどんどん減ってくんですよね。学校も職場も、昔みたいにキラキラした出会いなんてほとんどない。

知人にはやたらと制限かけるタイプもいて、「職場の出会いはNG」「お客さんは無理」「年上は3歳まで」とか。毎回「いや、もったいない!」って思うんだけど、まぁ私が思うことじゃない(笑)。

私?私はどこからでもウェルカム!って心の広さだけは自負してましたよ。とか言いつつ、実際は内弁慶。1対1は接客業で鍛えられたけど、集団に飛び込むと一気に存在感1ミリ。コミュニティ耐性ゼロ。

それでも、無理やり人脈作りは頑張ってた。昔の職場の先輩やファッション業界のツテを頼って、地味に。でも、飲み会で必ず聞かれるのが「何しにこっち来たの?」と「誰か紹介しようか?」の二択。「うわ、きたよ、このパターン」って思いながらも、どう返すかいつも悩んでた。
仕事を第一線でバリバリやってる人に「仕事も婚活も半々の理由で上京しました!」「何者になるための何かを探しに勢いできちゃいました!」なんて言ったら、何となく…いや、完全にダサい。夜遊び慣れしてないのに「実は結構遊んでます」って感じ無理やり出してみるのと同じように。

で…実は、そんな日々を過ごしながら私は最悪の切り札としてのジョーカーを使ってしまったんですね。

続きは来週…お楽しみに!

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