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舞台設営図を初めて描く人は非常に苦労をすると思われる。普段の音楽室のセッティングをそのまま図面に落とし込めばある程度は完成するはずなのであるが、普段何も考えずに感覚だけでセッティングしていると舞台設営図は全く描けない。普段のセッティングのサイズを計ってそれを図面に落とし込むという方法もできるが、なかなかそういうことを思いつかないものである。また、ホールの舞台平面図は尺貫法で書かれており、図面のマス目の方眼が180cmになっているのも苦労の原因である。尺貫法というのは人体のサ
コンクールや多数の学校のオーケストラが集まる会の舞台設営は非常に大変である。事前に舞台設営図を提出してもらうはずだが、各団体書き方も配置に対する考え方も様々である。そして、その設営図をまるで審査するかのように事前にチェックしておかなければならない。事前チェックは実際に舞台設営を担当する人も行うべきである。 事前チェックは、次のようなことに注意して見ておくといい。 ・椅子、譜面台等の数。 ・前の団体から何をいくつ追加あるいは減らすのか。 ・各奏者のスペースは十分に確
団によっては年一回の定期演奏会の他に小規模なアンサンブルを披露する会がある。そのようなアンサンブル会では人数やタイプの異なるアンサンブルが次々と演奏されるため、オーケストラとは別の視点でセッティングを考える必要がある。オーケストラのセッティングと大きく違う点は、舞台への自由度が高まることと、時間の制約が厳しくなることである。 オーケストラのセッティングでは、奏者は準備された椅子に座る以外なく、自分の弾きやすさを主張しすぎると周りの人が困ることになる。一方、小編成の場合は
オーケストラで使用する椅子と譜面台の設置が苦手な人は意外と多い。いつも使用している学校内の音楽室とかでも、綺麗に並ばないどころか、いくら時間がたってもぐちゃぐちゃにしかできない人が多い。いつも使い慣れている音楽室なら短時間で並べられても、環境の違うホールで並べるとなるとまた一段とハードルが上がるようである。 椅子並べを苦手としているのはスクールオーケストラの生徒だけではなく、社会人のアマチュアオーケストラでも同じ現象がおきている。プロの世界でも椅子並べはステージマネージ