【完全無料】想像してたドバイではない話
ドバイと言ったらどんなイメージがあるだろうか?
おそらく多くの人が、高層ビルが立ち並び、そこらじゅうをランボルギーニやポルシェ、ロールスロイスが走っているところが頭に浮かんだかもしれない。
もしくは、税金を払いたくない人たちが行く場所だというイメージがある人もいるかもしれない。
海外旅行によく行く人からは、ハブ空港がある場所としてドバイを認識しているかもしれない。
しかし、今日はドバイに住んでいる筆者が実際のドバイの姿をお伝えできたらと思う。
物価
ドバイと言えば、物価が高い。食品が高い。嗜好品が高い。服が高い。あるものすべてがトンでもない値段の、お金持ち専用の国という少し偏ったイメージがあるかもしれない。
しかし、これが不思議なことに、現地のスーパーに行くと物価の高さはあまり感じない。(ドバイモールなどの、もはや観光地化しているような場所では、物価の高さを実感するかもしれない)
生活必需品や生鮮食品などの価格は日本と変わらない程度の価格である。季節によってはマンゴーをはじめとするフルーツが一つ数十円で売られているのを見ることもできる。
これらフルーツの多くはインドやパキスタンからの輸入品であるが、味はかなりよく値段も安いのでおすすめだ。
ただ一部の食品、例えば豚肉などはイスラム教の国でありがゆえに、牛肉よりも高額な食品になっている。
また生活必需品にしても日本と同じ品質のものや、日本と同じ使い勝手のものを見つけるのはずいぶんと苦労することになる。
有名なのは歯ブラシ。ドバイでも、海外特有の異様に巨大なブラシがついた歯ブラシを見ることになる。(補足しておくと、この巨大な歯ブラシが実は磨きやすいということはなく、ただただ使いにくいだけである)
食べ物
アラブ料理は非常においしく、値段もお手頃なので一度は食べてみることを強く勧める。
個人的なおすすめは、シャワルマと呼ばれている、薄切りにされた肉と野菜を、ヨーグルトなどをベースにしたソースに絡めて、パリッと焼き上げたパンに挟んで食べる伝統的なアラビアン料理だ。
本場というだけあって、値段も安く、どの店で食べても確実に美味しいことが保証されている素晴らしい料理だ。
(以前カナダで割高のシャワルマを食べて、その味に絶望した筆者からすると、一度本場のシャワルマを食べて、その味に感動してほしい)
ちなみにシャワルマにも多くの種類があるが、チキンシャワルマが一番スタンダードで美味しいので、迷ったときにはこれを注文することをおすすめする。
辛い物が苦手な人は、「please not spicy」とカタコトの英語で事前に言っておくことも忘れずに。
ドバイの住人達
ドバイと言えば、お金持ちが多くいるイメージだが、実際は9割以上の人口を外国人が占め、そのほとんどが労働者である。従って、出稼ぎに来ている労働者が自分の車を持っているはずもなく、メトロに乗ると多くのインド人やパキスタン人をはじめとした南アジアからの出稼ぎ労働者に遭遇することになる。
ドバイには、世界一高いビルと名高いブルジュハリファが位置するダウンタウン地区、西洋人が多く住むマリーナ地区などがある一方で、多くの低所得者たちはデイラと呼ばれる地区に住んでいる。
活気を感じるデイラ地区では、ほかの高所得者が住む場所とは違い、掃除などされていないので、道は汚く、路地裏などは少し危ない雰囲気を感じる。(とはいえ、ドバイはかなり安全な国なので心配しすぎることはない)
逆に高所得者が住む地区に足を踏み入れると、道路は毎日掃除されており非常に清潔で治安も良い。だが、ビーチなどに行くとその多くが有料であり、ビーチチェアなど使おうものなら、すぐさま警備員が飛び出してくるだろう。つまり、ここでは金こそが正義なのである。
ここに住むお金持ちは、BMWやレクサス、ベンツなどを乗り回し、ドバイのために多くのお金を落としているのだ。(最初に高級車はあまり見ないといったな。あれは嘘だ。日本とは比べ物にならないほど大量の高級車を見る)
またドバイにはオールドスークやゴールドスークと呼ばれる、アラブの古い町並みを楽しめる商店街のような場所がある。ここは現地人(と思わしき出稼ぎ労働者)が押し売りとぼっだくりを仕掛けてくるため、SAN値がガンガン削られる通りである。
現地人、つまりは生粋のUAE人はその多くが大金持ちなので、そこらの下町で働くわけがないのである。
外国人が多くを占めるドバイであるが、その多くが西欧やアラブ世界からの住人なので、日本人、韓国人、中国人などの東アジア系の顔を見ることは稀である。(中国人>韓国人>日本人の順に人口が多い)
娯楽
結論としては、お金さえあればほぼすべてのことが出来ると言っても過言ではない。モール内にはスキー場やスケートリンクまであり、真夏でもウィンタースポーツを楽しむことができる。
もちろん砂漠にも訪れることができる。ドバイのデザートサファリ(砂漠ツアー)は、その雄大な自然を感じることができる、素晴らしい場所だ。一度街を出ると、周りは見渡す限りの砂、砂、砂。
砂漠を4WD車(ほぼトヨタ)で走り回る体験は、非常にスリリングで、良い意味でも悪い意味でも思い出に残るだろう。
気温
まさに灼熱という言葉が合う国である。夏は毎日40度を超え、暑さの種類も日本とは違うので、日本での暑さを基準にして40度を想像して来ると、体感温度は60度くらいだ。
少しでも外を歩いてみたいなら、冬に来ることを強くすすめる。
中東は乾燥しており、日本のような茹だるような暑さとは別なので長袖などを着ることで暑さをある程度凌ぐことができる、と聞くことがある。しかし、ドバイは沿岸部に位置するため高温多湿。日本の夏を10倍ほどパワーアップさせたような暑さである。
あとがきのようなやつ
話しているうちに、タイトルからは脱線した語り口になってしまったが、少しでもドバイを理解してもらえれば幸いである。
アディオス。
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