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15. 無気力なとき(2)
本当に終わった?
もしあなたが、もう終わった、もうダメだ、と思っているなら、それは違います。そう思っているのは、あなただけで、周りはそう思っていないかもしれません。自分の人生はこんなはずじゃなかった、と思っているのなら、あなたがありえないほど理想化した未来(つまり現在のこと)を、過去において予想していただけであり、山あり谷ありは誰にでも訪れるのです。
もし、あなたが、直線的に向上する人生を夢見ているのなら、それはありえません。人間が3キロで生まれてきたとして、その後同じ割合で体重が増えるわけではなく、ある時期に、身長だけ伸びて体重が変わらないときもあれば、体重だけ増えて身長は変わらないこともあります。たとえばアトピーがある人が、同じ割合で悪くなったり良くなったりするわけではなく、あるときは全く治らず、しかしあるときを境になぜか全快した、という人もいれば、一生症状に付き合う人もいるでしょう。
今日の宿題 (DAY 2)
1)あなたが最悪だと思った体感を思いしてください。たとえば、
大雨で寒いなか、ずぶぬれで家まで歩いたこと
飴をがりっとかんだ瞬間、鈍い音と共に奥歯が折れてしまったこと
道で犬のふんをにゅるっと踏んでしまい、靴底にべらっとふんが付着したこと
このときの体感と、今のあなたの体感を比べてください。今、ずぶぬれですか?読んでいて歯が折れましたか?犬のふんを踏みましたか?あなたが今、自分は最悪だと思っていたとしても、過去の最悪と比べてみると、今の状態は最悪ではなかったことがわかるはずです。
2)顔は動かさず、目だけ動かして、自分の周りにある青い色を三つ探してください。近くになければ、顔を動かしても歩いてもかまいません。本の表紙、クッション、靴下、お菓子の袋、シャンプーのボトル、なんでも構いません。
三つ探したら、それを比べてみてください。あなたが思った青は、水色、群青、藍色、瑠璃色だったりと、全く同じ青ではないのではないでしょうか。注意を向けて初めて、同じだと思っていたのが別のものだと気づくのです。
つまり、あなたは、自分の人生が少し良くなっていても、少し悪くなっていても、注意してみてみるまでは、同じだと思っていたのかもしれません。誰も助けてくれない、守護霊なんていない、そう思っていても、本当はあなたが気づかないだけで、役に立つメッセージがあるのかもしれません。
あなたの人生は、無駄じゃない、最低なんかじゃない。一人一人が自分を見つめて、そう思えますように。
注記
これは、私のブログからの転載です。
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