過去問チャレンジ/R6_Ⅱ-2-2 [4]
R7年度技術士第二次試験の合格を目指すブログです。
受験部門と科目は・・・
建設部門「施工計画、施工設備及び積算」です。
前回以前の投稿では、令和6年度の当部門・当科目のⅡ-2-2の解答骨子案(≒目次案)、問い(1)の解答案を掲載しました。
◆問題文(再掲)
解答案の作成にあたり、問題文が近くにないとやりにくいので、
くどくなりますが、その問題文を以下に示します。
◆解答骨子案(≒目次案){再掲}
解答の作成にあたり、目次のような形式で「骨子案」を作りました。
(1)調査前に喫緊に行う応急対応工2つ
・対策工2つ挙げる
・各対策工を2つの評価軸で特徴を比較
(2)PDCAサイクルによる応急措置
・PDCAサイクルにおける計画段階(P)で考慮すべき事項
・計画実施後の検証段階(C)の具体的方策
・是正段階(A)での具体的方策
→A段階では、Cに結果、Pの想定から逸脱していた前提とする
(3)いずれか一方の応急措置工事の先行実施
・利害関係者を挙げる
・衝突する利害を挙げる
・具体的な利害調整方法
★解答案作成{(1)は再掲}
(1)調査前に喫緊に行う応急対応工2つ
1)応急対応工2つ
①水抜きボーリング工
②抑え盛土工
2)評価軸2つ
ⅰ)施工場所
ⅱ)施工期間
3)評価軸による各応急対策工の特徴
ⅰ)施工場所
①水抜きボーリング工
・孤立集落を解消するには、村道の復旧を行う必要がある。
・すべり面の上部の地下水以上を抑える必要がある。
・損壊した村道辺りから水平ボーリングを、平面的に扇状に数本行う。
②抑え盛土工
・村道辺りに抑え盛土を行うと、地すべり下方のさらなるすべりを発生が懸念されるため、地すべりの下端、つまり村道の下方で行う必要がある。
・施工に必要な重機を、村道から下方に移動および設置を行う必要がある。
★まとめ
・崩壊した村道付近で応急対策を行う方が、施工ヤードを新たに使う必要のない①水抜きボーリング工のほうが有利と考える。
ⅱ)施工期間
①水抜きボーリング工
・すべり面を貫くところまでボーリング削孔を行う
・層厚が大きい場合に、ボーリング延長と本数が必要となり、時間を要する
・想定以上に水が抜けないことがあり、ボーリング本数が想定より増え、施工期間が長引く恐れがある。
②抑え盛土工
・すべり面下端に盛土を構築する
・施工ヤード、盛り土構築場所まで仮設道を構築する。
・盛土材の供給元、運搬の段取りが必要である。
★まとめ
・時間的な面から不確定要素の少ない②抑え盛り土工が有利と考える。
(2)PDCAサイクルによる応急措置
1)PDCAサイクルにおける計画段階(P)で考慮すべき事項
・地すべり頭部の新たな亀裂の有無を確認する。
・すべり頭部にて、すべり部と不動部を挟み伸縮計を設置し、その変動を毎日記録をとる。
・すべり内部で新たな湧水の発生の有無を毎日確認する。
2)計画実施後の検証段階(C)の具体的方策
・水抜きボーリング孔より地下水が排水されるかチェックする。
・すべり末端部の抑え盛り土により、その下方に新たなすべりが発生しないか確認する。
・前記1)で考慮すべき事項を継続して行う。
3)是正段階(A)での具体的方策
この段階で、計画段階(P)の想定から逸脱していた結果が、計画実施の検証段階(C)で確認された場合
→地下水が排除されない場合、追加で水抜きボーリングを行う。
→一旦行った抑え盛り土を、地すべり頭部の伸縮計の観測値と確認しながら、盛土量を減らす。
(3)いずれか一方の応急措置工事の先行実施
続きの解答案は次回のブログにて。