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Gitexの振り返り

こんにちは!ドバイでMBAの学生をしているKeitaです。
1ヶ月以上経ちましたが先月参加した世界最大級のスタートアップのイベントであるGitex Global Dubaiの振り返りをしたいと思います。(本来なら先月に振り返りをしたかったのですが宿題に追われていてなかなか出来ずでして、、、)

https://www.gitex.com/

私は現在ドバイに在住して2ヶ月程経ちましたが、ドバイの不完全ながらもエネルギーに溢れる活力に大変魅力を感じておりMBA取得後もドバイや他のグローバルサウス地域の経済発展に貢献出来る事をしていきたいと思っております。

私はMBAを取得後に将来やりたい事が2つあります。
・国際情勢への関心や地域ごとの動向に対する深い理解を活かして、グローバルサウス地域での新規事業開発と投資先の開拓
・グローバルサウス地域でのスタートアップエコシステムの形成

その様な思いを持っていた時にスクールからGitexへ学割で参加出来ると聞き、現在中東を始め世界ではどんなスタートアップが出て来てどんなイノベーションを起こそうとしているのかの一次情報を取りに行きたいとの思いで参加を決めました。

このイベントを経て皆さんに共有したい事は沢山あるのですが、今回はポイントを3つに絞ってお伝えしていきたいと思います!

イベントの活気は凄かったです!!

AI企業のプレゼンスが半端ない

いま中東の多くの国々では収入の多くを占めている石油が枯渇していく懸念から、脱石油を謳って新しい収入源を探っています。そこでUAE政府は2031年までにAI分野で世界のリーダーになる事を目標に掲げ、国内GDPの40%をAIで占めると言っております。

ではなぜUAE政府は数多くある産業の中でもAIにフォーカスしているのか?それはAIが他の産業とも容易に連携出来て、経済全体の変革をもたらす可能性は大きいと言われているからです。

例えば、今ドバイでは交通渋滞は本当に酷いです。もう夕方になると道で車が動きません。道路は6−7レーンも用意されているのにも関わらず出口が2レーンしか用意されてなくて車が止まるとか。信号も1つの交差点でなぜか2つあり、片方が青だけど片方は赤で車が進まないとか。普通に今まで日本で生きていればあり得ない事です。もうめちゃくちゃですw

ただUAE政府もこれは今後ドバイが世界3大都市に食い込んでいく為に早急に解決すべき課題と認識しており、そこでAIを活用したスマートシティーを作ろうとしているんですね。具体的に、ドバイ中から集まってくる大量の交通データをAIが分析して渋滞しない経路をそれぞれの車に指示をして渋滞解消に努めるなど。

実際にGitexに出展していたUAE内外問わず多くのAI企業が、UAE政府から受託して新たなAIインフラを開発している企業が多くありました。

これはドバイに来て本当に驚く事なんですけど、中東の国々は「これをやる!」と決めた時の実行までのスピード感が半端ないです。例えば2019年にAIに特化した世界初の研究大学としてムハンマド・ビン・ザーイド人工知能大学(MBZUAI)がアブダビで開校したのですが、これも構想から1年で実現したそうです。Gitexで知り合ったこの大学の卒業生とも話をしたのですが、UAEがAIハブ国家の構築に本気で取り組んでいる事と前途有望な学生の争奪戦を意識している事から、なんと授業料無料で提供されています。

UAEでは「次の石油はビッグデータだ」と言われているくらいAIが注目されています!引き続きこの業界に関してはアンテナを貼り続けたいと思います。

中国と韓国のスタートアップ企業のプレゼンスが半端ない

今回のGitexのイベントで驚いた事はAI、サイバーセキュリティ、モビリティ、IoTなど多岐にわたる技術を中国と韓国の企業が多く出展していた事でした。韓国はSamsungなど大企業も出展している本気度です。(日本の出展企業が22社に対して、韓国はなんと170社、、、)

この日本と中国韓国との違いは何なのか?それは各国の中東市場への戦略的関心や投資の度合いの違いを反映している様に思います。中国と韓国は中東地域との経済連携を強化しており、GITEXのような国際展示会への積極的な参加を通じて、技術力のアピールやビジネスチャンスの拡大を図っています。

実際に出展していた韓国の企業とも話をしてみたのですが、韓国は国内マーケットが日本に比べても小さいからどんどん海外に打ち出して行かないと勝てないとの事でした。その為にも中東や他のニッチな国にも商売チャンスを見出していく必要があると仰られていました。

一方で日本も中東市場への関心を高めつつありますが、現状を見ているとまだまだです。日本人としてやっぱり悔しいですね。ドバイに来て本当に中東の人達は新日が多いです。日本人と分かるとアニメの話だったりとか日本食の話だったり技術の話だったりと皆んなしてくれます。これも先人の方々が世界に誇れる日本を作ってくれたお陰です。

こんなに大きなポテンシャルを占めていている中東マーケットに日本の企業の進出が遅れているのは、理由の1つとしてやはり中東に対して怖いイメージを持っている人が多いからだと思います。これからのNoteの投稿を通じて少しでも中東が馴染みのある場所で大きなポテンシャルを占めているという事を発信し続けられれば幸いです!

やっぱり運命の出会いってあるよね!?

今回のGitexに参加して本当に良かった事が出展者と知り合えて、リアルな一次情報をゲット出来た事です。その中でも本当に良かった事は、キルギスのITオフショア開発の社長とたまたま知り合ってあまりにもキルギスのビジネスチャンスや今後に興味を持ってしまい11月末に行ってみる事にしました。(11月末のキルギスは本当に寒いらしく、ドバイとの寒暖差で体調を崩さない様に気をつけたいと思いますw)

たまたまキルギス展がGitexの中にあって興味本位で覗いていたらITオフショア開発の社長が話かけてくれました。キルギスの注力ビジネスや日本とも連携をしていきたいとの話を聞いていつか行ってみようとは思ったのですが、頭からキルギスの事が離れず急遽11月末に訪問する事にしました。キルギス訪問に関しての記事はまた別途アップデートします。

この様な形でカンファレンスに参加して積極的に話しかけたり質問したりしていると、一次情報を取れるだけではなく新たな素敵な出会いがあるのでお勧めです!海外でネットワーキングの機会を探している人は、興味がある分野のカンファレンスに参加してみる事をお勧めします!

今回の投稿は以上です!
またドバイの事についてアップデートします。

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