相棒23 2話「警察官A」感想
シーズン冒頭からとても良いものを見せてもらった気がする。「相棒」というテーマが全面に押し出された内容。警察を作ったふたりの熱い想いは間違いなく受け継がれているし、次の世代にも受け継がれていく。胸が熱くなる展開にとても感動した。
自分が信じた正義を見失ってしまいそうな時のために相棒がいるのだという右京さんの言葉は、亀山さんから始まって神戸さんカイトくん冠城さんと、これまで多くの人とバディを組んできたからこその重みと説得力があったし、
『おれは杉下右京という人を知ってる』
亀山さんのこの言葉も今まで積み重ねてきた信頼があってこそで、その言葉の深さに目頭が熱くなった。
自分が見始めた頃で思い入れがあるから個人的な好みは冠城さんだけど、相棒として圧倒的存在なのはやっぱり亀山さんで、この2人が並んでいる安心感に勝るものはないと思っている。
もしかしたら、右京さんの中にはもう亀山さんで最後だという思いもあるのかもしれない。創くんへの『君自身の相棒を見つけるべき』という言葉からはそんな思いも感じられた。
創くんにもきっといつか信頼できる相棒が見つかって欲しいし、刑事課に異動するならまた登場してくれたらと期待してしまう。
でも、次の世代に思いを繋ぐような展開はドラマ自体が終息へ向かっているような雰囲気が感じられて、いつかは終わるのが分かっていてもなんだかしんみりしてしまう。
利根川議員の辞職は追求から逃れて党を守るためということでいいのだろうか。本当に国民のことを考えている議員もいるのだろうけど、支持率や解散のタイミングなど自分たちの利益のことしか考えていない政治家の行動には疑問を抱いてしまう。
“政策ではなく感情に訴える”というやり方も現実の出来事を連想させた。元首相が撃たれた事件とその後の選挙で彼の政党が議席を増やしたのも国民感情が動いたからなのかも。
狙った訳ではないだろうけど、まさに今総選挙真っ最中。現実の選挙も本当にどうなるのか全く分からないけど、行き過ぎた権力にきちんとお灸を据えられる結果になればいいと思う。
『明日はきっと今日より良い日。』
そうなるように信じたい。
最後は投票を促すキャンペーンのようになってしまったけれど、それもまたドラマを見て感じたこと。
S23がどのように展開していきどのように幕を閉じるのか、最後まで楽しみながら見守っていきたいと思う。
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