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バシャール 【木の枝】

少ないもので多くのことをすることを学ぶと
少ない力で多くを生み出せるようになる

想像してみてください
あなたはどこかに立っていて貧しさを感じています
あなたはその貧しいと感じる場所にいても
必要なものをすべて持っています
すべて、持っているのです

例えばあなたが芸術家になりたいと思っているとしましょう
けれども芸術家になるために必要なものを何も持ってないと
あなたは信じています

絵を描き始めるために必要なものはなんでしょうか?
「高価な絵の具やペンは買えないし、鉛筆を買うのが精一杯だ」
あなたはそう思っています

かつて人々は高価な絵の具やペンがなかった時
そして鉛筆さえもなかった時、木の枝を使っていました
木の枝を燃やして炭を作り洞窟の壁に絵を描きました
その洞窟絵画は今でも美しい芸術として高く評価されています
それはとても洗練されて美しく、今の時代の芸術作品に劣ることは何もありません
このことは皆さんもご存知ですよね

大事なのは、必要なものを持っていることを当時の人が理解していたことです
これがあなたの忘れていることです

自分が自分になるためには、何かすごいものを持たなければならないという考えにあなたは囲まれて育ってきました
これは今すぐにでも手放してほしい考えです
この考えはあなたの役に立ちません
すごいものは必要ありません

まずはこの法則を理解するところから始めましょう

少ないもので多くを行うことを学ぶと
少ない努力で多くを得られるようになる
少ないもので多くのことを行うことを学ぶと
少ない力で多くを生み出せるようになる

芸術家として存在することに
たとえ木の枝一本しか持っていなくても
芸術家としての心を表現するのに
自分に何ひとつ欠けるものがないことを
理解することを自分に許すとき
その時
非常に少ない努力で他のすべての道具を手に入れる方法がわかるようになるでしょう
そしてどんなレベルの自己表現もできるようになるでしょう

無力さを感じる時、人は物事を動かそうとしてたくさんのことをしようとします
何かを起こすためには大きな圧力や力を加えなければならないと思っています
でも、自分で動かそうとするのをやめ
創造の力を思い出し真のパワーを手に入れたとき
わずかに指を動かすだけで山を動かすことができるようになるのです
あなたはそれほどパワフルだからです
ですから「今持ってるもので必要なことは行えること」を
受け入れることができれば
少ないもので多くのことができるようになり
自分に力を与え、自分を豊かにし、エネルギーを与えることができるようになります

あなたは始めなければなりません
想像の扉を開けて、自分が今この瞬間
ただ自分のままで
何も持たずとも
達成する必要のあることを達成することができることを
理解することを自分に許しましょう

そして自分と誰かを比べて良し悪しを測ったり
対立させるのをやめなくてはなりません

燃えた棒で絵を描くことしかできないからと言って
「自分はなりたい芸術家ではない」と考えるのをやめなくてはなりません
今すぐやめてください
そうしなければ私たちの言葉は何の意味も持たないでしょう

少ないもので多くを達成できることが分かったなら
多くのことを成し遂げるのに
少しの力しかいらなくなるでしょう
このことを理解できるように訓練する必要があります
このように生き始める練習が必要です
このことがいつも一番最初に頭に浮かぶように
一番最初の思考になるよう練習してください
これはあなたに対する義務です

あなたはすべてにアクセスすることができ
そのために何も必要がないことを
理解しなければなりません

あなたがするべきことは
自分が何者であるかの定義を大きく広げる意欲を持ち
自分に今できることを
新しい自分の才能だと受け入れることです

「焦げた棒で絵を描く人は芸術家ではない」
「私がなりたい芸術家はそれではない」
と言って自分のできることを排除しないことが重要です
そうすることであなたはあらゆる意味で
あなたのなりたい人物になります


朝、家族を送り出した後に開いたYouTubeで、おすすめに出ていた動画。
バシャールの日本語訳をされている「さくらバター」さんのチャンネルより抜粋してみたメッセージ。

この動画は「お金の方程式」としてバシャールが創造の使い方を教えてくれているのだけど、本当にこれでしかないんだよなと高評価1万回くらい押したい気持ちで文章を切り抜かせていただいた。

若い頃の私は自分を“使い切る“ように生きていて、肉体は度外視で働き、夜中遊び、絵を描き、追い立てられるように個展をしていた。
定期的にいきなり熱が出てダウンしていたのは当たり前だったと思う。
すべては自分の中にある「不足感」「欠乏感」「無力感」「劣等感」が原動力だったからだ。
何かを成さないと生きててもいい許可が出ないと思っていたのかもしれない。
けれどもその生き方で成せたものはとても少なかったと思う。

多くを得るためには頑張らないといけない。
その呪縛が解けたのは、それでもたった10年前くらいで、頑張り癖はなかなか抜けなかった気がする。

頑張って詰め込んでいた人が、それをやめるのは勇気がいる。
そんなことをしたら世界がひっくり返ってしまうと思い込み、握りしめた手綱をさらに握りしめてしまうのだ。
けれども本当に豊かさを創造しようとする時、その手綱を手放す許可を下す時、
「ようやく解放される」と涙が出るかもしれない。
本当はこうじゃないはずだと、心の奥底ではずっと知っていたから。

自分にとって楽なものや方法を選び始めると、ようやく本来の道が開く。
それはあまりにも平凡でつまらなく見えていた道かもしれない。

けれどもそれが平凡に見えていたのは、あなたがそれのエキスパートだからだと最初は気づかないからだ。
他の人にとっては非凡で高尚な道に見えていることを知らないからなのだ。

「目の前にある自分にできることをする」
その選択は謙虚な気持ちがないとできない。
傲慢さはいつも遠くて大きいものしか見ないから。
だからまずは貧しさを感じる必要があったのかもしれない。

昔、お金がない時期に夫に聞いてみたことがある。
「なぜ私たちはこんなにお金がないのか」と。夫の答えはこうだった。

「お金があると何でも買って解決しようとするでしょ。お金がないことで知恵を絞ってクリエイティブに生きることができるからだよ」

それを聞いて「ということはお金がなくても知恵や体を使って解決できるようになれば、お金が入ってくるようになるということだな」と理解して、その通りの今があるから、今朝の動画に1万回いいねを押したくなったのだ。

貧しさを感じることで、何も持っていないと思わされることで、私たちは目の前に落ちている木の枝の価値が初めてわかるようになる。
木の枝の使い方を想像する気になるのだ。

つまり、豊かさを創造するためには、
木の枝の使い方をどれだけ想像できるのか、
木の枝の遊び方をいくつ思いつけるかが
大切なことなのではないかと思う。


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