中小企業診断士更新要件「理論政策更新研修」を受講して
2024年3月と5月に受講した「理論政策更新研修」についてレポートします。どちらも非常に有意義な研修でした。
この記事が、中小企業診断士登録をして間もない方や理論政策更新研修の受講にあたって悩まれている方の参考になると幸いです。
1.受講テーマ検討時の状況
私は2023年5月に中小企業診断士登録した企業内診断士です。5年ごとの更新要件として、「実務従事」は1~2か月に1回程度のペースで実施できる目途が立ったのですが、「理論政策更新研修」については具体的には何も動けていませんでした。
登録直後は、更新間際になって慌てることのないよう1年に1回のペースでの受講を目標にしようと考えていましたが、2024年2月になり、あと2~3か月で登録後1年を迎えようとしている時期に差し掛かったところで、重い腰をあげることにしました。
2.理論政策更新研修へのイメージ
受講前は、苦行のようなイメージと、選択を間違えなければ有意義な時間になるイメージが混在していました。
周囲の先輩診断士の先生からは、「長時間拘束されるうえ、内容に面白味がない」など、あまりいい話を聞かなかった一方で、民間の事業者が主催する研修で面白いものもあるという噂も耳にしていたためです。
3.どのように受講テーマを見つけたか
(1)ネット検索
「理論政策更新研修」「理論政策研修」といったキーワードで、ヒットしたサイトの研修テーマをいくつか閲覧し、その中から専門性の高そうな興味のあるテーマをいくつかピックアップしました。
(2)選定理由
候補は5つくらいありましたが、自分の興味とスケジュールから最終的に2つに絞りました。
ひとつは山口先生の「M&A」の講義。中小企業診断士受験時代に、YouTubeで視聴したトークにインパクトがあり、話自体が面白そうだったことと、M&Aというテーマに非常に興味があったことが選定の理由です。
もうひとつは高森先生の「CFO」の講義。実は、高森先生は30年以上前、学生時代にある企業でグループワークを行った際のチームメンバーでした。
そのチームは学生起業家コンテストを通じて選考された様々な大学のメンバーで構成されており、メンバーはキャラが立って面白い人たちだったのですが、その中でも強いインパクトを放っていたのが当時の高森先生でした。
そのインパクトの強さから30年以上経っても名前を憶えており、講座のタイトルとともに目に入りました。
そんな高森先生がどんな講義をされるのか興味があったことに加え、私自身、証券アナリスト協会にCMA(認定アナリスト)として所属しており、財務会計やIPOは好きな分野であることから、申し込むことにしました。
4.受講した研修の概要
概要は以下のとおりです。
(1)テーマ:事業承継企業のM&Aから見た企業価値向上の実践
■運営元:株式会社経営教育総合研究所
■講師:山口 正浩 先生
■開催日:2024年3月24日(日)13:30-18:00 *休憩あり
■場所:リモート(オンライン)
■申し込み方法:オンライン
■代金支払方法:Paypal
■受講料:5,500円
■準備するもの:PC,ZOOM接続環境
■資料:事前配布あり
(2)テーマ:中小企業の経営管理とは(中小企業CFOの在り方)
■運営元:株式会社タスクールPlus
■講師:高森 厚太郎 先生
■開催日:2024年5月11日(土)13:15~17:30 *休憩あり
■場所:BIRTH KANDA(リアル対面)
■申し込み方法:オンライン
■代金支払方法:クレジットカード
■受講料:6,600円
■準備するもの:筆記用具のみ
■資料:当日投影、希望者のみ事後オンライン配布
5.受講にあたって注意すべきと感じたこと
研修テーマ自体は、数カ月前からウェブ上で公開されるところが多いですが、受講生の募集は1カ月ほど前から行われることが一般的です。人気講座は締切り前に満席になることも珍しくないようなので、気になる講座は早めの申込みが必要です。
修了要件が欠格になると修了証が受領できません。オンラインでもリアルでも、遅刻、途中退出は厳禁です。どちらの講座も受講後アンケートの提出が修了証の受領要件だったので、研修終了後もアンケート提出まで注意が必要です。
6.最後に
どちらも受講してよかったと思える面白い内容だったので、差し支えない範囲で、研修の雰囲気などを今後紹介していきたいと思います。