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否定からは拡がらない!

私はフィットネスが大好きで、フィットネスに繋がる物(エクササイズ)であれば全てOKだと思ってます。

今、フィットネスは多岐に渡っています。
「それってフィットネス?」
と言う物まであったりもしますが、
個人的には、その方(受講者)が今より少しでも健康に繋がる物であれば全てフィットネスと呼んで良いと思うのです。
(出来れば、そこに運動指導者なりの知識や経験が含まれていれば尚良いですよね。)

例えば、

《シナプソロジー》

やってる事は昔ながらにあるお遊びかも知れない。
でも、そのお遊びをやる事で脳が活性化され、
受講者が健康に保たれるのだからフィットネスだと思う。

《HOOPBOON》

上田先生が開発されたフラフープのエクササイズ。
これも数十年前に流行したフラフープと言う遊びが元になっている。
上田先生は、この遊びにご自身なりのフィットネスの要素を加えてエクササイズとして拡げておられる。

他にも、様々なエクササイズがあり、
今後も様々なエクササイズが出て来ると思う。
でも、新たな物が出て来た時、
それを「そんなのはエクササイズではない!」と言うべきではないと思うのです。

一時期、

「ダンスエアロ」

と言う物が脚光を浴びた時期がありました。
私達の様な古くからエアロビクスを指導してる者からすると、
「それはエクササイズではない!」
「それはエアロビクスではない!」

と言う言葉が拡がって行ったのを覚えています。
確かに私達が養成で教わったエアロビクスは、

「動き一つ一つがエクササイズであり、筋肉を意識して動き、それを受講者に伝える。」

と言う教わりがあり、その点で言うとダンス的要素の強いダンスエアロは「エクササイズなのか?」と感じるのも理解は出来る。

ただ、以前にも書いた事があったのですが、
例えば「日本の歌」と言うのがある。
戦後すぐだと美空ひばりさんの「りんごの歌」が大流行し、
戦後、多くの人の荒んだ心を癒して行かれ、
そこから「歌謡曲」と言う分野が広がって行った。
そこに吉田拓郎が現れフォークソングと言う分野が拡がり、
ユーミン・サザンが出て来て「ニューミュージック」と言う分野が拡がって行った。
でも、日本の歌と言う木からニューミュージックやフォークソングなどの枝葉が拡がったに過ぎない。
分野は拡がっては行ったが「日本の歌」と言う事に変わりはないのですから。

多様化して来てる今、
提供する側が拘りを持つのは良いが、
それで縛ってしまっては拡がらない。
昔ながらのエアロビクスを愉しむ人がいて良いし、
ダンスエアロから格好良くダンスを楽しみ、そこからフィットネスに流れても良い。

フラフープと言う遊びから「身体を動かす楽しさ」を感じて運動と言う物を身近に感じて貰っても良い。

シナプソロジーを通して「健康」と言う物を実感して貰えば良い。
フィットネスに入る窓口は広ければ広い方が良い。
その入り口を決めるのは受講者なんですから。

提供する側は入り口を大きくし、暖かく導いてあげるのが役割だと思う。
私達運動指導者が、

「こうでなくてはならない」

と言う縛りを作るのではなく、
色々な物からフィットネスに繋げて行ければ良いのであり、
身体を動かす事の楽しさ、
身体を動かす事の爽快感。
私達運動指導者の多くは個人事業主。

ならば、柔軟な発想で、常識に拘らず、変化を恐れない考え方が大切なのではないのか?

そこを通じて多くの人に「健康でありたい」と言う意識を向けさせることの方が重要ではないか?
そして、

「健康でありたい」

と言う人が増える事によって、
私達運動指導者は自分の働く場所が増える事に繋がるのだから。

「人が始めた事を否定しない。」

これが最も重要なこと。
何かを始め、それを理解出来ないのなら、
学べば良い。
聞きに行けば良い。

そして、自分が理解出来ないのであれば否定するのではなく、一言、
「頑張れ!」
と言ってあげるだけで良いのではないか?
これからの時代は競争(競い合う)ではなく、
協創(共に創る)の時代に入るのだから♪

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