フィリップスの光目覚まし「ウェイクアップライト」を使って起きられるのか?
私は朝起きるのが苦手である。覚えている限りでは小学生の時から起きられなかった。最近は朝型/夜型は遺伝子である程度決まっているという研究もあるようなので、生活習慣ではなく遺伝子の問題だと思うようにしている。
そんな私が日本では2020年11月に販売が開始されたフィリップスの光目覚まし「スマートスリープ」を買って3ヶ月ほど経ったので、レビューしたい。結論から言うと私は格段に起きやすくなったので、良い製品だと考えている。
価格
私が2021年1月にアマゾンで購入した時は13,600円であったが、今は定価の14,960円になっている。(これなら10%還元のあるヨドバシで購入する方が実質価格が安くなる)
約15,000円という価格は目覚まし時計にしては高い。他メーカーで4,000円程度の製品が存在することを考えても、高級品であることが分かる。他社製品を使ったことはないので比較はできないが、価格分の価値はある製品だと思う。
機能
機能の紹介に入る前にまず本体を操作するボタンについて軽く説明する。形状は上手く説明できないので画像を参照して欲しいが、丸い形をしたライト部分の正面に時刻が表示され、その下部にタッチ式のボタンが4つある。また、円の外周上部にボタンが配置されており、これらを使って操作する。
機能は主に以下の3つになる。
① ウェイクアップライト
設定した時刻の30分前からライトが徐々に明るくなり、設定した時刻になるとアラームが鳴る。太陽光をイメージした光で起きやすくなるようだ。
光の強さは20段階で設定できる。アラーム音はメーカーの紹介文で言う「森林浴をしているかのような野鳥のさえずり、ハープ、波音、ガムランボールを使用したヒーリング音源」が5種類用意されており、FMラジオと合わせて6種類から設定できる。
アラームの時間は2つ設定できるので、平日用と休日用のように使い分けることができる。もちろん時間は簡単に変えられるが、日によって時間をわざわざ変える手間を減らすことができる。
② スリープライト
ウェイクアップライトは逆に、就寝時に徐々に暗くなるライトを設定し、眠りやすくする。こちらも最初のライトの明るさを20段階と、完全に暗くなる時間を5分刻みで最大30分まで設定できる。
③ FMラジオ
FMラジオの受信機能があるので、ラジオ単体として使うことができる。使う人はあまりいないと思うが。
個人的な効果
他にも機能はあるが、メイン機能と言えるウェイクアップライトについて、感想を述べたい。
最初はライトだけで起きれるのかと疑っていたが、明るくなり始めてからアラームが鳴るまでの間に、暖かい光を感じてじわじわと覚醒できるのが分かる。暖かいと言ってもLED照明なので物理的に熱くはなく、暖色系の明かりでそう感じているのかもしれない。その点は流石フィリップスという感じだ。
この製品のヒーリング音だけでは起きれるか不安なので、私は普通のアラーム音が鳴る目覚ましを併用している。そのアラーム音で完全に目覚めるのだが、アラーム音だけで起きていた時と比べると格段に目覚めは良くなった。高価な製品だが、朝起きるのが苦手な人には是非試して欲しい。
買う前の注意点
この製品で注意しなければいけないのは、この目覚まし時計を置く場所である。光で起きるという性質上、頭部から適切な距離にないと効果が薄くなる。その点は音が出るだけの目覚まし時計よりシビアだ。
製品のFAQでは「ベッドサイドテーブルなど、頭部から40~50cm離れた場所に設置してください。」とある。40~50cmが推奨距離のようで、この距離の場所にスペースを確保する必要がある。私はベッドから落ちないように、壁側の枕元に置いている。枕元ではベッドから落ちる可能性がある場合は、メーカーの言うようにベッドサイドテーブルのような場所があれば安心だろう。
また、忘れてはいけないのはコンセントである。この製品は電池では動かないので、常にコンセントに繋げておく必要がある。ベッド回りにコンセントが無いと引っ張ってくる必要があるし、コンセントがあっても1つが埋まってしまう。
①電源が確保できて、②頭から40~50cmの位置に置かなければならないので、意外と場所の制限があるということを念頭に購入する必要があるだろう。