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オメガのグローブマスターを購入して半年経っていた

 2019年9月末、消費税が8%から10%に上がる直前に腕時計を買った。前もnoteに書いていたオメガのグローブマスターだ。
 購入から半年以上経ってしまったが、ようやく自分の中の評価が定まって記事に書けそうだ。
 (撮影した画像の時刻が変だが気にしない)


購入したモデルは青のブレスモデル

 グローブマスターには文字盤の色が青と白の2種類、そしてそれぞれにブレスレットタイプと革ベルトタイプの2種類がある。
 今回購入したグローブマスターは文字盤が青のブレスレットモデルになる。(写真の左から2番目)

 画像で見る色と実物はかなり違うので、最後まで白の文字盤と悩んだが、青の方が光が当たった時の文字盤のパイパンダイアルが綺麗に見えると思い、最終的に青を選択した。
 また、革ベルトに変えたくなったら市販のものを使えばよいので、購入はブレスレットにした。

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購入場所・価格

 購入したのは中野ブロードウェイの某時計店。並行輸入のため、定価847,000円のところ、520,000円程度で購入することができた。今の平行価格を見ると570,000円くらいするので、安く買えたと思う。


ムーブメントはマスタークロノメーター認定のcal8900

 まずこのグローブマスターについて紹介をすると、オメガから2015年に発売された腕時計で、初めてMETASのマスタークロノメーターの認定を受けた腕時計である。マスタークロノメーターの認定を取るには主に以下の仕様を満たす必要がある。(実際はもっと細かい条件で試験している)
 ・日差が0~+5秒以内
 ・15,000ガウスの耐磁性

 精度の良さはもちろんのこと、磁気の影響を受けないというのは安心して使えることに繋がる。
 なお、耐磁性は実際は帯磁する部品を使っていないので無限と言われている。おそらく試験設備の関係で15,000ガウスまでしか測定ができないのだろう。以前ネットで3テスラ(30,000ガウス)のMRIに入れて精度を試験しても、全く影響が無かったという記事を見たことがある。

 ちなみに、グローブマスターに搭載されているcal8900は短針のみ時刻調整するタイプであり、日付は直接変更するのではなく、短針を回して調整する。
 このメリットとしては、日付の変更禁止時間帯がなく、間違って壊してしまうことがないこと。デメリットは日付が大きくずれていると、1日動かすのに短針を2周させないといけないので、調整に時間がかかることだろうか。時計が止まらない状態を維持できていれば問題無い。


上品な外装

 ムーブメントの次は外装の話に移りたい。
 グローブマスターの外装で特徴的なのは、以下の3点にまとめられると思う。
 ・ブレスレットがヘアライン(サテン?)仕上げ
 ・フルーテッドベゼル
 ・パイパンダイヤル

ブレスレット
 ブレスレットはポリッシュ仕上げではなく、ヘアライン仕上げになっており、光を反射して目立つようなブレスレットではない。(サテン仕上げの方が正しいのだろうか)
 また、コマの間隔がオメガのアクアテラなどの他の3連のブレスより細かいため、フィット感が高いと言える。

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ベゼル
 ロレックスのデイトジャストと同じフルーテッドベゼルが用いられている。ただしロレックスと比較するとギザギザの刻み間隔が狭く、素材もタングステンのためギラギラするような光り方はしない。タングステンは傷も付きにくい。
 ヘアライン仕上げのブレスレットと相まって、落ち着いた雰囲気の時計と言える。

パイパンダイヤル
 落ち着いた雰囲気の中で、少し特殊というか特徴的なのはパイパンダイヤルだろう。文字盤が12角形になっていて、その縁が盛り下がっているが、悪目立ちするわけではない。光の当たり具合によって表情が変わり、非常に上品な時計だ。

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気になった点

 次に、私が感じたデメリットというか気になった点について述べてみたい。

若干厚みがある
 先ず気になるのは若干厚みがあることだ。12.53mmという厚みは、ロレックスのデイトジャストの11.6mmより厚い。セイコーのスプリングドライブ3針と同じくらいだ。ワイシャツの袖には問題なく入るが、横から見るとボリュームがあるように感じてしまう。薄型のドレスウォッチを求めている人には向かないかもしれない。
 ちなみに重さは165gほどあるが、私としては気にならない。ベゼルにタングステンを使用しているので、購入直後は少し重いかと思ったが、十分慣れることができる重さである。

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裏の天文台レリーフは不要なのでは
 オメガの代替の腕時計は裏がサファイアガラスでスケルトンになっており、中のムーブメントが見えるようになっているが、グローブマスターはこのサファイアガラスの真ん中に天文台を模したレリーフが飾られている。これは昔グローブマスターのモデルとなったコンステレーションが天文台コンクールで優勝して精度を証明したというシンボルとしての役割がある。
 しかし、これがグローブマスターで必要かと言われると個人的には微妙だ。せっかく裏がスケルトンになっているのに中央部が見えないのだ。

 また、私も購入してから気が付いたのだが、このレリーフはサファイアガラスで覆われているわけではなく、レリーフの部分はむき出しになっている。そして、不幸にもこれが当たる手首の部分がアレルギーで痒くなってしまう
 ブレスレットのステンレスでは痒くならないので、違う素材を使用しているようだ。まだ耐えられるレベルだが、汗をかきやすい夏にどうしても耐えられなくなったら、マスキングテープなどの対策を講じようと思う。
 なので、金属アレルギーの人は注意して欲しい。私は今まで自分に金属アレルギーがあることを知らなかったが…

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私が購入した個体の状況

 最後に私が購入した個体の性能について書く。

精度
 まず精度だが、日差は-1秒となる。先ほど書いたように、マスタークロノメーターの規格が0~+5秒なので、スペックアウトしてしまっている。
 しかし、1秒で収まっているなら2ヶ月に1回1分の誤差を調整すればよいだけなので、私はあまり気にしていない。マイナスに振れているのは少し嫌だが、調整をしてもらったところで+5秒になってしまったらより頻繁な調整が必要になるわけで、今のままでよいと判断した。

ラグの傷
 ちなみに購入時は新品ではなく未使用品としての販売であった。理由としては、左上のラグに擦ったような傷があるからだ。正直そんなに気にするほどではないし、オーバーホール時に研磨してもらえばいいだろうと思ってこちらも特に気にしていない。コーアクシャル機構のおかげで、オーバーホールは8-10年後になりそうだが…

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総評

 私としては金属アレルギーが出てしまったが、全体的に満足している。
 50万円台で上品なドレスウォッチを探していて、ある程度の厚みがあっても大丈夫な人にはおすすめできる。ただし、再三になるが金属アレルギーがある人は気を付けて欲しい。




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