チタンより"柔らかい"ゴムメタルを使っている眼鏡ブランド DUN(ドゥアン)
気になっている眼鏡ブランドとして、DUN(ドゥアン)というブランドについて書きたい。
三光工学というメーカーから販売されており、東京の眼鏡チェーン店だと例えば「メガネのオーマイグラス東京」が取り扱っている。
モデルとして気になっているのはDUN-2162というもので、重厚な雰囲気で、フロント部分の厚みがレンズの厚みを隠してくれそうだ。
価格はフレームのみで37,400円と、少し高い部類に入る。
DUNのカタログはこちらから
ゴムメタルとは
DUNの特徴としては、素材にゴムメタルを採用しているところだ。
ゴムメタルはトヨタ系の豊田中央研究所がF1カー用に開発したチタン合金で、通常眼鏡に使用されるチタンやβチタンと比較して、軽くて柔らかいにも関わらず、強度が高いという特徴を持つ。
ただし、あくまで金属(メタル)であって、ゴムのように柔らかいわけではない。ゴムのように非線形弾性変形をするため、ゴムメタルというネーミングになったようだ。
結局F1カーには採用されなかったようだが、先述のような特徴から、ゴルフクラブ・テニスラケット・歯科矯正器具のワイヤーなどに応用されている。
ゴムメタルでかけ心地の良い眼鏡に
そんなゴムメタルをDUNのように眼鏡フレームに使うと、締め付けが緩和され、かけ心地が良い眼鏡ができるというわけだ。
(ゴムメタルは眼鏡メーカー5社に提供されているようだが、DUNのメーカーである三光工学以外は調べてもよく分からなかった)
ゴムメタルが使用されている箇所はモデルによって異なり、冒頭のDUN-2162というモデルでは、ヨロイバネ(フロントとテンプルを繋ぐ箇所)に使用されている。以下の図と写真が分かりやすいだろう。
残念ながら少し試着したくらいでは、かけ心地の良し悪しは分からず、実際に購入しないと判断できない。
ただ、素材的にはかけ心地が良いのは間違いなさそうだ。
買うかどうかは検討したい
こうしてDUNについて調べていると、エクセレンスチタンを開発して使用しているラインアートシャルマンのように、フレームの素材で勝負しているブランドに思える。
ラインアートの方が、テンプル全体がエクセレンスチタンになり、価格も高いので、一部の素材がゴムメタルのDUNよりもかけ心地は良さそうな印象だが、どうなのだろうか。
近いうちに、近距離用と常用の2本の眼鏡を買う予定なので、軽そうな雰囲気のラインアートを近距離用の眼鏡として買って、重厚な雰囲気のDUN(DUN-2162)を常用にするのもよさそうだ。先ずは近距離用にラインアートを買うので、その後に判断したいと思う。
ともあれ、フレームの素材にこだわりたい人にとって、DUNは選択肢に入るのではないだろうか。
余談だが、DUNは跳ね上げ式の眼鏡にも力を入れているようで、無段階に跳ね上げられるフレームが多くラインナップされている。将来老眼になったら、こういうのを使おうと思う。
参考動画