オリス アクイスデイト キャリバー400 41.5mmについて
オリスからアクイスの新作「オリス アクイスデイト キャリバー400 41.5mm」が発表された。
https://www.oris.ch/jp/watch/oris-aquis-date-calibre-400/01-400-7769-4157-07-8-22-09peb
注目すべきなのはサイズと文字盤色の展開だろう。
2020年10月、オリス自社新ムーブメントのキャリバー400とそれを採用しているアクイスデイトが発表されたが、それは文字盤色がブルーのみでサイズは43.5mmであった。
(出典:https://www.oris.ch/jp/watch/oris-aquis-date-calibre-400/01-400-7763-4135-07-8-24-09peb)
今回のアクイスは、サイズが41.5mmまで2mmダウンサイズされている。
また、色もグレー(アンスラサイト)・ブルー・グリーンの3色展開となっている。
(出典:https://www.gressive.jp/brand/oris/news/229672)
ムーブメントが同じなので性能も同じとなり、
・精度 -3/+5秒 (COSC認定ではない)
・耐磁性 2,250ガウス (2,250ガウスの磁気に24時間晒されても日差10秒以内を維持)
・パワーリザーブ 120時間
・防水性 300m
・オーバーホール期間/保証期間 10年
となる。
価格も43.5mmのアクイスと同じくブレスレットタイプで374,000円となる。
性能を考えれば安価で、所謂コスパが良い腕時計と言えるのではないだろうか。
精度と耐磁性を備えたダイバーズウォッチの競合としては、価格は上昇してしまうが、最近マスタークロノメーター化が話題となったチューダーのブラックベイ セラミック(41mm、512,600円)や、元祖マスタークロノメーターのオメガ シーマスター ダイバー300M(42mm、ブレスレットで税込616,000円)となるだろうか。(あとはSinnのEZM3とか)
アクイス(というよりキャリバー400)が優れている点は5日間のパワーリザーブだろう。シーマスター ダイバー300Mが55時間、ブラックベイ セラミックが70時間のところ、120時間もあるのだ。
比較して欠点を上げるとすれば耐磁性で、マスタークロノメーターの15,000ガウスと比較すると、アクイスの2,250ガウスの耐磁性は明らかに劣っている。ただ、スペックとしては物足りないが、実用に足るレベルではあるだろう。
アクイス(とシーマスター ダイバー300M)のブラックベイ セラミックと異なるところは、デイトの有無とブレスレットモデルの有無だろう。
まずブラックベイにはデイトが無い。デイト無しを探している人はブラックベイを選ぶだろう。
またブラックベイにはブレスレットの選択肢は今のところ無い。付属してくるのはレザーにラバーライニングのストラップと、ファブリックストラップの2つとなる。(ブラックベイの他モデルのブレスレットを使うことはできるだろうが、色がケースのブラックセラミックと合わないだろう)
高精度・高耐磁のダイバーズ時計で、①デイトがあった方がよい、②ブレスレットの選択肢がある方がよい、という人にはアクイスデイト キャリバー400が検討に上がるだろう。しかし、前作の43.5mmサイズやブルー1色で敬遠していた人もいるだろう。
そういう人にとっては、41.5mmとグレー・ブルー・グリーンの3色展開は良い選択肢になるだろう。374,000円という価格も魅力的だ。
私もダイバーズ時計が欲しいと思っているが、シーマスター ダイバー300Mでは決定打に欠けると思っていた。そんなところに十分な性能があり、30万円台の41.5mmアクイスが出てきたので買ってしまいそうになっている。
候補はグレー文字盤だが、まだ実機を見れていないので、先ずは店舗に見に行きたい。
以下参考動画