【韓国生活体験】教師生活 協力(韓国語でヒョプチョ:共助)
協力し合う学生
韓国の学生を見て、たいへん興味ぶかいことが一つあります。それは、お互いに協力し合うという姿です。その一つのエピソードとして挙げられるのが、授業中の発言の時です。
順々にタスクをさせながら指名していくと、ある学生が答えられないときがあります。大抵は仲のいい学生が固まって座っていることが多いのです。もし指名された学生がその質問に答えられなければ、たいていは黙っています。
そうこうするうちに、その傍から、低い小さい声が聞こえてきます。耳元でささやくような声です。
その声を聴いて、その答えられない学生は、傍にいる友達が教えたとおりに、答えいるといった具合です。
私はそれを見ながら、実にあきれる思いをしながらも、ほほえましくもあったりするのです。人が困っていたら、それをすかさず助けてあげるといったところに、ささやかな連帯感があることに評価をしてあげたく思うのです。
できない学生のためにはいいのか、悪いのかわかりませんが、それによって、落ちこぼれがでないなら、それでもいいかと思ってしまいました。
友達同士。この仲間意識は結構強いのかと思います。
一人で勉強するよりも、集団で、あるいは友達同士で教え合いながら勉強している姿をみかけるからです。
孤軍奮闘という学生は少なく、何かしら協力し、教え合って、物事を進めているようです。
韓国にはウリという言葉があります。「私たち、我が」と直訳ができます。
ウリ学校、ウリ家族、ウリ会社、と集団の名詞の前に「ウリ」という言葉が使われることが多いのです。
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