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入り乱れる線の1つから
定期券を購入する列、着慣れないスーツの集団、駅構内で内補助の腕章を着けて旗を身体全体を使いながら一生懸命教えている先輩をガン見している新人さん。運送配送系統の2024年問題。4月になってから一気に切り替わるあの現象は自然のないまぜの期間を度外視してとても人工的だ。それでも一つ切り替わりを意識することは人間にとっての自然であるとも感じている。
たまたまバスで隣合わせになった人に混むのねぇと言われそうなんですよーと返答したらいつも通っているのと問われそうですこの時間帯はいつも混んでいますよと回答する。その瞬間に目が合えば知らない人とでも一瞬の交わりを感じるのだった。そして目が合うとはすなわち瞬間的にわかってしまうこともあるわけで、隣の人は確実に良いひとである。視線も線の1つ。
人のことを嫌いになるのは簡単だが短所も見方を変えれば長所になると我慢していた頃の自分に言いたいのは、自分のことをどれだけ嫌いでもいいから直観的に合わないと感じた人には線を引いても問題はないということ。我慢して態度に出るよりずっと生産的であり、身を守ることにもなるのだから。人間はボノボではないしオランウータンやチンパンジー、ゴリラではない。まして私がすきな猛禽類にはどうしたってなれないのだ。人には人のやり方で調和を目指せたらいい。
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