交流戦・特別企画「その代打どうなの?」
みなさん、お久しぶりです。
ジャイアンツ通信使です。
大盛況(?)のうちに幕を閉じた今年の交流戦。
今回は、交流戦で起用された「代打」に
スポットを当て、考察していきます。
ルールはこちら。
まず、いつもの「ジャイアンツ通信」との違いは
用いるデータサンプルの違いです。
従来、試合前の情報をもとに分析してきましたが、
今回は敢えて、交流戦終了時点での成績をベースとします。
つまり、過去データばかりではなく、
「先見の明」までも試されるという鬼企画です。
対象は、野手への代打起用、計20ケースです。
投手への代打は対象外とします。
では早速いきます!
「A」は、代打起用による左右別打率の増減
「B」は、打者の左右打席が変わったことによる
相手チームの投手の左右別被打率の増減 です。
さて、この表からわかることは、
巨人が代打起用により打率を .072 高くしたこと、
また、
巨人の代打起用により、
相手投手の被打率が .286 低くなったこと、です。
果たして、この代打起用が適切であったと
言えるのでしょうか。
たとえばオリックス・山本投手との対戦。
1点を追う7回、
ジャイアンツは左の代打攻勢を仕掛けます。
しかし、山本投手の左右別被打率は
対右打者 .278 に対し、対左は .118 。
右打者でかつ長打のある
ウォーカー、ブリンソンに次々と代打を送っては、
もはやジャイアンツに勝ち目はありません。
山本投手もさぞ投げやすくなったことでしょう。
ちなみに、この20ケースのうち、
相手投手の左右に合わせずに代打を送った
(右投手に右の代打など)のは、わずか1例のみ。
原監督がいかにプラトーンを信仰しているか、
またプラトーンがどれほどの効能をもたらすのか、
これでよくわかったのではないでしょうか。
それにしても、
相手投手の被打率を .286 も下げるとは…
調べてみると、なかなかコワいものです。
もっと相手投手の特徴を吟味し、
適切に采配を振ることに期待します。
もうすぐリーグ戦も再開。
考えている時間はそう多くありません。
さあ、今こそデータを活用しましょう。
まずはウォーカー、大城の左右別成績を、
それから梶谷、オコエなんかも見るといいですね。
それではこのへんで、
VIVA GIANTS !