見出し画像

私の恐ろしさをしみじみと味わう

乳がん検診後のフォローのために
半年ぶりにクリニックへ行く。

軽い気持ちで行ったのに、細胞診します。
といきなりいわれ、針でグリグリと探られて数分。
痛くてびっくりする。
なのに淡々とやり続け、なんの声かけもない医師とスタッフ。

終わっても患者に寄り添うような声かけなし。
決まった文言を口にするだけ。
ロボットか?

優しい声かけを期待している自分がおかしいのか?

近くで評判も良さそうと行ってみたのだけれど、なんとなくひんやりとした嫌な雰囲気の静かなクリニックだった。
予約も忙しいからネットでしてくれと最初にいわれたのを思い出す。

とても傷ついてるんだ私。
機械的に説明されて、痛い目に遭わされて、知らん顔されてる気分。
淡々と当たり前の説明だけをする女医さんに心底びっくりする。

何か患者相手に気持ちのあるような温かい言葉を話せないものか。
毎日同じことの繰り返しで飽き飽きしてるのか?
患者もほとんどいないのに。

なんだか、気持ち悪くなる。
人の身体に針刺して痛い目にあわせても
そんなことは当たり前だと言わんばかりの態度に。
決まりきった文言を話すだけのロボットみたいな様子に。

私は恐ろしくて、最悪の結果を勝手に作り出して怯えてる。

こんなに恐ろしくてたまらないのに、この人たちは何も感じないしどうでも良いのかと 勝手に責めてる。

必要な説明はしてる。
当たり前の対応はしてる。

だけど私を一人の人間としてきちんと扱わないようなひんやりとした態度に
勝手に私は傷ついてる。

結果を聞く日は受付で相談してという医師。

私は恐ろしくて、結果を聞くのはお盆休み明けにする。
休み前に嫌な雰囲気の中で結果を聞いたら、バタバタするお盆休みにどんよりしそうだから。

たぶん、たいしたことないけど一応やっとこうくらいのレベルなんだろうとは思う。

でも、私にしてみたら、やはり恐ろしいこと。
知らない土地で探してやってきたのだから不安は大きいのだ。

そんなことは関係ないことだけどね。

だけど私は いきなりのことで思考がまた昔のように走り出すのだ。

私を一人にして最悪の結果しかみせない
幼い私の思考。

ほら。好きなことしてのんびり気楽にやってたせいよ!
どうでも良いなんて思ってろくに身体にいいことにしなかったせいよ!
お気楽な生活のバチが当たったのよ!
仕方ないわよ!

そうやって自分を責めてしまう。
そしてそんな私に優しくない周りが悲しくて惨めでたまらなくなる。

終わってからスーパーに行くが、生魚、生肉がたまらなく気持ち悪くて買わずに帰る。

夕食を作る気も起きない。

ぼんやりしてたら夫から早く帰れそうとメッセージが来る。
しばし考えるが出かける方がマシだと返信する。

外に出て食べる事にする。

夫にクリニックのことを話すが、たいした事にはならないよ。で終わり。

人のことだからそんなものだろう。

そして、最悪の結果を勝手に頭で作り出して恐怖に陥ってる自分が可笑しかった。

ほらほら。またやってる。

もうやめたんじゃないの?

本当に。何かあるとすぐ戻る。

ほら。周り見て。
ほら。深呼吸して。

今何か起こってる?
今何か困ってる?

今ここでは何も起こってないし、困ってない。

普通に過ごしてるだけ。

そしてこの生活は続く。
大丈夫。
すぐ何か起こるわけなんかない。

何かあってから考えたら良いんだから。

まだ何も起こってない。

怖くなると勝手に暴走する私の思考。
周りの不安や心配事を引き寄せる。

次の日、ジムに行く。
普段通りの生活をする。
その自分をゆっくり眺める。

ほら、いつもと同じ。
何も変わらない。

先のことなんかわからない。

起きてもいないことを勝手に作り上げて暴走してどうする?

今ここで普通に過ごしてるだけ。
それだけ。

私は大丈夫。

何かあっても、その時に私は対処できる。

私はそれなりの大人なんだから。

忘れないで。
私はいい歳した立派なおばさんなんだから。

でも私の中にいる子どもたちの声も聞いてあげる。
だって大変な時間を長く長く過ごしてきたのだから。

怖くて、不安しかなくて、いつもいつも安心も安全もなかったのに、そんな事はないと押さえつけて強い人のように振る舞うしかできなかった。

そんなところから離れて、私の気持ちを見てあげられるようになってきた。

まだまだ難しいけど、前よりはマシだ。

何かあると一気に発動される緊急事態宣言を緩める。

悪いことばかり起こらない。
あなたのせいじゃない。
あなたの責任なんてない。
なるようになる。

囚われて巻き込まれそうになったら
深呼吸。
周りを見て、今ここに戻る。

ふぅ。
ややこしい。

やばいやばい。

お盆とか、年末年始は弱ってるから気をつけないと。

また 同じような一日をやっていく。

大丈夫。

いいなと思ったら応援しよう!