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いろんなものを手放していけるだろうか?
なんだか秋らしい風が吹くかと思えば暑かったり、全くわからない気候。
服選びには悩む。
週末は雨の中、夫と金木犀巡り。
日曜日は植物園に行った。
夫は疲れてるから不機嫌になりやすい。
ましてや妻がはっきりものを言うようになったので面白くない。
タイミングが合わずイライラしたり
やってくれてたことを自分がやることになりうまくいかなかったり。
以前ならそんな様をみて助けていただろうし、そうなる前に私がやっていた。機嫌を損ねないように。
それは些細なことから様々なことまで私の仕事になっていた。
夫婦とはそんなものだと刷り込まれていたし、女は男の機嫌をとり、うまく家の中を平和にすることが当たり前だと教えられ、見せつけられてきたから。
そのほうがずっと私には楽なことだったんだろう。
そこから本当にやっと少しずつ抜け出して這いずるように微々たる歩みで三年すぎた。
涼しい風を感じるようになった今、
私はずいぶん楽になり、まるでこれまでが違う世界のことみたいに思える時が増えた。
夫が不機嫌をあからさまにしても、そのままほっといてたら、勝手に機嫌なおして喋り出す。
苦手な人がいても気にせずに、それなりにやり過ごせるようになった。
人が私のことをどう思ってるかを過剰に意識しなくて良くなった。
私が苦手な人がいるように
相手にとって苦手な人が私であっても当たり前だと認められるようになった。
話したくなくて横向かれても そんな気持ちになる時もあるよね!
とさっぱり諦めて切り替える。
思うようになることなんてあるはずがない。
人はそれぞれ違うだから。
娘への不満もあったけど、人のことにイライラしても仕方ないと手放す。
子どもだからなんて思わない。
もう立派な大人なんだから。
私が、私がと なんでも自分に紐づけてあれもこれもと自責にしてしまうのは育ちのせい。
可哀想に!
大人は自分の機嫌は自分でとる。
大人は子どもを守り育むものなのに責められ貶められて、自分を責めるしか術がなかったのね。
そんな可哀想で惨めで頼れる人が誰もいない恐ろしい暗い所で一人泣いてる小さな私と時々植物園のベンチに並んですわって上を見上げて針葉樹の枝の間から見える青空や、鳥の声、川のせせらぎを一緒に感じる。
そして深呼吸する。
大丈夫。大丈夫。
そんなに悪いことばかり起こらないよ。
何があってもなるようになっていく。
きっと何かあってもどうにかなる。
あなたはもう立派な大人になったのだから。
そうやって怯える私を優しく慰めて励ます。
そう。私はきっとどうにかできるはず。
これまでだってできたのだから。
もう自分以外のことを背負わなくても良い。
夫は疲れてるから、仕事してるから、大変だからと私がやらなくても大丈夫。
これから先の生活は二人でやっていくのなら自分のことは自分がやるしかない。
もしどちらかが出来ないことが増えたらフォローしたら良い。
でも大人なんだから自分のことは自分でやるのが基本。
私の気持ちは私が。
あなたの気持ちはあなたが。
それぞれ違うだから、きちんと話すように。それがうまくできなくても、それは練習。
私が悪いなんて思わない。
振り子のように揺れる気持ちを落ち着かせて、そのまま置いておく。
長い事刷り込まれた事を手放す。
男の不機嫌をほっとくと最悪の事態が起こっていた過去を手放す。
もしそんなことが起こるならその時は黙ってそこから出ていこう。
私は選べる。
そんな気持ちが深いところにストンと居座るようになってきた。
オロオロと心配して、ビクビクして怯えながら、カリカリと策を練る。
そんな可哀想な私の中の様々な子どもたちと寄り添ってタッグ組む。
そして深呼吸。
きっと私たちはうまくやっていける。
これまでよりずっと身軽に気楽に軽やかに生きていける。
どうせ何も持って行けないし、
どうせ大したことはできない。
重すぎる物や無理な物はさっさと手放そう。できる人に任せよう。
誰かの役に立つ
誰かのためになる
誰かの機嫌をとる
そんなことが私の仕事じゃない。
あの人にどう思われるか
この人にどう見えてるか
そんなことが大事なことじゃない。
やっと沼地の様な荒屋で濡れながら泣いていた小さな私を助けられるようになってきた。
人から見たら何も変わらないように見えるだろうけど。
私にとってはまるで違う世界のような気分。
この世界にもっともっと慣れていこう。
ふとした時に戻りそうになっても、また積み上げていく。
戻っては進み、進んでは戻る。
繰り返して繰り返して 当たり前になるように。
自分で自分を苦しめるようなことは決してしないように。
周りの人たちもそうであるようにと祈りながら。