現実感を失って自分だけの日常を現実と思って生きる人たち
今のアニメやマンガを読むのは好きだけど、どこ
か生々しさに欠けてる。
ゲームにしても、そこにキャラクターや人物が若く綺麗すぎたり可愛すぎたりして、話も話し言葉も適正すぎたり、言葉遣いが悪かったりとか、綾波レイ以来抑制された冷静さや小利口でかしこまった言葉遣いが気になる。
人の人情味や生々しい生き方を感じない。
アニメや漫画は理想であって現実にはない。
それをわかっているから昔は良かった。
でも、
今は現実からアニメ漫画になるのでなく、創造物に、現実を生きる人々が寄り添ってしまい、非現実と現実の境をなくしてしまっている。
生の人間の若者たちが、アニメや漫画に出てくるキャラの姿になろうとしているのを、現実生活にみる。
これが、アニメやマンガ、ゲーム、デジタルの影響なのだろう。
スキルや経験を、簡単にグレードアップする。
能力ありきのキャラ。そこに人間性の生の成長はなく。形だけ。現代がマニュアル志向、清潔、論理的、世俗的なんだろう。
綺麗な人間に、現実世界の生々しさは感じられない。
戦争や事件に面しても、災害や自然に面しても、
泥に塗れた姿になっても、「ニンゲン」の存在の生々しさ、"イキテイル"という存在感が現実の中に見て取れない。
反対に壮年世代より上は、動物的であって、動物の存在感より劣って見える。欲に覆われてしまっているせいなのだろう。
だから若い世代はこざっぱりして見え、歳を取った世代は何か澱んで重々しく見えるのだろう。
アニメやマンガ、映画の空想世界、現実社会。どちらも今は虚構の世界になった。
他人に社会時事の話をして、漫画やアニメ作品に重ね合わせて話を論じようとする年配者に出会った時、良い年をした人でさえ、現実を見てない、把握してないと暗澹たる気持ちがよぎった。
今の日本は、そういう感じで、
情報弱者やリアル感の欠いた人々が大多数の社会になっている。