Meet The Rolling Stones
歌詞和訳/PAINT IT BLACK
wikiによると、ビートルズの最初の日本版LPは、1964年4月15日に発売された、ミート・ザ・ビートルズ となってます。ジャケット写真はアメリカ盤(1964/1月リリース)と同じですが、タイトルはどうだったかな?
LPレコードを買ったのは、これが初めてでした。ラジオの洋楽番組で流されたヒット曲のEP盤は買ってましたが。英米での既リリース曲を東芝がベスト盤仕様に編集発売 (当時はそんなん知らんかったけど) 。一曲ごとに取替えずに聴けるってな、感嘆面!
UKで1962年10月に ラヴ・ミー・ドゥ でデビューして、翌年にはヒット曲を連発。それでも日本でレコードが発売され始めたのが1964年になってからとは、欧米からいやはや遠い島国だったんやな。
2月発売の 抱きしめたい を皮切りに年内に10枚以上のシングル盤を乱発とは、何ともはや怒とうの商魂。100年の遅れに追いつこうとする明治政府の近代化政策みたいやな。
ストーンズの日本初LPのリリースは1964年12月(これまたwiki)らしいのですが、自分は多分年明け、お年玉で買ったんでしょう (もう手元にありませんが)。
UK(DECCA)盤からひと月遅れのUSA(LONDON) 盤は曲の入れ替えがあり、上部にバンド名と
“ENGLAND’S NEWEST HIT MAKERS”のキャッチが付いてるのが、ノータイトルUK盤の尖った雰囲気を削いでいるやな。(photo by N.Wright)
*はっきりと覚えてないんですが、日本盤には左上部にバンド名ロゴが青字印刷されていたようです。
当時の新生児がシニアになろうという61年前、The Rolling Stones というニューボーンが、チャック・ベリー のカヴァーヴァージョン COME ON でそれほど目立たぬシングルデビューをして、UKヒットチャートにランクイン。その後も BLUES、R&B、R&R を新しい感性で追い求め、翌年ファーストアルバムをリリース。
(Get Your Kicks On) Route 66
(song by B.Troup)
(youtube)
*wikiでは1964年4月17日となってますが、1990年刊行 (日本訳は1991年8月7日) の THE ROLLING STONES COMPLETE RECORDING SESSIONS (Martin Elliot 著/渡辺淳 訳) には、4月26日と書かれている。21世紀に始まった IT情報より、アナログ調査で書き上げたストーンズマニア?の方を信じるのが昭和の人間っちゃなんて、
実はこの日がMy Birthdayに当たります。
小学校高学年からラジオで洋楽を聴くようになった。お年玉でポータブルレコードプレーヤーを買って、ソノシート(雑誌の付録?)を楽しんでいたが、もう中学生の頃には、小遣いを使う場所が駄菓子屋からレコード店へシフトしてたなん。
目白堂は大通りに面したかなり広い店で試聴室が複数あった。気になるEPレコードを4、5枚選び、20歳くらいの女店員に頼んでかけてもらう。その中から1、2枚を買うのが当時の最高の喜び。年上の若い女子とわずかな言葉を交わす機会でもあったやな。
*顔は思い出せないが、美形だった印象は残っている。高校進学後、友人宅近くの小道で出くわしたことがある。ひかえめな笑顔をくれたっけ。
クラスでは多くの子がビートルズを知っていたと思いますが、ストーンズの方は、ひとりふたりだった。ましてストーンズのレコードを買ってる友人は同学年で4人ほど。
みな違う高校へ進学し、軽音楽部などに入っていた。我っちの高校の先輩達はアメリカンフォークソングブームでギターを始めた人が多かったし、エレキバンドではベンチャーズなどのインストゥルメンタルが主流だった。
(ビートルズとビーチ・ボーイズが代表する、自分たちでソングライティングし、歌い、演奏するバンドが次々と出ていたけれど。)
そんな傾向に馴染めないで、結局中学時代のストーンズ好きが集まって、耳コピバンドを組むことになったやわ。
ストーンズのLPでカヴァーされたブラックミュージックへ音楽嗜好が拡がった。しかし、日本盤が発売され始めて2、3年ほどは、洋楽好みの人達のなかで、ストーンズはそれほどポピュラーではなかったと思います。
*高校の英語クラブの音楽トピックで、ストーンズが好きと言ったら、担当教師と英米?ネイティブスピーカー婦人に呆れ顔された。
I Just Want To Make Love To You
(song by W.Dixon)
(youtube)
ファーストアルバム発売から60年、今やオリジナルメンバーはミック・ジャガーとキース・リチャーズのグリマー・ツインズのみ。
バンド結成時のリーダーでバンド名を付けたブライアン・ジョーンズ は1969年脱退後、27歳で亡くなった。R&Bに傾倒し、楽器は何でもござれのマルチプレーヤー。初期のストーンズのサウンドは彼あってこそ輝いてたやな。
ミックとキースにとってギターやブルースハープの師であったけれど、ソングライティングの面で二人がイニシアチブを取るようになったなん。
Walking The Dog
(song by R.Thomas)
(youtube)
最高最長ロックバンドのヒストリーはこれまで様々に語られてきたけれど、ファンそれぞれの思い出は心に生き続けるやね。
Paint It Black (The Rolling Stones/1966)
(song by M.Jaggar & K.Richards)
(youtube)
*恐れ入りますが、原詞はネットで閲覧くださいませ (_ _) 。
Paint It Black
オレは赤いドアを見ると、黒に塗りたくったヤツが欲しくなる
どんな色もごめんだ、みんな黒く変えちまいたい
女たちが夏の恰好を決めて傍を歩いてく
オレの暗闇が行っちまうまで 頭を巡らしてなくちゃな
車の列を見ると、みんな黒く塗られたヤツだ
花に埋もれたあの娘を葬送り もう帰ってこないのさ
見てしまったんだ、あいつらが頭を振り向け素早く目を逸らすのを
赤ん坊がつぎつぎ生まれるように、そいつは日ごとに起きてることなんだ
自分の内側を覗いてみると、ハートが真っ黒になってる
赤いドアを見たら、塗りたくってやらないとな黒く
それからオレは消え失せるさ 現実と向き合わないように
顔を上げてるのは簡単じゃない おまえの世界すべてが真っ暗闇なのに
オレの緑の海はもう深い青に変わらない
おまえにこんなことが起きるなんて思いもしなかった
沈んでいく陽に引き込まれるくらいじっと眺めてたら
愛するおまえはオレを笑うだろうな朝になる前に
オレは赤いドアを見ると、黒く塗りたくったヤツが欲しくなる
どんな色もごめんだ、みんな黒に変えちまいたいんだ
女たちが夏の恰好を決めて傍を歩いてく
オレの暗闇が行っちまうまで頭を向けてなくっちゃな
オレは黒く塗られたおまえの顔が視たい、塗られてるんだ黒に
まるで夜みたいに、まるで石炭みたいに
オレは視たいんだ、太陽が空から飛び出してしまうのを
視たいのさ、黒く塗られてる、塗られてる、塗られてる
黒く塗られてるんだ
(訳詞/杜村 晩)
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