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企業収益を美しく魅せる:Claude 3.5と共に挑むサンキーダイアグラム作成奮闘記(前編)

ChatGPT-3.5の発表が2022年11月30日。
生成AI技術の衝撃的なデビューのニュースは瞬く間に世界中を駆け巡り、あっという間に世界中のユーザーを獲得しました。あれからわずか1年半余り。
当初はChatGPTの回答精度に疑問の声もありました。しかし、技術の進歩は驚異的なスピードで進み、今や「AIに何ができないか」ではなく「AIで何ができるのか」を探る時代になりました。
私はしばらく無料のAIサービスを利用していましたが、最新の生成AI技術の優秀さに魅了され、Claude 3.5の有料ユーザーになりました。今回はその活用事例の紹介をします。


1. 生成AI技術の進化:ChatGPTとClaudeの熾烈な開発競争

今は雨後の筍のように沢山の生成AI技術がありますが、代表的なものにブームの火付け役となったOpen AI社開発のChat GPTとAnthropic社開発のClaudeがあります。図1は両者の開発競争を示したものですが、短期間に新しいバージョンが次々とリリース、かつどんどん優秀になっていることがわかります。

図1. Claude 3.5を用いて筆者が作成

生成AI技術は色々あって各々に得手不得手があるようですが、私はClaudeの有料ユーザーになりました。沢山のpdfファイルを扱えること、曖昧な日本語の指示でもうまく理解してアウトプットを出せること、プログラミングが得意ということが理由です。ちなみに、図1はClaude 3.5を活用して作成しました。

2. 企業収益の可視化:Claude3.5が謎のマイクロソフト損益計算書図を解読

ある日たまたまネットで図2のマイクロソフトの収益図を発見しました。
見た目がカッコいい上に、無味乾燥な損益計算書が分かりやすく図示化されていることとに感心して、スクショして保存していました。(オリジナルはhttps://www.appeconomyinsights.com/p/microsoft-ai-inflection?utm_source=publication-search

図2. appeconomyinsights.comが作成したマイクロソフトの収益図

Claudeの有料ユーザーになったときに、図を丸ごとClaudeに調べてもらうことしました。以下のような安直な会話です。

Q:この図はなんというチャートですか?
A:この図は「サンキーダイアグラムまたは「サンキーチャート」 と呼ばれるチャートです。この場合、Microsoftの収益の流れと利益構造を示しています。
 チャートは左から右へと流れており、収益源から始まり、総利益、営業利益を経て、純利益に至るまでの資金の流れを示しています。各流れの幅は金額の大きさを表しており、色分けされた帯で異なる収益源や費用項目を区別しています。
 このタイプのチャートは、複雑な財務データや事業構造を一目で理解しやすく表現するのに非常に効果的です。

Claude 3.5とのやり取りを抜粋

ちゃんと「サンキーダイアグラム」という一般名称があったんですね。

3. AI駆動のデータビジュアライゼーション:Claude 3.5でサンキーダイアグラム作成に挑戦

次に同じ図が自分で作れないかと考えました。そこで質問してみました。

Q:同じようにマイクロソフトのサンキーダイアグラムを作成したいです。 その場合に必要なデータをすべて具合的に教えて下さい。 また、サンキーダイアグラムを作成するプログラムを書いて下さい。 プログラムはGoogle Colabで作動するようにして下さい。

Claude 3.5とのやり取りを抜粋

するとClaude 3.5が図から必要なデータを読み取り、プログラムを書いてくれました。実行すると次のような図3ができました。

図3. Claude 3.5の提案プログラムの実行結果

Q:添付の図はプログラムの実行結果です。似ているけど少し違います。Revenueにつながる収入源が右になっているからです。これらは左に配置したいです。 また色も切り替えたいです。

Claude 3.5とのやり取りを抜粋

新たな提案プログラムを実行してみたのが、図4です。

図4. Claude 3.5の提案改良プログラムの実行結果

雰囲気がだいぶ近づきました。ここまでわずか10分です。
このまま一気にいけるかなと思いましたが、さすがに稚拙な進め方だったためかゴールまで辿りつきませんでした。

4. AIとの共闘:新たな戦略でサンキーダイアグラム作成に再挑戦を決意する

というわけで、残念ながら一旦断念することにしました。
今回分かったことは次のことでした。

・企業の収益や事業構造の図示化にサンキーダイアグラムが便利なこと
・サンキーダイアグラムがPythonのプログラムで描けること
・Claude 3.5が画像処理性能が優秀で、必要なデータを図から読み取りプログラミングをアシストできること

幸いPythonは少しかじったことがあります。これだけヒントがあれば、アプローチを変えて自分の力でサンキーダイアグラムを描けそうです。
戦略構築に必要な情報を集め直して、再度挑戦することにしました。
その結果どうなったのか?長くなったのでここまでとし、次回報告いたします。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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PK
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