いつかは引退する ゲーム、SNSについて
先日、私のフォローするnoterさんが消えていた。
有名な人では無いものの、中々考えさせられる記事をコンスタントに書いてた人で気に入っていた。
それが最近見ないなぁと思っていたら何の予兆も無しにアカウントごと消したようで、既に影も姿も無くなった後だった。
ネットサービスでは他人がいきなり消える事が多いように、自分も最後まで続けられる事はとても少ない。
ソシャゲを始めた頃はサ終まで付いていく積もりでいても
クオリティが落ちて見ていられなくなったとか
課金圧が高くなってついて行けなくなったとか
フレンドとケンカして、居られなくなったとか
あるいは単純に飽きたとか
いろんな理由でストーリーの最後を見届けられる事はほぼ無いのだ。
私がネットゲームをしていたのはもう十年以上も前であるが、今でも忘れられない経験をした。
当時やっていたゲームは、モンスターハンターフロンティアといった。
その頃からガチャやアイテム課金は大嫌いだったので月額制のゲームのみを探していた。そしてある程度名の知れた国産メーカーのサービスだから安心だろうと思っていたのだ。
ところがある朝、何の前触れも説明も無くガチャが実装された。
悪夢の月額+ガチャのハイブリッド課金になってしまったのだ。
私に出来たのはガス抜き用と思しき誰も読まないお問い合わせ窓口に抗議する事(当然黙殺された)と、育ったキャラを消してその月でゲームを辞める事だけだった。
それから十年以上経ったが今でも、その会社(名前を書くのさえ不愉快)のゲームは一切買っていない。
このような事態が平気で起こるのがネットサービスなのだ。
当然どのサービスでもそんな事があったら、多くのお金や時間をサービスに注ぎ込んだ人は裏切られたと思うものだが、つらい経験から学んだ。こういうのは裏切られた方が悪いのだ。
後になってSNSに文句を書いたり、お問い合わせ窓口に苦情を送ったり、消費者庁に訴えるのはよく見る風景だが、それで事態が改善した例を見たことが無い。
今、私が心配しているのは登山アプリ界隈だ
yamapとかヤマレコとかの登山アプリで、百名山などに挑んでいる人たちの中には、アプリ上で記録を残すことばかり重視している人たちがいる。
中には登頂した山でも不具合でGPSログが残っていなかったら再び記録の為に登り直す人までいる。
彼らはいつサービス終了するか、いつどのような変更がされるかも分からないアプリのデータのために大金を掛けている事を分かっているのだろうか?
北海道から鹿児島まで、旅行費用に百万円超掛けて百名山登頂記録を残しても、ある日突然サービス終了したら何が残るだろうか。
登山記録ではなく登山そのものを楽しめる人しか、山に来るべきでは無いと思う。
noteも、今の所は広告も無く、有り得ない程良い運営をして頂いていると思う。
本当に有難い事だ。但しこれがいつまでも続く保証は無い。
明日いきなり運営者がどこかの投資ファンドに変わっていて、大股開きの裸の女性の広告が頻繁に出てくるようになっても、有料化されて貧乏人は追い出されるようになっても、我々に一切文句は言えないのだ。
どんなネットサービスでも、使用するならばいずれ辞めなければいけない日が来る事を知って、その時の為の覚悟をした上で利用しなければならないと思う。
先日消えていたnoterさんも、どこかで元気にやってくれていたらと思う。そして願わくばこれまでnoteで良い記事を書いていた時間は無駄で無いと思っていて欲しいものだ。