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和歌和訳👾(空と涙について)
先日のコンビニの定演は、演奏が素晴らしかったのは言うまでもないのですが、パンフレットに歌詞の和訳、現代語訳が掲載されていたのがとてもよきでした!
その中でも、恋の色彩の「空と涙について」は私も趣味で現代語訳していたのを思い出したので、ここに記録しておきます。
私はこの曲にPVをつけるのが目下の夢です。
I.ー空と涙についてー 古今和歌集より
①
夕ぐれは <雲>のはたてに ものぞ思ふ 天つ空なる 人をこふとて
詠み人知らず
(夕暮れに染まる雲の掠れるのを見ると胸が痛む。手の届かない貴方を想って)
②
我のみぞ 悲しかりける <彦星>も 逢はですぐせる 年しなければ
凡河内躬恒
(周りを見たって悲しみに暮れているのは僕だけだ。彦星さえも織姫と会わない年が無かったのに)
③
<月影>に わが身をかふる ものならば つれなき人も あはれやと見む
壬生忠岑
(いっそ僕が月の光になって貴方を照らしたら、冷たい貴方も美しいと思ってくれるか。)
④
風吹けば 峰にわかるる <白雲>の たえてつれなき 君が心か
壬生忠岑
(風が吹くと雲は峰にぶつかって千切れてしまう。すっかり音沙汰のなくなった僕と貴方のように)
⑤
わが恋を 人知るらめや しきたへの 枕のみこそ 知らば知るらめ
詠み人知らず
(私の恋を貴方は知っているのかしら。私の<枕>だけが知っているでしょうね。)
⑥
<大空>は こひしき人の かたみかは 物思ふごとに ながめらるらむ
酒井人真
(大空は恋しい貴方の思い出の品なのだろうか。物思う度に眺めてしまうのは何故だろう)
⑦
わが恋は <むなしき空>に みちぬらし 思ひやれども ゆく方もなし
詠み人知らず
(私の恋は虚空にも満ちるほど膨らんでしまったらしい。しかし、どれほど思いを寄せてももはや行き場も無くなってしまった。)
おまけ
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