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犬同士の挨拶は私がほんのちょっと行動を変えただけ。

先日、インストラクターの方とお話した時に
「外で犬に会うと、プレイバウの姿勢で、シュッシュッと反復横跳びしてしまい落ち着いて挨拶できない」
という話をしました。

反復横跳びが続き、興奮を高めてしまうと軽く吠えまで出てきていました。

それまでは、反復横跳びが始まると、こちらも内心アワアワしてフリーズしてしまうだけで何もできずにいました。
吠えの段階に入ってしまうと
「動きが激しくてすみません💧」
と、相手の飼い主さんに謝って退散するくらいしかできていませんでした。

インストラクターさんからの、犬と関わっている間にできた良い行動を強化すると教えてもらった私は、おすわりして褒めればいいのか。と考えてしまいました。

インストラクターさん
「4本脚が地面についてるだけでいい。」

と。

あーー!!確かに!!
普段、4本脚が地面についてること褒めてるのに、対犬という場面になっただけで思考停止してたー!!


問題は、私は他人の前で自分の身内を褒める事が苦手だ...。
なんなら落としてしまう言い方をしてしまう。


他者が周りにいない場面では、褒め言葉+トリーツができるが、家族以外の人がいると途端にそれができなくなってしまう。

他の人がいる所で褒め言葉を発声することにすごーーく抵抗があるけど、この子が他のワンさんと関わりたがってるんだから、ここは意を決して私の行動を変えてみよう。
と決意しました。

決意後の散歩中に他犬を見つけて、そのワンさんの方に近づいて行き、ただ4本脚で立ってる瞬間に普段使っている褒め言葉。



それだけで、プレイバウの姿勢で反復横跳びの動きに突入しなくなった!

※挨拶させてもらうワンさんには、毎回近づく前に飼い主さんに近づいても大丈夫か確認を取っています。


最初は相手のワンさんから少し離れている時に、褒め言葉の後トリーツを差し出しましたが、食べませんでした。

褒め言葉だけ?   強化子の提供は?

《正解の合図は褒め言葉》で、《強化子は相手のワンさんと関われること》かなと考えました。


(もし、他犬と関わりたくない子の場合は、犬との関わりが強化子にはならないのでまた違う方法になると思います。)


ワンさんと近づいて、鼻と鼻を付き合わせた後、我が家の犬が相手の犬から顔を背けたときに褒め言葉→相手ワンさんとの関わりを継続できる。
・・・という感じで、犬として礼儀正しいと思われる行動を褒めるようにしたところ、プレイバウ&反復横跳びの行動から、落ち着いて挨拶をするように変わってきました。

そして私も、「動きが激しくて相手のワンちゃんを困らせていたので、落ち着いて挨拶する練習中なんです」と言って、他人がいる前で我が家の犬を褒めることができました!

①《他人の前で褒め言葉を発声する》
    ↓
②《我が家の犬が4本脚で立ったまま静かに挨拶してくれる》

②が私にとっての強化子のようで、私が褒め言葉を発声する行動が増えました(笑)


他人の前で褒めるなんて絶対無理!
自分の犬溺愛おばさん、イタイ人だと思われる!
なんて、謎の思考がありました。


しかし、我が家の犬を謙遜しようが褒めようが、相手の飼い主さんの反応は何も変わらなくて、今までの苦悩はなんだったのか。と思いました。


犬の話に戻します。

私が行動を変えてから、6頭のワンさんに挨拶してもらいました。
まだ10日目くらいですが、匂いかぎなどの挨拶をして、その場で穏やかに他犬と過ごせるようになってきました。
犬同士情報収集して、本犬が「もういいかなー。」ってとこまでその場に居られるようになりました。

本当にちょっとした、私の行動(発声)を変えただけでした。


犬に『望ましい行動をさせる』ではなく、環境を変えるってこういうことなんですね。

もし、静かに他犬と関われないからと言って
「ダメ!静かに!」
と言ったところで犬には理解できませんし、犬が自分から望ましい行動をできるわけがない。


相手の飼い主さんに
「うちの犬の動きがうるさくてすみません💦」
と犬のリードを引っ張って離れても、次からも何も変わらない。

普段から、《褒め言葉→トリーツ》のように、《正解の合図→強化子》を犬と一緒に練習していないと、犬は正解の合図を『知らない』ので、外で犬に会うというような『本番』の時の為に、普段から行動のレパートリーを増やすための練習を行っています。

私がまだ気づいてあげられていない、「こうしたいけど、どうしたらいいかわからない。」という犬の行動がまだありそうなので、引き続き観察をがんばります。

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